←243鞍目 | 244鞍目・かたんことん (2005.4.9 山梨・ララミー牧場) |
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画像は後日アップします。 |
さて、明日の日曜はララミー牧場の運動会に参加します。日の出からは4年前に大挙して押しかけて以来、毎年恒例イベントとなっていますが、できれば前日からララミーに入って、練習させてもらおうという計画です。 というわけで前日の土曜、朝から2台の車に分乗してララミーへ。午後のレッスンを予約してありますが、ちょっとかかり気味の私達は11時前に到着してしまいました。ララミーのH先生に挨拶と予約の確認をしてから、近所のお蕎麦屋さんでゆっくり昼食(これがうまかった)。 午後、そろそろレッスン。日の出からの参加者は総勢9名にもなってしまったので、2班に分けて見てもらうことになりました。いろんなレベルの人がごっちゃに来ているので、レベルごとに班分けしたほうがいいかと思ってH先生に聞いてみたら、むしろ1班の中でレベルがバラけているほうがいいとのこと。相方が班分けを始め、先攻の希望が少なかったので私が先に乗ることにしました。 13時半から乗ることになったので、時間ちょっと前に覆い馬場へ向かいます。覆い馬場に馬が連れてこられる中、W先生が「この中で一番乗ってる人は?」というと、みんな一斉に私を指差します。ちぇっ。「じゃああなた、この馬ね」と渡されかけたのですが、「やっぱりこの馬は男性にしよう、大変だから。男性で一番乗ってる人がこの馬で、あなたはこっち」と、鹿毛の馬を配馬されました。鹿毛だけど、毛刈りがしてあって少し薄い色に見える、小柄な子です。 引いていたスタッフさんに、「この子はなんていう子ですか?」と聞くと、「セトホウザンです。みんなセトさんって呼んでます」ということ。鐙の長さを合わせ、踏み台を持ってきてもらって騎乗。「歩きながら馬装点検して」ということなので、常歩で蹄跡に出ます。あれ、案外重い。ハミの感触がつかみづらいのは、ティーディマンマルタンしてるからなのかな。 歩きながら腹帯を締めると、2穴もいけてしまいました。「腹帯、ゴムのついてる側だとどこまでも締まっちゃうから、反対側で締めてね」とH先生。ありゃ、こっち側がゴムだったか。 外野で見ている後攻班に、H先生が「この中で一番乗ってる人は誰?」と聞いています。すかさず相方が私を指して「あいつですあいつ」とか何とか言いやがったらしい。「じゃあ彼女、先頭で」うぐー。しかも前の馬がいなくなったとたん、ますます重くなるし。丸拍車じゃなくて棒拍車履いてくればよかったな。 H先生の号令で速歩、あら出にくいな。両脚でむぎゅ〜と締め付けるだけでは出なさそうだったので、鞭を使って速歩を出しました。すぐに軽速歩をとって前に出していきますが、油断するとすぐ歩様がだらだらになってしまいます。少しでもトモを入れさせたら違うかなと思い、内方のトモが出るタイミングで内方脚を使ってみますが、そんなに変わらないような感じ。「もっと前に出さなきゃ」とH先生に言われ、歩様がだれたところや隅角で鞭を使うと、1歩だけひょっと前に出るのですが、でも1歩だけ。効果的な使い方ができていないんだなぁ、きっと。 しかもこの子、隅角を深く踏み込ませるのが難しい。隅角の5歩くらい手前から必死で内方脚を使って押し込んでいるのですが、うまくいくときといかないときが半々くらい。気持ちとしては毎回うまくいってほしいので、これはかなり低い確率。いかんな。 ところが軽速歩をやめ、速歩に落とすと、こっちのほうが動かしやすいかも。長蹄跡や斜め手前変換の線上で歩度を伸ばすと、きちんと伸びてくれます。長蹄跡のたびにしつこく歩度を伸ばしていると、馬のほうも次第に長蹄跡はがんばるもんだという意識になってくれたのか、勝手に伸びるようになってきました。 速歩で、「馬場の半分を使って輪乗り」の指示。この覆い馬場はほぼ20×40mで、正規馬場用の標識が壁に打ち付けてあるので、A〜X点間の輪乗りと同じことになります。わわわ、曲がんないじゃん。みょーに外にふくれてしまい、逃げられそうになるのをなんとか抑えつつ、輪乗りに入ります。 ララミーでは速歩で輪乗りの次は駈歩と相場が決まっているので、このまま駈歩に移行するかと思いましたが、いったん常歩へ。「全員駈歩は大丈夫かな?」と聞かれたので、全員やったことはあるけど、駈歩初心者の人もいることを伝えておきます。 とにかく先頭から順次駈歩をすることになったので、まず私が駈歩発進。あら、失敗した。すぐにやり直すと今度は出たので、そのまま駈歩を維持します。どうしても外にふくらみやすいみたいだけど(あとから考えると私の外方の壁が弱かったのかもしれないけど)、それさえなんとかすれば駈歩を続けるのは楽。でもなんか、四節になる寸前のかたんかたんした駈歩だなぁ。 こういう駈歩をごまかすには前に出したうえで詰めていくしかないだろうと思い、ちょっと伸ばしてみます。前に出すと、輪乗りの最後尾に追い付きそうになるので、自然と詰まる感じになります。あ、わりと四節じゃなくなった。 輪乗りをほどいて、蹄跡へ。速歩だと隅角に踏み込ませるのが難しかったのに、駈歩でも同じくらいの角度で隅角に入れるんじゃん。もう何周も走っているけど、馬がバテる気配もなく、駈歩の維持はけっこう簡単かも。 駈歩から速歩への移行がちょっと落としにくかったけど、常歩にまで落ちてしまわなかったのでよしとするか。速歩で半巻き、思わずいつものクセで、後半で斜め横足しそうになりましたが、指示もされてないことをやるのはさすがに生意気だと思ってやめました(笑)。 右手前の輪乗りから、再び駈歩へ。あれっ? 左手前よりも歩様が変。一度駈歩をやったのだからほぐれていそうなもんなんだけど、さっきよりかたんかたんする。これは完全に四節になっちゃってるな。 とにかく前に出そうと思って、座骨で前に出しながらすこーし外方の拳を譲ってみたら、伸びることは伸びるんだけど、歩様は大して変わらない。これは、ちょっと伸ばしたくらいじゃどうにもできないもんなのかなぁ。そう思って伸ばし気味に駈歩していたら、「少し控えて(笑)」とH先生に言われてしまいました。 常歩でいったん手綱を伸ばし、しばらく歩かせます。手綱を伸ばした常歩だからと言って、馬に油断をさせていいという意味ではないと思ったので、きっちり脚を使いながら前へ。 しばらくすると、「手綱を持ち直して、もう少しやるからね」ということで手綱を持ち直し、速歩。せっかくだからハミを追わせて、とか頭では考えたのですが、ハミの感触がやっぱり分かりませんでした。でもまぁまぁ動いたかな。 しばらく速歩をやったあと、常歩で手綱を伸ばして、今度こそ沈静化。次に誰が乗るか分からないけど、もう少しトモが入ればもっと乗りやすくなるんじゃないかと思い、今さらながら内方のトモに合わせて内方脚を使ってみることに。ハミを離しているので、それで受けてきたりはするはずないんだけど、手綱なしでも隅角に踏み込めたときには馴致のつもりで褒めてやります。 ところがこの沈静化が思いのほか長く、ずっと脚ばかり使いすぎて、下馬後ふともものダルさに泣きました(笑)。 下馬後、H先生をつかまえて「先生、短評お願いできますか?」「短評? そうだねぇ…。脚が馬体から離れやすいよね。脚を使ったあとに脚が離れるから、馬が寝ちゃうんだよ」あぁ、それはずっと言われている欠点なのだけど、全然直せていないらしい。軽速歩より速歩のほうが馬が前に出せるような気がしてしまうのも、軽速歩の立ったときに脚が離れやすい(鏡で確認すると浮いているように思う)からなのかもしれません。 「それを直すためにはね、このへんを伸ばして脚を引くようにするといいよ」と、H先生は骨盤の前面、足の付け根に近いあたりを指し示します。「このへんを伸ばすようにして脚を引くと、イヤでも脚が馬につくようになるから」しかもそのあたりって、燕尾服を着たときに一番目立つところじゃないか。そのへんをパリッとさせて乗ったほうが、燕尾姿も決まるに違いない。 「それから、ただ馬を前に出すんじゃなくて、もうそろそろ馬を理想の形に持っていくことを考えないと」というお話の途中で先生に電話が入ってしまい、ここで終了。残念でした。 全員が乗り終わったのが16時を回ったころ。それから近くのペンションに入り、夕食とお風呂のあとは、全員でビデオを見ながら(もちろん酒も入りながら)反省会しましたとさ。 |
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