←281鞍目 試合・もうちょっと
(2005.10.2 八王子市・八王子乗馬倶楽部)
282鞍目→
アモン、待機馬場
待機馬場。左手前でも内方姿勢がとらせにくいなーと思ったのですが
アモン、待機馬場
右手前だとさらにこれだ! ありえない逃げられっぷり。思わず膝が上がってるのが分かるなぁ…。



この土日は、八王子乗馬倶楽部(以下HRC)にて八王子市乗馬大会。わたしは1日目、馬場2課目(J.E.F.2004)に出ることにしています。前日発表になった配馬を教えてもらったところ、わたしが乗るのはアモン。1課目のころからよく配馬される馬で、これで3回目くらいです。貸与馬とはいえ、全く知らない馬ではなくて良かった。
当日の試合開始は8時半。わたしの出番は11時半の予定なのですが、自分の鞍を持っていく許可を取ったので、いったん日の出に行くことになっています。試合前の手続きなどをやってくださるO先生の車で連れて行ってもらう都合で、7時半ごろ日の出に到着。先生の車に鞍を積んで、HRCに出発します。

HRCには、今日3課目に出ることになっているあーちゃんが先に到着していました。まずあーちゃんが3課目、つぎにMさんが1課目、わたしの出る2課目はその後です。
あーちゃんはわたしと同じアモンに乗ったので、出番が終わってから馬の感じを聞いてみると、「ハミが左と右で1:9くらい」ということでした。げー、そういう子のハミ受けって難しそうだなぁ。以前乗ったときの感触なんて忘れたし。
10月とは思えないほど暑い陽射しが照り付ける中、Mさんの出番も終了。わたしの出番まではまだ1時間くらいあり、待っている間に干からびそうなので、あーちゃんの友達Aくんが車で近くのファミレスに連れだしてくれました。
ご飯を食べるほどの時間は(気持ちの余裕も)なかったので、軽くゼリーなんかを食べて、HRCに戻ったのがちょうど2課目の始まる時間。出番の早い人馬は、とっくに待機馬場に出ています。急いで燕尾服を着て、待機。

わたしの出番は12番目ですが、アモンには3番目の人も乗るので、その人の出番が終わってからになります。すぐに3番目の演技が始まり、終わったところで馬場から出てきたアモンの近くに行きます。
今日、面倒を見てくれるのはHRCのI先生(女性)。事前に「自分の鞍を使います」と伝えておいたので、アモンを馬繋場につないでから、鞍をつけかえてくれました(わたしの前に乗っていた人も自鞍だったみたいだし)。
待機馬場が混んでいて、「まだちょっと早いですね」とI先生に言われ、しばらく馬繋場で待機。緊張のせいもあるけど、燕尾服を着ているので暑いこと暑いこと。

I先生に言われ、待機馬場のすぐ外で騎乗。相方に腹帯を締めなおしてもらい、I先生に馬の口を取られて待機馬場に入ります。
とりあえずは左手前で、しばらく手綱を伸ばしたままで常歩をし、少し短くして軽速歩。あー、やっぱ重いや(重いと言ってもうちのアルフォンスほどではないけど)。しかも頭を上げてハミから逃げようとする、これ本番までにどうにかしなくちゃな。
でも左手前はまだマシなほうで、右手前だと外にふくれるし、コントロールが難しい。こりゃー、手綱が長いままじゃ動かしにくいかな。さっきあーちゃんが言っていたように、左のハミに全然乗っかってこないので、外方脚で押さえまくってもどこかに行っちゃう感じ。I先生からも「もう少し手綱を短くして」と言われたので、わたしとしてはかなり短めで持ちます(とは言っても、ふだんがわりと長めなんですけどね)。

輪乗りの手前を換えたりするのが、ちょっと急な動きになってしまいます。わたしとしては半減却を使ってから方向転換しているつもりなのですが、馬は真っ直ぐ行くことを優先しているように思えます。わたしの半減却じゃ分からんか。
しかしどうもさっきから、鐙が外れやすい感じがするな。鞍が自分の鞍なので、鐙の長さもいつもと同じはずなのですが、いつもに比べてすぽすぽ脱げる。アモンの反動が特に高いということもないと思うのですが、鐙が脱げると点数に響きそうなので、I先生に言って0.5穴つめることにしました(0.5というのは、この鞍の前の持ち主さんが、穴と穴の間にもう1個開けたらしいのでピッチ半分なのです)。
あとから考えると、緊張してて膝が固くなって、上がりやすくなってたのかもしれないですね。

駈歩にすると少しはハミを受けてくれるのですが、なかなか駈歩が続きません。特に馬繋場の近くのラチでは、必ず止まりたがります。鞭を入れて走らせるのですが、この子本当に鞭に対する反応が薄いなぁ。
待機馬場の中で、入場門に近いところが開いたので、ちょっと駈歩を伸ばして移動。鞭がなくても伸ばせるかどうか、微妙な手ごたえだな。
そっちで右手前の駈歩を指示されて、発進してみます。発進もちょっと出にくかったけど、出たら出たで外にふくれまくる。油断すると馬が勝手に左手前に換えちゃうんじゃないのかというくらい、肩から外に逃げまくります。
鞭を入れて内方座骨と外方脚を強めに使い、右姿勢を取らせようと思うのですが、これは誘導が難しいわ。外方の脚でずーっと腰を押さえてあげていても、あんまり効果ないみたい。

I先生が「鞭外方に持ってみましょうか」というので、外方に持って駈歩。でも外方鞭ってあんまり使い慣れてないので、なんか馬に当たらないんだよね…。馬の腰角に当てて壁にするような気持ちで使っていくと、さっきよりは少しマシな感じ。
常歩から速歩、常歩から駈歩を何度かやりますが、出番が近づいてきたので、鞭で発進するのを少しずつやめ、座骨と脚で発進するようにしていきます。乗り始めよりも、少しずつ脚扶助に素直になってきたような気がする。
わたしの前の出番の人の演技が終了し、馬場に出てくる前に入場門の前に移動します。そこで輪乗りで軽速歩、とにかく馬を前に出すこと。左手前のほうが楽なので、左手前で鞭を使いながら軽速歩します。

入場合図の笛が鳴り、あと45秒。45秒あれば、もう少し運動できる。「あと2周くらいして、入れるところで入りましょう」ということで、1周目で鞭を捨て、2周目で入場のラインを決めて真っ直ぐに入ります。「速歩!」やべ、軽速歩のまま入ろうとしちゃった。I先生のおかげで、ギリギリ入場ラインの直前で速歩に落とせました。
それでちょっと焦ってしまったので、X点までの直進は座骨で推すのがおろそかになってしまいました。あんまり活発な動きができなかったので停止もあまり良くなく、停止した瞬間に馬が遊ぼうとしてしまったくらい。それを脚で抑えて敬礼し、脚でぎゅーっと速歩発進…げ、反応しないよ。仕方ないので蹴って前に出しましたが、かっこ悪いなぁ。

C点から右手前で蹄跡に入り、M点から斜め手前変換、線上ちっとも伸びない。続いてA点から3湾曲。1湾曲目は左手前になるのでまぁ悪くなかったんですが、2湾曲目への移行がダメでした。中央線上で半減却を使い、左右を入れ換えたつもりが、馬の姿勢がまるで入れ替わらない。そのことに躍起になっているうちに馬なりのライン取りになってしまい、2湾曲目の頂点が蹄跡に触れられませんでした(ジャッジシートには当然「図形アバウト」と書かれました)。
C点で蹄跡に入り、長蹄跡でH〜K間は中間速歩。これもあんまり伸びませんでした。

A点で常歩に落とし、H点から斜め手前変換、手綱を伸ばして歩かせます。ここも推進が全然足りず、だらだらした常歩に。Hの手前から手綱をまとめ、蹄跡に入ったところで案の定馬が上を向いちゃった。なんとかC点までにハミを受けてくれぇ、と念じながら内方脚を使っていきますが、あんまりうまく行かないままC点へ。この上はC点でポイントずれをとられないほうが先決なので、C点の手前で駈歩発進の準備。C点に馬の鼻先がかかったところで発進、よーし遅れずに発進できた。
待機馬場では右手前で逃げられまくったので、逃げられないように必死で輪乗りを作っていこうと思ったら、思ったよりもすらっとラインがとれてびっくり。本馬場に入ると馬が変わるのかなぁ。と、油断した瞬間、X点の手前あたりで左の鐙が外れてしまいました。幸いなことに右手前の輪乗りの場合、ちょうど審査員からは見えない側。でもこのまま輪乗りを続ければ、C点で審査員の目の前を鐙を外したまま通過することになります。それはかなりかっこ悪いし、総合観察に影響してしまうので、あそこまでに何とかはき直さなきゃ。
焦っているように見られないように座って、外方のつま先をちょっと上げて鐙を探したら、H点あたりで鐙に足が入ってきて、審査員に見られる前にはき直せました。あーよかった。

輪乗りを開いて隅角に入り、長蹄跡M点から中間駈歩。そこで外方の拳を譲って前に出すと、速歩のときよりは伸びたような感じ。短蹄跡の前で駈歩をつめ、でもつめすぎて速歩に落としてしまわないよう気をつけながら斜め手前変換。X点で速歩に落とせるかどうか一瞬不安でしたが、半減却を使ってから控えると、まぁまぁ問題なく速歩に移行。M点まで頑張って速歩を維持し、蹄跡に入ったところで常歩に移行。
C点から左手前の駈歩ですが、待機馬場の感触だとこの馬は左手前は得意なはずなので、安心して発進。でも自分では気がつかなかったのですが、内方姿勢がとれていなかったみたいで、主審からは「屈曲なし」、副審からも「内方姿勢とる」と書かれていました。
輪乗りから隅角に入りますが、ここの隅角は全然ダメ。あとでN子先生が「人がいっぱいいたところでしょ? あそこはどの馬も隅角入らないね」と言ってくれたので、そういう要因もあるのかもしれませんが、それにしてもダメな隅角通過でした。

長蹄跡の中間速歩は右手前よりは伸びず、短蹄跡に入るときに本当に速歩に落ちるかと思ったくらいでしたが、隅角直前で半減却を使って持ちこたえ、斜め手前変換へ。X点での速歩への移行がちょっとかくっという感じになってしまったのが、ちょっとまずかったなぁ(主審「Noコンタクト」、副審「移行ていねいに、拳だけにしない」)。
H点で常歩にして蹄跡行進、あとはC点から速歩発進。ここはどの馬も逆に行きたがるところなので、我慢させてからC点で許して発進、蹄跡行進します。あとはB点で半巻き乗り、右手前だとふくれやすいんだったっけ、すこし早めに持って行かないと。と思っていたら、案外小回りが利いてしまい、X点より少し内側のラインに入ってしまいました。あわててX点の直前で修正し、中央線へ。
G点まで直進、停止。敬礼しようとした瞬間、馬が胸前の虫を追って首を下げました。げー、何してるの! もう主審も立ち上がってしまっているので敬礼しましたが、最後の最後で印象悪い終わりかたをしてしまった…。

見ていた相方によると「今までの試合の中で一番無難にまとめていた」ということですが、わたしとしては全体的に大きなミスもなく、かといってすごくいいところもなかった騎乗な感じだったなぁ。でも50%くらいは出せたかなーと期待していたのですが、結果は49.2%。採点を見るとほとんど「5」ばっかりなのですが、「4」が主審で1つ、副審で2つあり、これが命取りだったようです。「4」のうちひとつはハミ受けに関する評価なので、これは自分でもダメだと思っていましたが、
しかし「6」が1つもないということで、見るべきところが少なかったっていう評価なんだよなぁ、これは。もう少し丁寧に乗らなきゃいけなかった。

ちなみに翌日、障害競技(100cmクラス)に出た相方は、2反抗で減点8・タイム減点1だったものの、ゴールは切ることができました。前回、山梨の大会に一緒に出たときには、障害競技で3反抗失権だったので、とにかく失権せずに帰ってきてくれてよかった。

アモン、本番
脱げた鐙がはき直せた瞬間。
しかし何だろうね、このハミ受けさせられなさっぷり
アモン、本番
長蹄跡の中間駈歩は、わたしなりに伸びたつもりでいたのですが、主審の評価は「5、伸びなし」。


←281鞍目 282鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop