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(2006.10.21 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日も2鞍乗る予定でしたが、持病の片頭痛が出たので1鞍のみに変更(それでも1鞍は乗る)。倶楽部に到着して配馬を見ると、ブラウンシュガーでした。
シュガーは今月入厩したばかりの9歳牝馬。小柄で明るい栗毛のかわいこちゃんですが、先生によると「物見はしないし、ラチ踏んづけて勝手に厩に帰ろうとするし、かなり図太い馬」。見かけによらない子のようです…。

シュガーちゃんを馬房に迎えに行き、声をかけるとすぐ顔を出してきました。入厩してきたときからかなり人なつっこく、無口も自分から鼻を突っ込んでくるくらい。
馬繋場に出して手入れを始めると、まぁ小さいこと。他界した愛馬ロゼッタよりも小さいかも。しかもロゼッタと同じで繋が立っているので、反撞固めかもな。
そこへNくん先生がやってきて、シュガーのさく癖帯(ぐいっぽ止め)を外しました。うちの倶楽部にはぐいっぽをする馬があまりいなかったので、さく癖帯を外すということをすっかり忘れていました。
開始時間になり、シュガーを連れて馬場へ。入厩してきていきなり初心者にも使えそうだというので「JR2代目」と言われたシュガーちゃんですが、馬場に出る途中で道草を食おうとするところまで似てるわ。

騎乗して腹帯を締め直してもらい、歩き出してみます。あら、小柄で歩幅が小さい割にはさくさく歩くじゃないの。
唯一の牝馬なので、O先生の指示で部班の最後尾へ。ちょっと軽速歩を出してみると、体の幅が薄っぺらくて脚がスカッと空振りしそうになりましたが(笑)、まぁだいたいロゼッタと同じくらいの幅。でも体が小さい割には頑張って走る子で、たまにショートカットすれば置いていかれることもありません。アルフォンスあたりに比べたらだいぶ軽いや(いや、それは比べる相手を間違えている)。
でも、ホントに不真面目だなーこの子。物見はしないけど、しょっちゅうよそ見してるし、厩舎に近い隅角に来ると[もう帰る〜]と言い出すし。それで叱ると、[なによう]と軽く抗議してくる。無視して脚を使えば、諦めて前に出るのですが、同じ隅角に来ると懲りずにまたやる。この不真面目さは、確かにJRと同じだわ。

でもJRと違って、とくに口うるさいところはないようなので、外方から少しずつ手綱を短くしていきます。
先生の号令に従って速歩にすると、思ったほど座りにくくはありません。若いから、ロゼッタほど固くはないか。輪乗りで外方をきちっと持ってやると、割と内方姿勢が作れるし、なんかハミに乗ってきたぞ。
「今だいぶハミ受けてきてるの、分かるよね? けっこう手の内に入ったかな?」と先生。グレイトは2年乗り続けてやっとハミ受けをつかんできたと言われ始めたのに、シュガーは初見でここまでくるか。グレイトに鍛えられたおかげでもあるけど、シュガーはかなり楽な馬だな。
ハミを受けるとやはり重くなり、少し巻き込み気味になりましたが、脚で前に出していけるし、小柄な馬だからわたしの力でも取り回しが楽です。

輪乗りで、1頭ずつ駈歩。初めて乗る馬の駈歩はちょっと緊張しますが、物見しない馬だからまさか走ったりはしないだろう。
自分の番が来て、落ち着いて半減却を使ってから内方座骨を使うとともに外方脚を引くと、1歩で駈歩が出ました。それはいいのですが、発進の瞬間軽く左右に首を降るので手綱が緩み、馬なりに内に切れこみそうになります。こういうときこそ外方手綱をかちっと抑え、外方ハミに向かって脚を使うようにしたら、ラインが修正できました。うん、発進だけははロッキーのあわあわ駈歩に似てるけど、外方さえ教えてやれば取り回しできるわ。

左右とも発進はちょっとだけバタバタしますが、それを除けばかなり乗りやすい駈歩。ひととおり駈歩をしたあとで速歩をすると、今までよりも前に出やすくなります。こうなるとほとんどショートカットの必要はなく、さくさく動きます。
斜めに手前を換えるとき、前との距離が少し空いていたので、少しためておいてから脚を使うと、ぽーんと速歩が伸びました。ちょっと今の、けっこういい動きじゃなかった?
「今のわかった? 一瞬伸長っぽい速歩出てたよ」と先生。そんなの、ロゼッタかコスモでしか出せたことないのに、初見の馬でいきなり出るか。外から見てみたかったなぁ。「これ、馬場踏めるじゃないですか」「そう、意外と2課目ならいけるね。嬉しい誤算っていうか」

シュガーが新馬であるうえ牝馬なので、ここまで駈歩は輪乗りで1頭ずつでしたが、今度は蹄跡に出て1頭ずつ。
自分の番が来て発進すると、外方脚を引いただけでポンと駈歩が出る。やっぱり発進で首を振るので外方拳を強めに持ちつつ前へ。蹄跡に出ても変な動きはしないし、この感じなら隅角も割と入れるんじゃない、と思いながら長蹄跡に向いたとたん、馬にぐいっと持っていかれました。
「あらら、やっちゃった」「体起こして、やってもその程度だ」「はい、大丈夫です」シュガーは引っ掛かったつもりかもしれないが、このくらいなら外方譲らずに座りこめば止められる自信がある。案の定、前の馬のお尻にくっつけたら止まりました。
先生の分析によると「別に拍車が当たったとかじゃないけど、ほんのわずかに上体であおっちゃってたかな」ということ。それを肝に命じながら、もう一度駈歩。今度は長蹄跡に向く前の隅角は意識して体を起こし、控え気味に走らせてみたら全く大丈夫でした。
先生の号令で巻き乗りを入れると、むしろ前進気勢が足りなくなって速歩に落ちてしまうくらい。でもだんだん、この子に必要な扶助のメリハリが見えてきたぞ。「だいぶ手の内に入れたね。ちょっとした馬場なら踏めそうだね」グレイトほどきれいな乗り味ではないけど、ぐーちゃんに教えてもらったことをこの馬に教えていけたら楽しそうだなぁ。まだ<馬に教える>ほどの腕はないけど。

レッスン終了後、馬繋場に上げて頭絡を外すときに、喉革がなかなか外れなくて奮闘していたら、シュガーが隣にいたダンスの方ににゅーっと首を伸ばしていきました。そんな風にちょっかいを出されると必ず怒るはずのダンスが、怒りもせずにどきまぎした顔でシュガーを見つめているのです。とっちゃったと言っても男の子、牝馬の誘惑には弱いか。シュガーちゃんも上目遣いにかわいいお目々をぱちくりさせてダンスを見つめていて、かなり小悪魔ね(笑)。
やっと頭絡を外して無口で繋ぎ、蹄の裏掘りをしようとして左前肢を持ち上げたら、手に血がついてきました。「あんたケガしたのっ!?」と慌てて見ると、球節のあたりが1.5センチ四方くらい、ごそっと皮膚がこそげ落ちています。どう考えても、馬が自分の後肢で踏みかけた傷(交突)。後肢の踏み込みが良かった証拠でもあるので、速歩が伸びたときか駈歩でもっていかれたときについちゃったんだろうな。
水で洗って消毒しておきましたが、傷を触っても暴れることなく、ピクッと反応する程度。扱いやすい子だ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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