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(2009.8.29 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日の2鞍目は、レッスン終了後まで待っていると雨が降りそうなので、16時からの部班に混ぜてもらうことにしました。
この時間はロッキー&Yさんとの2頭部班で、指導はN子先生です。グレイトに騎乗して常歩をしているうちに、ロッキーの準備もできたようなので、ロッキー先頭で部班開始。

速歩にすると、グレイトの調子もそう悪くないと思うのですが、ロッキーになかなか追いつけません。N子先生に「内方の肩に合わせた軽速歩」(通常の軽速歩とは立つタイミングが逆)を指示され、軽速歩にします。これをやると馬の外方のトモを意識させながら、自分も外方脚を意識することができます。
速歩で、「馬が伸びないと思ったら、外方の肩が出るときに、内方脚でぱんとはじいてごらん」と言われたのでやってみましたが、「はじく」って意外と難しい。拍車は使わず、ふくらはぎの1点でぽーんとはじくのだそうです。
「それをやろうとすると、かかとは絶対に上げちゃダメ。足の指の股に力を入れて、鐙をしっかり踏んでないとできないよ」ということ。もともとわたしは何かやろうとするとかかとが上がるクセがあるうえ、そう言われてみると鐙も案外踏めていない。踏みしめてはいけないのはもちろんですが、踏めていないのも、馬場乗りとして「鐙を使う」ときに不便なのだとか。
「指の股で鐙を踏んで、馬の後ろから斜めに来る反動の交点にしっかり座ってろ。そうすると自然にふくらはぎの1点だけが馬に当たるでしょ」と、言われたようにやっていると、突然[あっ、だから3ポイントっていうのか!]と、目からウロコが落ちたように思いました。速歩など座って乗るのを、障害姿勢の2ポイントに対して3ポイントといいますが、今までわたしは[座骨2点+両脚2点で4点じゃないのか?]という、うっすらとした疑問をもっていたのです。
ですが、交点を気にして乗っていると、確かに3ポイント。馬に対しては騎座全体でぴったりついていながら、ポイントも意識できる。
今さら何言ってんの、とN子先生に笑われそうですが。

その「ふくらはぎの1点」がわかってくると、「はじく」も少しずつできてきます。「そう、左の肩が出るときにはじくと、肩の出が良くなる。それでも足りなかったら、わきの下に鞭を入れる。ぐーちゃんは左の肩の出が悪いから、そうやって出してやんな。自分の馬なんだから欠点もわかってるでしょ、それをカバーする乗り方をしないと」と言われ、これも目ウロコ。脚や鞭って、今までトモを動かすためだけにしか使ってこなかった。脚も位置や使い方で、前肢を動かすことができるのか。
斜め手前変換で「左右交互にはじく!」と言われた瞬間、「あっそうか!」と口に出してしまうほど納得。結局、トモと前肢は同じだけしか動けないんだから、トモだけとか、前肢だけとか、どちらもありえない。今まで、歩度を伸ばすときには座骨の推ししか気にしてこなかったけど、さらに前肢の出を促してやれば前に出るということだ。

その感じで速歩から駈歩を出すと、苦手なはずの速歩からの発進もすんなりできてしまいます。
でも、左手前で輪乗りをしていると、どうも内側に倒れ込んでくる感じ。わたしのバランスが内方に乗りすぎなのかなぁ、といろいろ試していたら、先生が「だいたいKYOKOさんは、行きたい方向をあごで見るクセがあるから」とポロッと言った言葉に、思わず「だからか!」と納得。するとすかさず先生が「当たり〜。まっすぐ見てれば傾かないよ」…って先生、あたしまだ馬が倒れ込むともなんとも言ってないのに、なんでわかったの?
その後、蹄跡で速歩をしているとき、グレイトの前躯が起きてきたような感じがあり、おっ? と思った瞬間、先生が「ほら見なさい、馬が起きてきたでしょ!」って、あまりのタイミングの良さにびっくり。N子先生ってホントに、読心術とか使えるんじゃないだろうか…。

速歩から停止し、「レッスン終了まであと5分あるから、5分間好きなことをしていいよ」とN子先生が言うので、Yさんはロッキーを走らせ始めました。わたしは少し常歩をしながら、先生と「今日の目ウロコ」について話。
それから、1回だけ「いい速歩」ができたら終わりにしようと思い、速歩を出して長蹄跡で歩度を伸ばしたら、これがいきなりスパッと伸びたいい中間速歩。これは客観的にもけっこういい速歩だったらしくて、O先生には「最後のはけっこういい速歩だった」と誉められ、I野先生からは冗談混じりに「グレイトってあんなに動くんだねぇ」と言われました。そうなんですよ、実は(笑)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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