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(2006.10.14 八王子・八王子乗馬倶楽部)
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写真は後日アップします。 今日は八王子乗馬倶楽部(以下HRC)で八王子乗馬大会に参加。かなうことなら愛馬グレイトと一緒に出たい(馬主さんからもぜひそうしろと言われている)のですが、馬運車やもろもろの都合で、やはり先方の貸与馬で出ることにしました。
当日の朝、鞍やブーツを取りに日の出へ。そこでO先生に聞いたところによると、わたしの騎乗馬はアモン。アモンに乗るのは今日で5回目、もはや愛馬の域。
アモンはO先生が指導者資格検定で乗った馬でもあり、普段から「アモンのハミ受けはグレイトとクセが似てるから、グレイトが攻略できればアモンも大丈夫」と言われています。最近グレイトのハミ受けも「だいぶつかんできた」と言ってもらえるようになってきたので、アモンでどのくらい通用するのか楽しみな気もする。

白キュロに着替え、燕尾や鞍など一式を持ってHRCへ。到着してパンフをもらってみると、2課目のエントリーはなんと32名(オープン除く)。日の出からは今回4人が2課目に参加することになっていますが、わたしの出番はそのなかで3番目で、アモンに乗るのはわたしひとり。HRCの会員さんがアモンに乗ったあとに乗り変わるので、だいぶ待つようです。
1課目が始まるころ、待機馬場で顔なじみのI先生がアモンの下乗りをしていました。1課目用なのでがっちりマルタンを着けて頭を下げさせてあるものの、I先生はあれがなくてもがっちりハミ受けさせるもんな。あれくらい前進気勢を出さないとダメか。

その直後にI先生と話す時間があり、「今日はどれに乗るの?」「アモンです。先生さっき乗ってましたよね」という話になりました。I先生が言うには、「アモン、たてがみの右側に前進スイッチあるからさ、ちゃんと押してね。そこポイントだから。反対押しちゃダメだよ(笑)」「わかりました右ですねっ! 左のスイッチは何のスイッチですか?」「そっちはね、逆に止まる」。
そんな話を大笑いしながらしていたのですが、先生のジェスチャーには重要なヒントが隠されているように思えてきました。その<スイッチ>を押すためには拳を前に譲らなくちゃいけなくて、つまりアモンの歩度を伸ばすためには右の拳(というかハミ)を譲れと言われているんじゃないのか?

プログラムが進行し、アモンが直前の出番を終えたようです。待機馬場から出てきたアモンのところに行き、今日面倒を見てくれるN先生に声をかけます。まだ待機馬場に出るには早いということで、アモンを馬繋場に繋ぎ、一緒に鞍着けだけして「またあとで来ます」とアモンのそばを離れました。
N先生に指定された時間になってから、服装を整えてアモンのところへ。待機馬場の外で騎乗し、N先生と一緒に待機馬場に入ります。
アモンは「まったりした馬」とN先生が言うように、脚ですいすい前に出もしないかわり、物見しないのが助かる。「本馬場に入ったら鞭使えませんから、その分まで今のうちに使って元気に動かしておいてください」とN先生が言ってくれたので、遠慮なく鞭を入れます。

常歩から速歩に移行するには鞭が必要でしたが、うちのアルフォンスに比べりゃ重いうちに入らない。でもさすがにハミはなかなか受けてくれそうにないな。もっと出してからにしよう。
左手前は良かったのですが、右手前は肩から逃げまくられます。そうだ、こういう馬だった。「この馬左に逃げるので、そういうときは左きっちり持ったほうがいいです。右引っ張っても余計逃げます」とアドバイスされ、手綱を短めにして外方を強めに持ちます。ラチのあるところならラチにぶつければ済む話ですが、今輪乗りしているところにはひとつもラチがない(泣)。自分で壁を作ってぶつけるしかないのね。

駈歩発進も、左手前は問題ないのですが、右手前はだらだらで出なかったり、えんえん肩から逃げられたり。「この馬、左は極端にニブいんで、しっかり抑えて」ってことはだ、左右同じ拍車を着けていても、右しか着けていないのと同じなわけか。道理で内方ばっかり効いちゃって、馬が外方に逃げようとするわけだ。
左のハミも固い感じがするし、要するにイメージとしては馬の左半身に、見えない膜が1枚かぶっちゃってるようなもの。そう考えると、なんかつかめてきたような気もするぞ。

速歩発進、駈歩発進も少しずつ鞭なしで出す方向にシフト。蹄跡を使っている分には伸びそうな感じがありますが、輪乗りだと前進気勢をもたせるのにひと苦労。でも「それくらいのリズムで動かせれば上出来です」とN先生。でもハミが難しい、と言ってみると、「この馬で顎を譲らせるのは確かに難しいですね」ということでしたが、今はちゃんとハミを噛ませて運動できているので「かなりいい感じですよ」と言ってもらえました。
ついでに、「緊張してます?」と聞かれたのは、あまり緊張してないように見えたということみたい。まぁ何度か乗ってる馬なんで(笑)。

いよいよ次が出番。入場門付近で輪乗りしますが、「入場は左手前で入ったほうがいいと思うんで、今は右手前で動かして、最後に左手前に換えましょう」という指示。わたしも、この難しい右手前をもう少し攻略しておきたい。
やっぱり右手前の駈歩発進は際限なく肩から逃げていきますが、外方の壁が極端に足りないってことだ。経路で問題になるのは右駈歩の輪乗りだけで、あとはラチに頼れば大丈夫なはず。
輪乗りを換えて左手前にし、あとはひたすら軽速歩で前に出すのみ。入場ベルが鳴り、門が開いたところで「鞭捨てましょう。大きく回って真っ直ぐ入場」とN先生。2度ほどアモンに気合いをつけてから鞭を捨て、軽速歩をやめて燕尾の裾を直します。
そのときの輪乗りのラインでは入場しにくかったので、さらにもう1周してA点に向かって直進。いよいよ入場です。

中央線を直進し、X点で停止、敬礼。わたしは割と停止はいい点がもらえるのですが、このときは直進の姿勢がうまく取れなかった影響で停止もイマイチ。
心配していた停止からの速歩発進は1歩で出て、C点でのラインも悪くなかったのですが、そのあとの隅角通過がイマイチ。ここはどの馬もあまり入りたがらない隅角ではあるけど。M点からの斜め手前変換の斜線上の中間速歩はあまり伸びがなく、やっぱりこんなもんかなぁ。
次の3湾曲は、1湾曲目は左手前なので悪くなかったのですが、2湾曲目に入れ替えるときに肩から逃げられそうになり、ごまかしごまかし、3湾曲目まで。そこから長蹄跡での中間速歩は、思ったより伸びました。あれ、前に乗ったときより伸びがいいぞ。

A点で常歩に落とし、斜めに手前を換えながら手綱を伸ばします。本来ならここでハミを追って馬の頭が下がっていくべきなのですが、あんまりちゃんと下がっていかない。ちゃんとハミを受けさせられていないという証拠でもあります。ジャッジシートによると、もう少し手綱を伸ばしてよかったらしい。
H点の手前で手綱をつめていくと、馬がハミから逃げて頭を高く上げようとします。こういうときの対処はグレイトに鍛えられてるから、負けないもんね。隅角通過しながら外方をかなり強めに持って、内方、外方とやると、それでほとんど頭が下がりましたが、今度は胸前の虫を気にして払おうとする。おい、駈歩発進まであと3m程度しかないよ、集中してよ。

目立たない程度にかかとで叱って体勢を戻したのが、C点直前ぎりぎり。ふー間に合った、と思いつつ半減却を使い、駈歩発進。待機馬場ではあんなにやり辛かった右手前、なぜか本馬場では悪くない。
輪乗りを開いた最初の隅角は、どうせ左にふくれる馬なのであまり苦労せずに踏みこめます。よーし長蹄跡、頑張って伸びてみようか。外方を譲ってから内方を合わせていくのが駈歩の伸ばしかたですが、さっきのI先生との会話を思い出して意図的に内方から(つまり右のハミから)譲ってみたら、ポンと伸びました。やっぱりこのことだったのね。
隅角手前から、速歩に落ちない程度に駈歩をつめて斜め手前変換。X点で半減却を使って速歩に落とし、M点で常歩。

難しいはずの右手前が悪くなかったので、左手前もきちんとまとめよう。駈歩発進はかなりスムーズで、手前も絶対に間違わないアモン。左手前だとちょっと隅角で頑張る必要がありますが、長蹄跡は伸びるはず。だってアモンの<伸びるスイッチ>が外方にあるんだから、セオリーどおりに外方を譲るだけで伸びるはず。
気持ちよく駈歩の歩度が伸びたのはいいけど、なんか馬が外向いて走ってるような。蹄跡で腰内系の斜め横足をしているような駈歩で、そういえば前回もこんな感じだった。内方脚で外に向かって押し出し、なんとか内方姿勢を作れたときにはもう長蹄跡も終わり。あとから考えたら、左の脚は効かないわけだから、右の壁が強すぎたんだなぁ…。

隅角を回って短蹄跡、斜めに手前を換える直前のところで、ちょっと馬にもっていかれ気味になりました。やべ、またやっちゃったか? 前回も(馬は違うけど)ここらあたりで馬が引っ掛かっちゃったんだよな。
でもわたしが「走られるかも」なんて気持ちでいたら馬に負ける。こんなまったり馬に走られてたまるかよ、と座骨を落としながら隅角をまわり、X点で速歩に落とします。やはりX点でぴったり下方移行することはできず、1〜2歩越えてしまいましたが、とにかく落とせた。良かった。
H点で常歩に落とし、最後の難関C点へ。ここは2度も駈歩発進したところなので、馬が駈歩する気になってしまうのを抑えつついかなければいけません。N子先生に普段から言われているとおり、拳を左、右と交互に握って馬を抑えつつも脚をぴったりつけておき、C点で速歩発進。きちんと速歩が出たので、あとは大事にまとめなければ。

E点からの半巻き乗りを慌てて曲がらないよう、10mの巻き乗りと自分にいい聞かせながら弧を描いてX点、よしうまくラインに乗せた。最後の最後、G点まで速歩を伸ばすつもりで直進し、G点で停止。でも鞍の下で馬のバランスが均等でないのが分かる、四肢が揃ってないな。ここで慌てて敬礼をしたら終わりなので、脚で圧迫したまま拳をじーっと静止していたら、アモンが肢を直してくれたので、ようやく敬礼。アモンが肢を直すのを待ったのはほんの2秒程度なのですが、審判と目を合わせたまま待つ2秒ってめちゃくちゃ長いんですよね。
でもプレッシャーに負けずに待った甲斐あって、いったん「5」をつけられていた停止・敬礼が「6」に修正されていました。

結果としては33人中20位。ジャッジシートをもらってみると54.71%で、自己最高得点。全体的にジャッジ点数が甘めだったようではありますが、「5」と「6」しかないジャッジシートを初めてもらえたし、今の自分なりにそこそこ頑張ったよな、という感じ。もちろん直していくべき点はたくさんあるんですけどね。



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