←244鞍目 | 運動会・くやしいなぁ…。 (2005.4.10 山梨・ララミー牧場) |
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![]() 駈歩部班、セトホウザンと。まだ速歩だと思う ![]() 同じく駈歩部班、駈歩 |
ペンションでの一夜が明け、今日はララミー牧場の運動会。日の出組は8時集合になっていますが、前泊している私達の宿はララミーまで歩いて1分の距離なので、のんびり朝食。窓の外にリスが来たのを見て「かわいい!」と大騒ぎしているうちに、時間ギリギリになってしまったので、慌てて宿を引き上げララミーへ。 ララミーにはI野先生・O先生はじめ、ほとんどの日の出メンバーが集まっていました。それから近隣の乗馬クラブ兼ペンション、フリースペースの人達も。ここの人達にはエンデュランスや外乗など、山梨で何かイベントがあるというとお世話になることが多いので、すっかり顔見知り。私がフリースペースの会員さんと親しげにしゃべっているので、日の出の会員さんが「あの人もうちの会員さん?」と勘違いしたほどです(笑)。 さて、この運動会は基本的に貸与馬戦なので、試合開始前に馬匹の抽選が行われます。まず駈歩部班の馬匹抽選に行き、引いた馬はセトホウザン。って、昨日の練習で乗った馬じゃん。昨日の練習ではちょっと重めで、内方姿勢がとらせづらいという印象の馬だったのですが、全然知らない馬に当たるよりはマシ。昨日は丸拍車で乗って重いと感じたので、棒拍車にチェンジしました。基本的にビビリの私なので、あれくらい拍車や鞭を入れても動じない馬のほうが思い切って乗れるかも。 開会式のあと、速歩部班に続いて駈歩部班の競技が始まります。私の出場する前の社馬連班の競技が終わると同時に馬場に入り、「これ、セトホウザンですよね?」と乗っていた人に話しかけると、「そうです。ちょっと前についていきたがって、内側に入ってきやすいですよ」と、親切な人でした(昨日乗ってるから知ってる、とは言わないことにしました)。 その人がさらに親切なことに足上げをしてくれたので、それで騎乗。準備ができた人から歩いていていいということだったので、常歩で蹄跡に出ます。昨日と同じくティーディマンをつけているのでハミの感触が遠いような感じはあるけど、昨日ほど重い感じはない。やっぱ棒拍車にして正解。 しばらく歩いたあとに点呼が行われ、そのあと隊列を組みます。私は7騎中、4番騎を指定されました。前の馬の後ろについてみると、あ、やっぱりな。昨日のレッスンでは先頭でけっこう重く感じたのですが、もしかしたら他の馬の後ろならよく動くのではという感じがあったのです。案の定、昨日ほど重くは感じない。 号令がかかり、速歩からすぐに軽速歩。手前に気をつけながら(ちょっと下を見すぎって話もあるが)軽速歩をとっていきます。内方のトモが前に出たときに、外方のハミに向かって内方脚を使うようにしていて、常歩だとお尻の感じだけで手前が分かるのですが、軽速歩だとイマイチよく分からないな。 セトホウザンも軽い馬ではないけど、前の馬も重そうだな。馬間1馬身と言われたのに、どうしても前がつまってしまう。もちろん自分の馬を控えていけばいいことなんだけど、あんまり控えるとこっちまで止まりそう。 だったら隅角を外めに回したいんですが、けっこう強めに内方脚を使っているつもりなのになかなか隅角に深く踏み込んでくれない。昨日のレッスンでも隅角をショートカットしたがる馬だなーと思いましたが、今日は前の馬についていきたがるせいか、昨日よりも外に回しにくいみたい。 号令で速歩に落とすと、こっちのほうがまだ隅角を深く入ることができるかな。隅角や歩度の落ちやすいところで鞭を使いながら前に出します。「次の隅角から斜めに手前を換え、線上歩度を伸ばせ」鞭にはあまり動じない子みたいなので、斜めに手前を換える瞬間に半減却を使ってから鞭をバシンと入れると、ぱっと歩度が伸びました。もう少しで前の馬のお尻より前に出そうなくらいで、セトさんに乗ってて今の動きが一番納得いく動きだったぞ。 速歩から、「次の隅角から、順次に駈歩」げ、速歩からの駈歩発進は苦手なのに。でもこの様子だと、前の馬につられて出るかも。そう半減却を使ったら、外方脚を引くか引かないかのうちにすっと駈歩が出ました。今のはやっぱりつられ駈歩だったような気がするが、審査員から見てそう見えていませんように。 輪乗りで駈歩をするうち、外方の鐙が脱げてしまいました。さてどうしようかなぁ、鐙を踏まないままでも駈歩はできるけど、何かあったときにお尻が浮いちゃったらイヤだしなぁ。かと言って鐙を踏み直すために外方脚をバタバタさせたら、駈歩続かないし。そのまま輪乗りで駈歩を続けていましたが、「前へ」の号令で輪乗りをほどいて蹄跡へ出る瞬間、思い切って外方のつま先で鐙を探してみたら、駈歩を止めることなく鐙をはき直すことができました。やっぱり前の馬について行ってるだけなんじゃんね…。 左右とも正手前で駈歩をしましたが、昨日の練習のときほどかたんかたんした4節っぽい駈歩ではありませんでした。でもやっぱりちょっと堅めかな、もっとがしっと座っていたいものだけど。 しかも、次第にセトさんの首の上下が大きくなってきたような。グレイトがもぐるときほど首が沈んだりはしないから駈歩の維持に差し支えはありませんが、何だろうな。私の拳が弱くてハミがヘンにがちゃがちゃ当たってて気持ち悪いのか、逆に拳が強すぎて首を持って行きたくなるのか、どっちだろう。でも前が詰まってるから、あんまり前を許してやることもできないなぁ、我慢してちょうだい。 けっこう長めに駈歩をしたあと、常歩から手綱を伸ばして沈静化。馬場経験者としては、ここで完全に休めではなくて、きちんと脚と座骨で前に出して緊張感を維持しつつ手綱を伸ばさないと。 「気をつけ、列へ」で手綱を持ち直し、馬場の中央へ。きちんと四肢のそろった、ハミ受けの形もそれなりにできた停止ができたつもりだけど。挨拶して下馬、部班競技終了。 しばらくして、順位表が出ました。駈歩部班の中で7位、そのうち日の出組の中では5位。そんなに大きな失敗はなかったつもりだったし、少々自分では納得できる部分もあったので、ちょっと残念。 午後からは、駈歩ジムカーナに参加することになっています。部班と同じく馬匹の抽選があり、私の騎乗馬はアンユウに決まりました。アンユウは昨年のキャロットステークスで3課目優勝したほどの馬ですが、拍車に敏感なところがあり、今日は拍車の装着禁止となっています。以前ほかの人がアンユウに乗っているのを見ていたら、拍車が刺さるたびにぱっかんぱっかん蹴り上げていたっけ。私も普段、拍車にうるさくて拍車が当たるとすぐ蹴り上げるグレイトに乗っているので、似たような感じで対処はできるのではないかと思いましたが、ま、ヘタクソな拍車使うくらいならつけるなってことなんだろうな。主催者の指示には従わなくては。 ジムカーナは障害経路と同じように下見があります。速歩班・駈歩班合同の下見のため馬場に出ます。う、去年より小回りが多いな、この八の字は速歩でないと回れないや。しかも最後から1つ前の障害が三角形に並べられた横木でやんの。駈歩で横木またぎもしたことないのに、三角形なんて難易度が高すぎる。急にここで勇気を振り絞ったっていいことあるわけないから、ここも速歩で行こうっと。 さて私の出番は、駈歩班の中では11番目。アンユウは6番目あたりで一度出るので、その人からそのまま乗り変わって待機馬場でじっと待つことになります。拍車は外して、鞭はOKだっていうから持って、上らんは裾が長いので邪魔そうだな、ベストにしちゃえ。駈歩班が始まるすこし前から、待機馬場の近くで待機します。 私の前にアンユウに乗った人が帰ってきたので待機馬場に入り、乗り変わり。鐙を合わせる間はスタッフ(いや…たぶん日の出での私たちと同じように、会員さんだけど準スタッフと呼ばれる人かも…)が馬の口をとっていてくれたのですが、離してもらって自力で前の馬の後ろにつこうとすると、首をふったり後ずさりしたりとうるさいこと。この子、手の内に入れるの時間かかりそうだなぁ。 とは言っても、待機馬場から出るときはスタートの時。前の人がゴールを切って、待機馬場の出口の鎖が外されたので本馬場へ出ようとしたら、また後ずさるアンユウ。座骨の推しが足りんのかいな…。スタッフの人がすかさず口をとって誘導してくれて、その先は自力で本馬場へ出ます。こんなことしてもらってる時点でダサいけど。 審判席に向かって敬礼をし、答礼とベルを確認してから、スタートライン手前で一度巻き乗り。経路の前半は右手前なので、スタートを切る前から右手前の駈歩を出しておくつもりで右手前発進…。っておい、反応がないんですけど〜。拍車つけてないと、けっこう重いんじゃないの、この子? 巻き乗りを半分すぎても速歩みたいな駈歩しか出なかったので、仕方なくもう一度巻き乗りに入ります。どうせベルが鳴ってから45秒以内にスタート切れば、それまでは何したっていいんだもんね。 2度目の巻き乗りで鞭をくれると、ようやくちゃんと駈歩が出たのでスタートラインに入ります。あら、拍車に敏感な割には鞭には過剰反応しないのね(グレイトは鞭でも跳ねるんだけど)。 第1障害(左写真・3枚目)と第2障害は横木を立てたクランク通過。さっき私の前に乗った人のときは、この通過でちょっと馬がイヤがっていたような素振りを見せていたので、拳の間を狭めにして「ここに入るしかないんだよ!」という意志を伝えたつもりですが、そんなことするまでもなかったみたいで、すんなり通過。 第3障害はパイロンを使ったスラローム。ここで踏歩転換でもしてくれたらかっこいいけど、できもしないことをやって失敗したらかっこわるいので、右手前駈歩のまま通過。…しようと思ったら、最後のパイロンの手前で速歩に落ちてしまいました。あ〜、さっきの人のときもここで速歩に落ちてたな。駈歩に戻してから次の八の字に入ろうと思ったのですが、速歩のまま八の字にたどり着いてしまいました。 第4障害の八の字が、またずいぶんと狭いこと! 障害の支柱を3mくらい離して2本置いたものを中心に八の字乗りをするのですが、どう考えてもこれは駈歩のままではなんちゃってピルーエット。無理をせずに速歩に落として回るつもりではいたのですが、落としすぎて常歩になってしまいました。ここで常歩に落ちてしまうと、馬の体を側方に屈曲させながら速歩を出すのはかなり難しく、やはり八の字を抜けるまでは常歩のまま行ってしまいました。 八の字を抜ける瞬間に左手前で駈歩発進し、第5障害のクランク通過。ここのクランクはカギカッコ型になっていて、その中を通過しなければいけません。駈歩のまま通過できるかなー、と思ったら、抜けきる寸前で速歩に落ちそうに。なんとか駈歩に戻して、第6障害の巻き乗りポイントへ。 この巻き乗りも、半分くらいは駈歩のままいけたのですが、なんちゃってピルーエットを維持することができず、速歩に。えぇい、次は横木通過だもんね、駈歩でいけるわけがないや。もうスピード競技で勝てるわけはないんだし、速歩で確実にまたぐことにしよう。 思ったよりもアンユウが素直に横木をまたいでくれたので、その次の瞬間に駈歩発進、最終障害へ。ここは第1障害の裏、クランクを反対から通過します。私としてはちゃんと駈歩を伸ばしてゴールまで駆け抜けたつもりだったのですが、あとで周囲からは「馬場踏んでるみたいな駈歩だったねー」だって…(笑)。長蹄跡の中間駈歩って感じだったのね。はは。 当然タイムが伸びるわけもなく、たぶん下から数えたほうが早いくらいの順位だったんじゃないかしら。 そんなわけで私はこの日、まったく賞にからむことができなかったのですが、相方は60cm障害と80cm障害でそれぞれ優勝。この日、ララミーのオーナーである大先生が体調を崩されていたそうで、表彰式のプレゼンターはK先生が務めていらっしゃいました。 K先生はうちのN子先生の友達でもあり、若いときはすごい選手でいらしたそうで、そのK先生からメダルをもらえるチャンスなんて滅多にないはずだったのに。入賞できなかったことがすっごくくやしかった。ただ、あとでビデオを見直してみると、良きにつけ悪しきにつけ、いつもの乗りとそう違うわけではないので、まぁもともとの実力不足だな。もっと練習がんばらなくちゃです。 |
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![]() 馬場踏んでるみたいと言われたジムカーナ(笑)。 ほんとに、どうしてジムカーナなのにこんなにきっちりハミ受け求めてるんでしょう、私。 むしろ部班のほうがハミ受けてないし(泣)。 |
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