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(2006.9.11 北海道・聖心台ライディング)
350鞍目→

手前がアップルちゃん、奥は相方が乗ったブラウンちゃんの娘、クーリエちゃん。なんだか仲良しで、柵ごしにグルーミングしたり鼻をくっつけあったりしていました。

北海道旅行も最終日となりました。この旅で予定している外乗3ヶ所のうち、1ヶ所はまだ行ったことのない場所へ行こうと、昨年チラシをもらっておいた聖心台ライディングに予約を入れました。
ここは知り合いで行ったことのある人もいないし、事前情報といえばそのチラシと、1日目にムラナカさんに聞いた「競走馬生産やってる牧場で、しばらく外乗の営業やめてたけど最近再開したらしい」という噂だけ。チラシには初心者向けと書いてあるし、馬は中半血などおとなしめの馬だけみたいだから、大丈夫だとは思うけど、いいところだといいなぁ。

昨日までのぐずついた天気がウソのように、秋晴れで暑いくらいの気温のなか、聖心台ライディングに到着。砂利道を上っていくと、プレハブの建物に「乗馬受付」の文字があり、馬繋場と角馬場に中間種の馬が3頭いますが、人の姿がありません。
上の高台のようなところにも馬場があるようで、そこで馬に乗っている気配がします。まだ予約時間までは30分以上あるし、それまで下乗りしてくれているのかも。
しばらくすると、やっぱりその馬場から人馬が降りてきました。元気よく挨拶してきたスタッフさんは、まだ20代前半くらいの女の子。「普段はどんな感じで乗ってます?」と聞かれたので、ブリティッシュの馬場レッスンが主だと伝えると、「じゃあブリティッシュ鞍のほうがいいっすね」と、また別の馬に鞍をつけて「時間までゆっくりしててください〜」と、下乗りに行ってしまいました。

外乗開始時間になり、戻ってきた彼女が馬を割り振ります。先に相方が乗った馬はブラウンちゃんという牝馬で、角馬場に放牧されていたブチ毛のクーリエちゃんのママ。とんでもなくおなかがごろんとした体型で、「出産したら戻らなくなったらしいです…(笑)」。
わたしが乗るのはアップルちゃんという小柄な牝馬。こ、これは日の出のウインダム(通称ウシくん)にそっくりな毛色! 「もしかしてクオーター?」と聞いてみたら、その通りでした。年齢もウインダムとそう違わないし、どこかで血がつながってたりして。

スタッフさんの先導で、まずは下乗りしていた上の角馬場へ。先導の馬キリエちゃんの後ろで、常歩から速歩をしてみます。そこそこ素直だし、ちょっと前の馬についていきたがる感じはあるけど、外乗だからこれくらいでちょうどいいだろう。
「じゃあちょっと駈歩してみますか」ということで、先頭の馬の駈歩発進を確認して発進してみると、突っ走る感じもしないし、反撞が柔らかくて乗っているのが楽。スタッフさんに「どうですか?」と聞かれたので、「全然問題ないです。思ったより柔らかいし」と言うと、「そうですね、うちで一番柔らかいかもしれないです」だそうです。そこもうちのウインダムと一緒。

いよいよ角馬場を出て外乗へ。角馬場からちょっとだけ上ったところにある草原に上っていくと、下のほうで馬のいななく声が。1頭だけ残してきたクーリエちゃんが、寂しくなって呼んでいるみたい。まぁ、こっちからもクラブハウスが見下ろせる距離だから、向こうからも見えるだろう。見えている間はしょうがないよね。「あ、あれうちの社長です」とスタッフさんがいうので見ると、クーリエちゃんのところに男性がいて、クーリエちゃんはおとなしくなっていました。
その草原で、速歩からちょっと駈歩。「この子(スタッフさんの乗っているキリエ)ちょっと遅いんで、抜かないように気をつけてくださいね。ブラウンはもっとイケイケなんで、アップル抜かないようにしてください」という注意の後に、速歩から駈歩。前の馬が駈歩になれば自動的に駈歩になるような子なのですが、発進のあとにどっと駈歩のスピードが上がる感じで、確かに前の馬を抜かないようにするのが大変。あれれ、馬場での駈歩とちょっと勝手が違うぞ。

その草原を、駈歩と速歩を混ぜながら2〜3周するうち、それなりに勝手がつかめてきました。「じゃあここからちょっと林に入りますね」と、いきなり横道から林の中へ。それなりに傾斜もあり、前日までの雨風で少し不安定なところもあるので、ゆっくり進んでいきます。
「こういう坂で走ったことあります?」実はフリースペースとかではガンガン走ってるけど、「いや、あんまりないかなぁ」と返事したら「じゃ、ちょっと走ってみますか」と速歩。ある程度登り傾斜がある場合は、お尻を完全に浮かせて2ポイントで乗ってしまった方が楽(普段ほどんど2ポイントやってないけど)。

その林を抜けると、突然道路が現れ、それを渡ると広い牧草地。「じゃあここ、そのへんをぐるっと回って上る感じで駈歩しますんでー」という適当な感じの指示のあと、速歩から駈歩へ。アップルちゃんの駈歩は、2歩目くらいまではゆるい駈歩なのですが、3歩目くらいからノッてくるのか、だんっとスピードが乗っていきます。それはそれで面白いんだけど、頼むから前の馬抜かないでおくれ。
この牧草地でも、下りに当たる部分は適当に常歩して、登り傾斜では「もうちょっと走っときますか?」というスタッフさんに「うん、走る走る」と返事して、何度も駈歩で走り回りました。

牧草地のわきにある林の道に入っていきます。普段、このクラブは初心者さんのトレッキングが多いのだそうで、この先まで行ける人は少ないそう。なので、「一応うちの社長とかが道開いてますけど、今日は道を開くつもりで…」という道。確かに枝が張りだしていたり、ちょっと道を踏み外すと大きな穴ぼこがあったりで、初心者さんを通らせるには不安があるな。
林を抜けて、また草原に出ると、目の前に牧場があります。「うちの生産馬です。相手が競走馬なんで、あんまり近づけると気にするかもしれないんで、ここらへんから」ということで、道を挟んだラチごしでしたが、当歳馬がたくさん。

馬に草を食べさせて少し休憩し、また林の中に戻ります。今度は急な下りになるので、常歩でしか行けません。しかもかなりS字の曲がりくねった道なので、馬の小回りも必要。アップルちゃんはクオーターだから小回りについては信用できるけど、馬は自分の身体の幅しか気にしてくれないので、木にわたしの足がぶつかりそうで気を遣います。
どうにか林を抜け、一番最初の草原まで戻ってくると、またクーリエちゃんのいななく声がします。「あー、気が付いちゃったか」「もしかしてずっと泣き続けてたんだったりして」「その可能性もありますねー」なんておしゃべりしつつ、少し時間があまったらしく「もう少し走ります?」とそこで再び駈歩。それからのんびり下へ戻り、クラブハウスの横で下馬して外乗終了。

3日間、毎日外乗というハードな(というよりおバカな)スケジュールでしたが、それぞれに面白い外乗ができました。もう、毎年恒例になりそうな勢いです。


林を抜けると…


こんな見晴らしのいい牧草地。


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