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(2005.7.9 山梨・ララミー牧場)
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外乗から帰り、覆い馬場で下馬する直前に「KYOKOさん、すぐブリティッシュで部班に入ろう。セトホウザン準備してあるから」とW先生に言われ、「じゃあ拍車履いてきます」と、乗っていた馬をスタッフさんに預けて準備をしに行きます。
拍車を履き、長鞭を借りて馬繋場へ行くと、セトさんが繋がれていたのでスタッフさんと一緒に馬場へ。もう部班レッスンが始まっていたので、邪魔にならないところで騎乗します。
部班指導していたH先生に「KYOKOさん、しばらく常歩してて。元気よく歩かせてね」と言われたので、常歩で歩かせ始めます。あれ、なんかずいぶん肩から逃げるなぁ。ちょっと鞭を使ったりして歩かせます。

少しして「じゃあKYOKOさん、一番後ろについて」と言われ、軽速歩にして部班の一番後ろにつきます。追いつくまではショートカットしたりしましたが、追いついてしまうと今度は前にくっつきすぎてしまい、馬間をとるために隅角を深く回します。この馬、隅角を踏ませるのはけっこう楽。
「KYOKOさん、短蹄跡はそのままでいいけど、長蹄跡はいま固くなってるから、1m内側を通るようにしようか」あ、それで前の馬がみんな隅角甘かったのか。内蹄跡を通した上で隅角を踏み込ませるとなると余計難しいけど、先日の検定で隅角が甘いと言われてるから、そこは頑張ってやってみせないと。

しばらく軽速歩で走っていると、H先生から「腹帯締めなおして」と言われたので、常歩に落とします。鞍のあおり革をめくって腹帯を見てみると、ゆるゆるでびっくりしました。うげー、こんなんでメットなしでよく乗ってたな、自分。
部班から離れて腹帯を締めなおし、部班に戻ろうとしたところで、ちょうど分隊は私のほうに向かって、斜めに手前を換えている最中。ここで下手に動くと進路の邪魔をしてしまうので、通り過ぎるのを待って速歩を出し、そのまま最後尾につきます。
前回の検定で、拳がきつすぎた反省があるので、今日はあまり持たないようにします。でも日の出の馬だったら普通の長さくらいでも、ここの馬だと「ゆるめ」って言われちゃうんだけど。私の感覚では、肩肘に無理がかからない程度にハミを感じられて持ちやすいなー、と思う長さで持っていたのですが、案の定H先生から「あと5センチ短く」と言われてしまいました。

軽速歩のまま輪乗りに入りますが、右手前だとそうでもないのに、どうして左手前だとこんなにささってくるかなぁ。「内方脚」と、いつも日の出で言われることを言われるのは、やっぱり内方脚が弱いんだよな。外方のハミを支持して、内方の手綱を軽くしてから内方脚で押し出しているつもりですが、やっぱり外を向いた感じになる。外方をすこし譲って内方を控えてみても、あまり効果がない。H先生にも「KYOKOさん、馬はどっち向いてるの」と言われるのですが、分かってるんですよぅ〜。対処法が分からないだけで。
というか、左のハミばっかり強くて、右のハミを全然とらない。左のハミばっかとって、右のハミをとらないもんだから、左手前だと馬が外向いたような走り方になってしまいます。…あれ。なんかこの感じ、最近どっかで経験したような。そうか、日の出のロッキーだよ。あの子のハミと同じだ。
でもあの子の場合、控え手綱でどうにかなったりするけど、ここの馬は控え手綱だとあまり効果ない。先生が「内方の手綱を開く」と言っているんだから、ここの馬の場合は開き手綱で操作しないとダメなのかも。

速歩での巻き乗りから、順次に駈歩。前の馬につられて出てしまわないように、巻き乗りの中では抑え、蹄跡に戻る瞬間に駈歩発進。お、まぁまぁじゃん。
駈歩発進は非常に楽だったのですが、前回この馬に乗ったときに相方に指摘されたように、どうも内方脚がふらふらしてる気がする。脚を馬体にくっつけておこうと思えば思うほど、脚がスイングしちゃってるような。なんじゃこれ、我ながらダサすぎ。
「KYOKOさん、外方の手綱が緩い」と言われ、少し手綱を短くします。でも私の感覚では、さっき言われたときにかなり短くしたつもりだったので、短くすると言っても2センチがせいいっぱい。この短さで、肘を突っ張らず軽く曲げた位置に維持しようとすると、薬指と小指の間にかなりの重さがかかってきます。だんだん指が痛くなってきた。

手綱を伸ばして歩かせる指示が出たので、部班の全員がこれでレッスン終了だと思い、勝手に順序を変えたりしてそれぞれのペースで歩かせていました。
だもんだから、「気をつけ」の号令でみんなびっくり。「えっ、まだ終わってなかったのっ?」とか言いながら隊列を整えますが、私の前にいた人はずいぶん列を外れてしまっていました。「前に入ります?」と聞くと「いや、いいです」ということで、最後尾だった私は後ろから2番目に変更。
軽速歩、速歩での巻き乗りから駈歩発進、などをやったあとに、速歩で「手綱を20センチ伸ばして」という号令。あら、ララミーでこういう号令がかかるのは初めてだわ。日の出ではよくN子先生に、手綱をぜんぶ伸ばしたままの速歩を(場合によっては駈歩も)やらされているけど。
「全部伸ばす」ではなく「20センチ伸ばす」だったので、ハミとの緊張感は保ちながらということなんだな。少しずつ手綱を伸ばしてみて、ちゃんとハミを追って首を下げてくれたので、だいたいのところで伸ばすのをやめます。
あれ、やっぱりこれくらいの手綱の長さのほうが楽に乗れるなぁ。これはさすがにハミにもたれているけど、自分としては楽な姿勢では乗れる。この自分の姿勢を保ちつつ、馬の姿勢も作って乗れれば一番いいんだろうけどな。

今度こそ手綱を伸ばし、沈静化でだいぶ歩かせてからレッスン終了。セトさんはこれでお仕事が終わりということでW先生に聞くと、蹄の裏堀りとブラシかけだけでいいということ。
それでまず裏堀りから始めますが、前肢は簡単に掘らせてくれたのに、後左肢に移動したとたん、まったく肢を上げようとしません。普通はお尻をちょっと反対側に押しやれば爪が浮くものですが、押しやろうとすると余計ふんばって肢を上げてくれず、奮闘していると「セトさんの左後ろですよねー、上げないんですよねぇ」と隣の馬繋場から声が。
結局、虫か何かを払おうと足を上げた拍子に肢をつかまえ、どうにか掘りました。それから濡れタオルで馬体をふいてやったのですが、顔だけはどうしても拭かせない。「KYOKOさん、そいつ拭かせないからほっといていいよー」とW先生。けっこうわがままなようです。

相方の障害練習の直前から土砂降りになりました。障害練習は覆い馬場でできたのですが、終了後に相方を待っている間にずいぶん寒くなってきたので、H先生がクラブハウスでコーヒーを出してくれました(ありがたい)。
ちょうどいい機会なので、さっきの騎乗で気になったところを聞いてみます。「先生、セトさんのハミって左ばっかり強いっていうか…」と「左に乗っかる?」「乗っかるってほどではないですけど、左しかとってくれない感じです」「そうか、あんまり右左ない馬なんだけどね。それは鞭でも何でも使って前に出して、ハミ追わせるしかないだろうね」そういえば今日は前が詰まっていたので、あんまり鞭使ってない。もしセトさんに本番で乗るとすれば(乗ると決めてかかっている)、待機馬場でがんがん鞭使って出して…あっ、ビギナーズ班だから鞭使えるじゃん!




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