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(2005.7.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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明日の日曜は八ヶ岳ホースショー。馬を借りることになっているララミー牧場で前日練習したかったのですが、ララミーでは金曜から競技会に参加しているので土曜の練習は無理ということ。仕方なく、土曜は午前中にホームである日の出で乗り、その足で八ヶ岳入りすることにしました。
うちには車がないので、金曜のうちに相方の実家に行き、土曜の朝に車を借りて日の出へ。倶楽部に到着して配馬を見ると、アルフォンスでした。アルに乗るのはそれなりに面白いのですが、今日は9時・10時と使われていて、11時の私で3鞍め。ただでさえ重い馬なのに、3鞍連続なんてきっと象より重いぞ。

10時50分、前のレッスンからアルフォンスが上がってくるのを待ち構えていて鞍の乗せ替え。水を飲ませてみましたが、ほとんど飲みません。今日は割と涼しいからいいけど、これからばちばちしごくんだから、飲んでくれたほうがいいんだけどな。
時間がきたので、アルフォンスを連れて馬場に出て、補助を受けて騎乗。まずは常歩で蹄跡に出たところで、「KYOKOさん、武器持った?」とO先生、「もちろんフル装備ですよっ」と、常歩のとろいアルにさっそく鞭。アルとウィンダムに限り鞭や拍車を「武器」と呼ぶ、うちの倶楽部って優雅だわ〜。

この時間は4頭部班。ジュンヨー、ダンス、アルフォンス、ウィンダムの順で隊列を整えます。常歩では特にとろいアルにばしばし鞭をくれながら、ときどきは速歩にして前に追い付きます。
速歩から軽速歩をとり、軽速歩の立つタイミングごとに鞭を入れても、追い付かせるのはかなり難しい。「適宜ショートカットして追い付きましょう。でもKYOKOさんの場合、気を付けることがあるよね」「はい、隅角ですよね」「そう。ショートカットするときも、隅角があるつもりできちんと曲がって」幸いアルは割と小回りが利くので、半減却を使って「ここだよ」と教えてやると、きちんと曲がってくれて助かる。

今の課題のひとつは、速歩でも軽速歩でも外方の拳を静定すること。巻き乗りや輪乗りはハミ受けのチャンスなので、内方脚を外方ハミに向かってしつこく使っていると、アルがだいぶ顎を譲ってきました。
「KYOKOさん、分かるよね。アルがだいぶ受けてきてるから、もう少しだよ」「はい」この段階まで来たら、下手にハミをいじったりせず、前に出すしかやることはない。まぁこいつの場合はそれが一番の難問なんだけど、速歩のペースは一定してきたかも。
何度めかの輪乗りのとき、ハミにふっと重さがかかって来ました。ハミにもたれてきたのかなと思って馬を見ると、首の中ほどが隆起してるし、もたれてきた時の重さとは何か違う気がする。
「OK、それで充分受けた。感じ分かるよね」あ、やっぱこの重さがハミ受けの重さなのか。ってことはだ、前回乗ったときにハミが軽くて「受けてるかも〜」と思ったのは間違ってて、ただ顎を譲ってた(あるいは巻き込んでた)だけだったんだわ。

先頭から1頭ずつ駈歩。常歩で待機する間、私の前の馬が駈歩で出てしまうと途端にのろのろ歩きになるアル。それどころか立ち止まろうとしやがるし、これを許すと次は後退するに違いない。とっさに外方に手綱をまとめて、空いた手で思いっ切り鞭をくれたら、仕方なさそうに歩き出しました。「気合いで動かしたね」と苦笑いするO先生。だって腹立つんですも〜ん。
で、私の番が来たので駈歩発進。でも歩かせかたが足りなかったせいで速歩になってしまいました。常歩にして、もう一度鞭をくれて発進。今度は大丈夫でしたが、すぐ止まりそうな駈歩なので隅角ごとに鞭、長蹄跡の途中でも鞭。歩度が大して伸びないだけはあって、隅角は割と踏み込めるけど。

両手前とも1頭ずつ駈歩をやったあと、順次に駈歩発進、全頭で輪乗り。前の馬が駈歩になるのを確認してから発進と言われていますが、アルの場合そんな悠長なことをしていたら置いていかれてしまう。前の前の馬が駈歩になるのを見て発進するくらいでちょうどでした。
輪乗りでは正確にポイントを刻みたいのですが、それをやると前の馬にまったく追い付けなくなってしまうので、C点だけは起点にして必ず踏むことにし、他のポイントは少し内側にとって輪を小さめにします。
だから他の馬より少し内側を走っていたのですが、後ろのウィンダムがさらに内側に切れこんでくる。内側に入りやすい馬なのは知ってるけど、そんな至近距離で内側に入ると、私が3歩ごとにばしばし使ってる鞭が鼻に当たっちゃうぞぅ。悪いけどウィンダムに気を遣ってやるほど余裕ないのよ。
輪乗りを開いて蹄跡に出ると、隅角でたらたらと速歩に落ちようとするアルフォンス。「ふざけんな!」とバシンと鞭をくれて前に出していたら、どうも隣の馬場にいたモンブランを脅かしてしまったらしくて…ごめんなさいごめんなさい(冷汗)。

そんなこんなで、やっぱりアルフォンスに乗るのは面白いのですが、試合の練習にはならなかったかもな…(笑)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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