←検定 262鞍目・ハミの軽さ
(2005.7.2 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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くもり空だけど降りそうではない、空梅雨の様相を呈してきた土曜日。でも今日は割と暑さがひどくないので、2鞍乗ることにしました。
倶楽部に着いて配馬表を見ると、11時がアルフォンス、16時がロッキー。いつものグレイトは跛行がよくならないので休馬でした。先々週に私とあーちゃんが乗って以来誰も乗っていないそうですが、あのときはそこまでひどくなかったのになぁ。

さてアルフォンスは今日これが1鞍めなので、早めに準備して馬房に迎えに行きます。中に入り、昔と違って素直に無口をつけさせるようになったアルを馬繋場へ。
ブラシをかけていると、き甲に鞍傷があるのに気がつきました。鞍でこすれたというよりは、もともとの皮膚炎か虫刺されがひどくなったような感じだけど。アルは皮膚が弱く、これくらいの季節になるとアトピーみたいに皮膚がかぶれてがさがさになっているのがかわいそう。これさえなきゃ、けっこうハンサムなのにねぇ。

さて時間が来たので、アルを連れて馬場へ。…ってお前、早速そのやる気のなさそーな歩様はなんなのよ。のったりのったり坂を降り、馬場の中央まで行って騎乗。他の人馬がそろうまで、とりあえず蹄跡に出て常歩。後ろに歩いたりしないだけマシとはいうものの(いや、やるんだ本当に)、あまりにものろい常歩なので、早くも鞭を2〜3発。効いたんだか効かないんだか。

常歩で流していると、指導に出てきたのは珍しくI野先生。初心者指導にあたられることが多いので、教えていただくのは久しぶりかも。人馬が揃ったので、ジュンヨー、ダンス、アルフォンス、ハイセイコーJRの順で隊列を組みなおします。
アルの常歩は本当にとろくて、なかなか元気に歩いてくれないので、数歩ごとに鞭をくれながら前へ。するとI野先生から、脚の使い方を注意されました。脚は内側(つまり馬体)に向けて押せばいいのに、いちいち脚を後ろに引くようにして使っているらしい。アルはこの倶楽部でも屈指の重さなので、なんとかしようとして特にそうなってたかも。
速歩から軽速歩に移行していくらもたたないうちに、指導員がO先生に交代。I野先生はやはり初級レッスンにつくようです。

軽速歩で鞭を使ってもなかなか歩度が伸びず、前の馬との間が開いてしまうので、仕方なく短蹄跡をショートカット。ただし隅角を想定して、きちんと回らせるようにします。
隅角の手前で半減却を使い、隅角を曲がる瞬間に拍車で押し込んでいると、だんだんきちんと隅角を踏むようになってきました。何度めかにいい隅角通過ができたとき、軽く首をたたいてほめてやります。すると気をよくしたのか、軽い扶助でも隅角に踏み込むようになってきました。よーしアル、えらいじゃん。
各個に巻き乗りをすると止まることの多いアルですが、拍車と鞭を使いながらどうにか止まられずにすみました。

軽速歩で、立つタイミングごとに鞭を入れたり、隅角で強めの鞭を使っていくと、だんだん前の馬に置いていかれないようにはなってきました。
先週の検定でハミを固めすぎた反省を踏まえ、今日は拳を柔らかく使うことに気を遣ってみます。アルフォンスは顎さえ譲ってくれればハミの感触は軽いし、左右どちらかに乗っかることもなく均等にハミをとってくれるし、私のほうも肩肘が苦しくなく楽に乗れる。ちらっと鏡で確認すると、速歩でも軽速歩でも、先週に比べて拳がずっと安定してる。くそー、これだよ。なんでこれが検定でできなかったかなぁ。

速歩で、先生の号令に従い中央線へ。「続いて、蹄跡右へ。次の隅角を回ったら、斜めに手前を換え」あら、ここまでは3級経路か2課目と同じ。ついクセで線上歩度を伸ばすと、次の号令。「A点より…」あ、やっぱり2課目踏ませるんだ。じゃあ次は3湾曲だな。「2湾曲」「えっ、2湾曲ぅ!?」と思わず叫ぶと、「2課目かと思ったでしょ〜」とお茶目なO先生。くそー、騙された。
「2湾曲は20mの半輪乗りが2つくっついてるわけだから、ある意味3湾曲より楽なはずだよ。そうだね、KYOKOさんのラインが正解」そりゃなぁ、このメンバーで馬場やってるの私だけだから、私ができなきゃ恥ずかしい。
「先頭だけ巻き乗り」の号令が半分しか聞こえず、そのとき2番騎だった私はそのまま順次巻き乗りをしてしまいました。「先頭だけって言ったじゃん」とO先生に言われ、やっと気がついて「すみませーん」「じゃあもう1回ね、先頭だけ巻き乗り。アルは先頭がいなくなったら大変だから頑張って」と言われるそばから、先頭がいなくなった瞬間にぴたっと止まるアル。予想はしていたので、止まらないように拍車も鞭も使っていたはずなのに。
こういうとき、自分が前傾してしまうと絶対に前に進まないので、すこし体を倒し気味で座骨を使いつつ、後続の人馬に「蹴ったらごめんねっ」と声をかけつつ、バシンと鞭をくれます。それでも前に出なかったので、「じゃあしょうがないね、もとの順番で行こう」先生、そんなに早く見捨てないでぇ〜。

駈歩は1頭ずつやることになりました。他の馬が駈歩で1周してくる間、蹄跡で常歩をしていますが、これでほんとに駈歩出るの? と思うような覇気のない常歩。しかも前の馬が駈歩に出て自分が先頭になると、ますます常歩が重くなります。
前の馬が駈歩を終えるころを見計らって、強めに鞭を入れます。「じゃあ次はKYOKOさん」と言われるのを待って駈歩発進。ありゃ、出ないよ。たらたらと速歩になりそうだったので、鞭で駈歩出してしまうか(ほんとはダメだけど)。ばちんと鞭をくれると同時に、ちょっと大げさに外方脚を引いたら、駈歩が出ました。
出たら出たで、いつでも止まりそうな駈歩なので、3歩くらいごとに鞭を使っていきます。長蹄跡を伸ばし、隅角は思いきって突っ込みます。よっしゃ、いい隅角。よく我慢したね、アル。

全員がひととおり駈歩をしたところで、「もう1周、ひとりずつ駈歩しましょう。今度は、できる人は山型乗りを入れるよ」ということで、もう一度駈歩。
今度も1歩で発進できず、速歩が入ってしまったけど、さっきよりは少しマシ。巻き乗り、山型乗りを入れて1周。方向転換には素直についてくるし、隅角もラチを跳ぶんじゃないかと思うようなところまで腹筋を使って踏ませることができました。いやー、あんたってば天才じゃないの、もう。
そのあと、常歩の輪乗りから順次駈歩。ララミーでは輪乗りから駈歩に移行することが多いけど、それを意識したわけではなく、雨で砂が流れてしまっていて馬場状態が悪く、馬場のいいところを選んでの号令だったみたい。
輪乗りでも、特に内にささったりも外にふくれたりもせず、私が踏ませたいラインにきちんと通せるアル。いやあんた、これで重くなければ最高だよ。とにかく重いのは重いので、3歩ごとに鞭を入れていくような感じですが。

おかげでいっぱい汗をかきましたが、まぁおもしろい騎乗ができたのでよしとしよう。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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