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(2005.7.9 山梨・ララミー牧場)
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今日は7月末の試合を控えて、ララミー牧場での練習。試合にはここの馬を借りるので、たぶん試合に出す馬で練習をさせてもらえるんじゃないかなーと、甘い期待を抱きつつ。
ところで最近、相方のママがぼつぼつ乗馬を始めました。彼女はもともとスポーツウーマンなのですが、一度日の出に連れて行ったら、どうやら気に入ったようで、平日に知り合いを連れて日の出に行ったりしているようなのです。そんなママにララミーののんびり外乗の話をしたら、「あたしも外で乗ってみたいから連れて行って」ということになって、じゃあ次にララミーに行くときは車を借りるかわりに外乗に連れて行く、みたいな話になったわけです。
そんなわけで今日はママにおつきあいの外乗1鞍と、試合の練習1鞍(相方は障害)で予約してあります。ママによくよく聞いてみたら、まだ5〜6鞍しか乗っていなくて、日の出ではまだ調馬索で回してもらってるらしい。しまった、それで外乗に連れて行くのは無謀だったかも。いくらララミーの馬が調教がゆきとどいているとは言っても。

10時すこし前にララミー牧場に到着。H先生を捜していて、「そっちの部屋にいますよ」と言われたほうを覗いてみたら、フリースペースのオーナーTさんが。考えてみたら外にフリースペースの馬運車があったし、TさんはララミーのH先生に「おにいちゃん」と教えを請う仲だから、いて当然だわ。(余談ですけど、H先生はけっこういい年なのですがララミーの関係者ほとんどに「おにいちゃん」と呼ばれています。大先生の長男だから、ということみたいだけど)
「今日はどうしたんですか?」「装蹄に来たんや。君ら2級取ったんやって?」「いや、私だけだけど…(奥にいたH先生に)ご、合格してますよねっ?」H先生がうなずいてくれたので、「ギリギリいただけたみたい」というとTさんは笑っていました。この人の笑顔、ほんとにいいんだよなぁ。

そのあと、馬繋場に行ってみたらちょうどフリースペースの馬ミルキーが装蹄中で、見学させてもらいました。日の出では装蹄を平日にやるので、実はじっくり装蹄を見るのは初めてで、おもしろかったです。
装蹄を終えたミルキーとペレを馬運車に積むのを手伝って(ついこういうことやっちゃうんだよね…)、Tさんを見送ってすぐ、ママのレッスンが始まりました。外乗担当(たぶん)のS先生にマンツーマンで見てもらったのですが、やっぱり鞍数が少ないだけあって、軽速歩でお尻がすぐ鞍に落ちてしまうし、バランスにも不安がある。それでも相方と私が後ろを固めることで、外乗OKをいただきました。

昼食後、2時から外乗に出ることになりました。覆い馬場に呼ばれたので行ってみると、ウエスタンの馬装をした馬が3頭。あら、ウエスタンか。そりゃ初心者連れてるんだから当然か。
私の乗る馬は、さっきママがレッスンで乗ったビッケ。騎乗すると、W先生が「その馬ハミもウエスタンだから、いつもより手綱ゆるめに持ってね」と相方と私に言いました。あらほんと、鞍だけじゃなくてハミもウエスタン。ま、いつもはブリティッシュの水勒だって手綱を伸ばしたままの速歩とかやっちゃってるんだから、どうにかなるでしょ。ウエスタンの手綱はハミからひもが2本出ているだけという感じで、その先が適当な長さで固結びにしてあります。その結び目を片手で持って、もう片方の手は膝に置いたり、鞍の前橋についているホーンに置いてみたり。手綱を持たないというのは、肩肘に力が入らなくて楽です。

先導のS先生の後ろについて、ママ、私、相方の順で蹄跡を常歩します。「30分でいいよね?」「そりゃーもう」ということで、数周の常歩のあと、覆い馬場の外へ。
いったんララミー牧場の外の道路へ抜け、すぐに山梨県馬術競技場の横道へと入ります。ママの乗ったトム(たぶん)は、「その馬、道草食いたがるんで気をつけてくださいねー」と言われたそばから、もう立ち止まって草をぱくついていました。「手綱引っ張って、蹴って!」と前後から言われ、ママは必死で蹴っていましたが、トムはどこふく風。
それを立ち止まって待っているすきに、私の乗っているビッケもちらちら草を見ています。「こら、お前はやるんじゃない」と反対側の手綱を軽く引くと、すぐやめました。先生が「この人はわがまましても大丈夫だなと思ったらやりますよ、絶対にやめさせないと」とママに言っています。そうそう、私も外乗初心者のころはよくそう言われたっけ。

山道に入り、ちょこちょこ速歩を出していきます。もちろん長時間走りっぱなしということもないし、ルーズレーンで前の馬についていくだけだから、本当に何も考えずに乗ってて大丈夫な感じ。たまにルーズレーンすぎて前の馬のお尻にくっつきすぎるのを、体を起こしてちょっとだけ手綱を上に引いてやるくらいです。
「ルーズレーンすぎて、道草を阻止するのが大変」と漏らしたら、それを聞いたS先生が「KYOKOさんのはちょっと長すぎかな。それだと馬がつまづいちゃうんで」あ、そうでしたか。まるでコンタクトをとらないのもダメなのか。手綱の結び目を持っていましたが、それより10センチくらい短く持つようにします。それでもだいぶ長いけど。

前回ここで外乗したときのコースよりも、若干起伏が少ないように思えるところを、常歩多めの常歩でぽこぽこ。30分というのはあっという間で、気がついたらもう外乗コースの最初あたりの競技場が見えてきました。
前の馬が道草を食おうとして止まり止まりするので、ほとんど前の馬のお尻に鼻面をくっつけるようにして歩いてきたのですが、ここでビッケは顔がかゆくなったのか、前の馬のお尻で自分の顔を拭こうとします。「おいおい、そんなことしたら蹴られるよー」と私が言うと、「蹴るの?」とママ、「どっちも去勢した男の子(初心者向けの説明だ!)なんで大丈夫ですよ」とS先生。そりゃそうだ、牝馬の後ろで外乗なんか出たくないよぅ〜。

ララミーの敷地内に帰ってきて、騎乗したまま覆い馬場の中へ。「列へ」の動きで馬場中央に馬を並べて止めようとしたら、ここへ来ていきなりビッケは、相方の乗っていた馬に向かって耳を絞りました。鼻面を反対に向けたらすぐやめましたが、さっきまで後ろにいても平気だった馬に対して、なんで並ぶと急に怒っちゃうのよ?
下馬する直前に「KYOKOさん、すぐブリティッシュで部班に入ろう。セトホウザン準備してあるから」とW先生に言われ、すぐに次の部班レッスンへ向かうことになりました。




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