←397鞍目 運動会・つくづく障碍系に向かない(笑)。
(2007.4.15 山梨・ララミー牧場)
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今日はララミー牧場の運動会。わたしたちは、日の出のI野先生のキモ入りで、前日からララミーの合宿所に宿泊しています。
身支度をして朝食をいただき(八ヶ岳のミルクはおいしいのです!)、宿泊部屋に戻ると、ぼちぼち日の出チームが集まってきました。当日組やペンション宿泊組もいたので、総勢10名くらい。

今日わたしが出る種目は、駈歩部班と駈歩ジムカーナ(だって馬場系の種目が部班くらいしかないんだもん)。開会式の前に、第一競技である部班の馬匹抽選が行われます。
わたしが引き当てた馬はグラジィ。昨年の秋にララミーで部班レッスンを受けたときにも乗った馬ですが、そのときは全然前に出せなかったんだよね。昨日、M子先生に「馬を前に出せない」と相談したばかりで、タイムリーだなぁ。

開会式が終わり、部班の速歩班は上の覆い馬場、駈歩班は下の外馬場で、同時進行されます。わたしの出番は駈歩班の3班目で、I野先生から他のメンバー(とくに初心者)の面倒をみるよう仰せつかっていることもあり、ギリギリまで速歩班に張り付いて騎乗補助などをしていました。
チラチラ下の馬場の様子を見ていると、自分の出番が近づいてきたようなので下の馬場へ。ちょうどわたしの直前の班が乗るところで、騎乗補助をしに馬場へ出ます。
その班を見ていると、どうもグラジィは先頭のよう。前に出せるかなぁ…。

前の部班が終了し、いよいよ自分の出番。自分で踏み台を持ってグラジィのところに行くと、前の班で乗っていた人が騎乗補助してくれました。先生からそのまま歩いていていいと声がかかったので、蹄跡に出て少し常歩。
グラジィとわたしを先頭に、5頭ほどで部班開始。速歩から軽速歩にしてみると、前に乗ったときの印象より重くない。前回がマジで重かったのか、それとも昨日のレッスンの効果があったかな。
軽速歩と速歩で動かしていくと、ティーディマンをつけていることもあって頭は下がっているし、内方姿勢もそこそことれます。でも隅角が思うよりイマイチかな。

輪乗りの速歩から駈歩。わたしは速歩からの駈歩発進が苦手なのですが、ここのレッスンは速歩から駈歩発進することが多く、馬たちも慣れているようで、スカッと駈歩が出ます。きちんと扶助で出たか、号令で馬が勝手に出したか、ちょっと怪しいところだ。
輪乗りで少しふくらみがちなのをごまかしごまかし(先頭でよかった)、号令で蹄跡へ。隅角もそこそこ踏めているし、そんなに悪くはないんでないの。

両手前とも駈歩をして、部班競技終了。思ったより馬が前に出てたし、自分では割といい感じだったなーと思いながら馬場を出ると、ビデオを撮っていた相方に「終始右のかかとが上がってた」と言われました。それはすなわちひざが上がってたってことで、そういや右の鐙が何回か外れたな…(2回は審判に見られないうちに履きなおしたけど)。
そのせいかどうか結果はふるわず、日の出チームの中でも4番目くらいでした。

プログラムはスムーズに進行し、玉入れの次は自分の出るジムカーナ。ジムカーナは障碍競技の入門のような位置づけなので、ちゃんと下見時間が設けられています。
コースは、最初の隘路を抜けたらカギかっこ(「」)のように向かい合ったクランクがあります。ここはクランクと考えるよりも、2つ合わせて輪乗りと考えて輪線を取ったほうがスムーズに回れそうだな。
それから手前を換えて次の隘路、パイロンのスラローム、巻き乗り。ここは駈歩のまま行くか、速歩に落とすか悩むところだ。そしてクランクを抜けたら隘路で歩度を伸ばしてゴール、と。ふむふむ。

下見を終え、速歩班から競技開始。日の出チームの速歩班に出る人を覆い馬場に迎えに行ったり本馬場へ引いていったり、と走り回っていたら、ふとコースに自信がなくなってきました。あたし、ホントにちゃんと覚えたっけ。
そうは言ってもわたしの出番は7番目、駈歩班が始まればすぐです。馬はまたもやグラジィを引き、3番目の人が乗り終わったら交代することになっています。
それで3番目の人の走行を見ていると、スラロームでフライングチェンジしてるじゃありませんか。そんなもん見せられたら、あたしもやらないわけにはいかないな(わくわく)。

覆い馬場で乗り替わり、フラットワーク。馬場と違って手の内に入れるという感じではないけど、最低限駈歩発進と歩度の伸展はやっておかなければ。
軽く常歩、速歩をした後に駈歩発進。さっきも部班で乗っているので駈歩の感じはつかめていますが、歩度は伸ばせるかな。蹄跡が空いたときを見計らって駈歩を伸ばしてみると、それなりには伸びるようです。
じゃあもうひとつ、駈歩のまま10mより小さい巻き乗りができるかどうか。これでパイロンを駈歩で回るか、速歩に落とすかが決まります。周囲の空きを見計らって巻き乗りしてみると、これがきちんと8mくらいでできちゃった。それができるなら、パイロン周りは駈歩のままいけるな。

名前を呼ばれて、乗馬のまま覆い馬場を出て下の待機馬場へ。待機馬場(というか通路)で前後の順番を確認し、列に並びます。
待機馬場についていたI野先生がわたしのほうにやってきて、前の人がスラロームをやっているところを見ながら「みんなあそこで体重移動が足りないんだ。ちゃんと移動しろよ」と言います。それ、フライングチェンジちゃんとやれよっておっしゃったんですか(笑)。

すぐに出番がやってきて、待機馬場から出て審判席に敬礼。この経路は前半が左手前なので、いったんスタートラインとは逆に馬を向け、十分な距離をとってから左手前で駈歩発進します。
まっすぐスタートを切り、最初の隘路へ。そこから次のカギかっこ型のクランク1つ目、うん、このラインだな。このまま輪乗りのつもりで2つ目のクランクも抜けていこう。
カギかっこの2つ目を抜けて…あれ? もとに戻っちゃった。次どこだ、次。…あっ、左じゃなくて右じゃん! 左手前の輪乗りとばかり考えすぎたわたし、クランクを左手前で抜けたらすぐに右に回転しなければならないことが、すっかり頭から抜けていたのでした。
慌てて右に回転しようとして、うっかり巻き乗り。障碍ならここで巻き乗りしたら1反抗なのでヒヤッとしたのですが、お遊び要素の強いジムカーナなので反抗は取られずに済んだようです。
すぐに右手前で駈歩発進したものの、これでたぶん5秒はロス。取り返せないにしても、この先はできるだけ最短距離で走行するぞ。

グラジィが偉かったのはここから。I野先生に言われたように、「パイロンごとに曲がる」ではなく「直前の中で体重移動」と考えて乗ったら、見事に3歩ごとフライングチェンジ。
次の巻き乗りも、パイロンを中心にして巻き始めていてはたぶんふくらむので、パイロンを輪線上に置いて突っ込むくらいのラインを取ると、思い通り10m弱の巻き乗りができました。
あとはクランクを抜け、まっすぐ駆け抜けるだけ。おっとりしたグラジィは馬場の中間駈歩程度にしか伸ばせませんでしたが、気持ちよく走ってゴール。
でも当然、経路ミスが響いてタイムはふるわず。経路ミスでロスした分を5秒とすると、なかなか悪くないタイムなんだ。後半がうまくいっただけに、余計に残念でした。

日の出の馬場友だちNさんに、経路違反したと言うと「つくづく障碍系の競技に向かないんですね」と言われました。そーよ、燕尾とハットがないと調子出ないんだわ(負け惜しみ)。というか、障碍系の競技であるジムカーナを、輪乗りとかフライングチェンジとか、馬場系の発想で乗ってるから失敗するんだよね。
でも日の出チームの面々は運動会を楽しんでくれたようなので、それでよしとしましょう。




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