←284鞍目 | 運動会・根性みせてよ (2005.10.16 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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![]() 軽速歩。これがいやんなるほど拳が安定してないんだよね…。 ![]() 駈歩。こっち手前はわりと落ち着いて走るんですよ |
さて今日は、日の出乗馬倶楽部の運動会。前日夜から降り出した雨は、朝になっても止む気配がありません。8時前に倶楽部に着くために、倶楽部の友達Nさんに車で拾ってもらったのですが、道中ずっとワイパーが動いていました。 今日のわたしのエントリーは、駈歩部班と馬場2課目。駈歩部班ではロッキー、2課目ではグレイトに乗ることになっています。本当は2課目はハイセイコーJRに乗る予定でしたが、昨日乗ってみていけそうだったので、急遽グレイトに換えてもらったのです。 N子先生が「今日グーちゃん乗るんなら、あーちゃんもう来てるから下乗りしろって言っといて」ということで、あーちゃんを探して下乗りを頼みます。チョコも下乗りが必要だったらしいので、あーちゃんが先にチョコに乗っている間に、わたしはグレイトの馬装をします。 あーちゃんにグレイトの下乗りをしてもらっている間に受付を済ませ、すぐに開会式が始まりました。第一競技は駈歩部班で、わたしは第2班。わたしの乗るロッキーちゃんはもともと軽めの馬ですが、最近ちょっとお疲れ気味なのか重くなっているので、とりあえず丸拍車をつけておくかな。 ロッキーは第1班でも出ているので様子を見ていると、ちょっと神経質なところのあるロッキーはいつもと違う雰囲気を察して、ちょっとわたわたしているみたい。でも重そうでもあるので、鞭なしで拍車だけで動かしてみるか。 第1班の競技が終わり、すぐに馬場に出て乗り替わります。鐙革の長さを合わせて、常歩で蹄跡へ。競技中の号令はI野先生、審判はN子先生とO先生です。 先生の指示で隊列を整え、わたしはダンス、ジュンヨーに続く3番騎。すぐに軽速歩の号令が出たので走らせてみると、ちょっと鐙が長かったことに気がつきました。このまま乗れないこともないけど、たぶん途中で鐙が外れるな。どうしようかなー、と思っていると、「なみあーし。今のうちに鐙の長さ合わせとけよー」という親切な号令。これ幸いと、歩きながら鐙を1穴ずつ詰めていると、N子先生が「やっぱり長すぎだったか」と苦笑していました。見ててもそう思われたんですなぁ。 あらためて、「番号!」とI先生、先頭から「1」「2」「3」…と自分の番号を叫びます(I野先生ったら、こういうことが大好きだから)。「聞こえないぞー」と3回ほどやり直しをさせられた後に、ようやく部班開始。 速歩発進は、いつもN子先生に言われているように内方の肩から出るように、内方の手綱をわずかに譲って発進。それから軽速歩で走らせますが、前の2頭が速い速い。体が小さくてストライドも小さいロッキーちゃんで前についていくのは辛く、どんどん前から離されてしまいます。でもロッキーちゃんなりに一定のリズムで走っているようだし、この子は焦らせると本当に焦りまくって突っ走ったりしちゃうからなぁ。 仕方ないので、ときどき短蹄跡をショートカットします。ただし、曲がるときはきちっと隅角を作って曲がらせます。この子は小回りが利くので、隅角は踏み込ませやすいのが助かる。 あれ、今日はわりとハミの左右のバランスがいいかも? いつもは左のハミばっかり乗っかってくる子で、左手前だと外を向いて走ったり、肩から逃げたりすることが多い(外方ではなく内方のハミに乗っかるわけなので)のですが、今日はあんまり片っパミな感じがない。これだったら、自分さえうまく乗れば(ロッキーなりには)受けさせられるかも、なーんてちょっと期待してみたりして。 軽速歩、速歩のあと、1頭ずつ駈歩。前の部班を見ていたら、ロッキーちゃんは前の馬につられて駈歩しちゃっていたみたいなので、わたしはつられないようにしっかり抑えておかないと。ロッキーとわたしは3番目なので、先頭の人馬が駈歩をはじめたところで、わざとロッキーの歩度を落とします。こうしておけば2頭目である前の馬との間がちょっと空くので、つられて駈歩は出ないだろう。 前の馬に駈歩の号令がかかったときも、座骨を落とし込む感じで抑えておいたら、号令に反応はしたものの駈歩は出さずに済みました。 で、自分の番。先生の号令ですっかり行く気になっているロッキー、なんだか馬なりで発進してしまったかも。でも持って行かれる感じではなかったので、がんばって隅角に深く突っ込むように駈歩。小回りの利くロッキーなので、隅角はかなり踏み込める。 左右とも1周ずつ駈歩をして、大きなミスもなくクリア。ふたたび速歩での部班になりますが、常歩から軽速歩の発進で、気をつけて発進したつもりだったのですが、ふと違和感を覚えて馬の肩を見ると、手前間違ってるじゃん! え、いま発進から何歩? 頭の中でリプレイしてみると、たぶん2歩目でチラ見したときに誤認して合っていると思い、続けようとしたけどやっぱり違うな、と思って2度目に見たときに間違っていることに気がついたので、5歩目でやっと正せたような気が。げー、いつもO先生から「手前を間違ったまま5歩行っちゃったら減点対象だよ」とレッスンでも言われているのに。5歩だよなぁ。やっちゃった。 気を取り直して速歩、わたしはどうもこの子のリズムが苦手です。反撞そのものは大きくなくて座りやすいのですが、なんとなくリズムがずれやすい。 必死で座骨でついていっていると、あれ? ロッキーのハミの重さがいい感じになってきたかも。右手前のとき、すーっと馬の頭が下がってきて、屈撓の形になりました。やったー! 今まで折り返し手綱なしではこの形に持ち込めなかったのですが、今は補助器具なしでハミ受けしてるよ。 と喜んだのもつかの間、ほんの5秒くらいでまた頭をもたげてしまったのですが、わたしにとっては大きな5秒でした。 15分ほどで競技終了、「列へ」の号令で馬場中央に馬を並べて停止します。ロッキーちゃんは停止も上手なんだよね。形だけは美しく停止してくれ、挨拶して下馬。すぐに次の速歩班と乗り替わりました。 ちなみにこの競技では、わたしは3位。やっぱり軽速歩の手前を間違ったのが大きかったかなぁ。あとでO先生に聞いたところによると、わたしについてはN子先生の評価とO先生の評価が食い違ったそうです。N子先生は(おそらく)馬を活発に動かせていないことについて減点したみたいで、O先生は姿勢などは高評価だったけど、やっぱり軽速歩の手前を5歩も間違ったのは減点対象だったみたいです。 さて、すぐに次の競技である馬場第2課目が始まります。わたしの出番は2番目で、待機馬場には2頭まで入っていていいということだったので、競技開始前から待機馬場に入っていることができます。グーちゃんの調子は思わしくなさそうに思うんだけど、ほかの人よりすこし長く乗れるかな、というのが救い。 部班が終わって2課目に入る前に、馬場にハローがけをするということだったので、その間は馬繋場で待ちます。グーちゃんは珍しく、馬繋場で前がきをしたりしてすこし興奮ぎみ。「ツメが外れたら困るからやめてー」と言いつつ、やっぱり試合だってことが分かってるのかな、とちょっと期待してみたり。 ハローの音がやんだので、グーちゃんを連れて待機馬場へ。げ、歩かない。午前中動かしてもらったけど、もう固まっちゃってるのかな。この子、動かしたあとのほうがかえって固まりやすかったりするんだよね。 待機馬場に入って騎乗し、常歩を始めますが、常歩ですら全然動かない。昨日の練習のほうがよっぽど自分から動いたくらいで、鞭を入れてもほとんど前に出ない。常歩でさえ前に出ないのに、速歩なんて全然出せそうにない。試しに速歩をしようとすると、前に出ないで肩から逃げたり、しまいには後退してしまったり。もう1番目の演技が始まっているので、あと5分もしないうちにわたしの出番は来てしまうのに、こんなんじゃ馬場に入ることもできないよ。 馬繋場からずっと心配してついてきてくれていたあーちゃんが、「あとどれくらいで出るの?」「もう次だから、5分ない」「じゃあちょっと動かしてあげる」と、乗り替わってくれることになりました。 でもあーちゃんが乗ってくれたときには、もう前の演技が終わるところ。速歩を始めたころには、「2番、KYOKOさん、乗馬グレイト。お入りください」と、I野先生のアナウンスが。ここから45秒以内に入場しないと失権ですが、わたしはまだ馬に乗っていません。 早く乗らないと、とも思うし、でも馬が動く状態にしてからわたしに渡したいあーちゃんの心遣いも分かるし、どうしよう。と思っているうち、「乗って!」とあーちゃんが下馬。急いで騎乗し、すぐ速歩を出して待機馬場を1周したあと、本馬場へ。 「あれ? この馬場どこから入るの?」「A点が開いてるから!」あ、ほんとだ。練習のときはいつも、H点かM点あたりを開けてもらっていたのですが、今日はA点付近にO先生が立っています。 ということはだ、ギリギリあそこまで鞭を使って、A点入場の直前で鞭を落とせばO先生が拾ってくれるな。本当はこんな状態のグレイトを鞭なしで動かす自信はこれっぽっちもないのですが、N子先生から「本番は鞭なし」を厳しく申し渡されているし。 本馬場の周囲を回る形で、鞭を使いながらA点へ。あーちゃんが動かしてくれたおかげで、このくらいの動きだったらどうにか回ってこられそうだけど、鞭を離したときにどうなるのやら。 寸前で鞭を捨て、A点から直進入場。このXまでの直進はとても審判にアピールするところなので、必死で前に出します。鞭を捨てたわりにはちゃんと前に出て、X点で停止。もう審判のN子先生は立ち上がって答礼しようとしていますが、わたしはグーちゃんの停止が気に入らない。座骨を押し付けてじーっとバランスバックを待ってみたのですが、やりそうにないので諦めて敬礼をしました。N子先生がにこにこ笑って答礼(たぶん、「しっかりやんなさいよ」という意味だったのだろう…)。 速歩発進はどうにか出たのですが、こりゃいつ止まるか分からないような速歩だなー。どうにかならないもんかと思って脚で圧迫しますが、全然伸びない。斜め手前変換の線上は中間速歩ですが、中間どころか尋常にしても遅すぎるくらい、馬の肩が全然前に出て行かない。 とにかく馬を止めないことに必死で、3湾曲は前に出ないので内方姿勢をとらせるどころじゃありません。いや、一応は半減却を使って体勢を入れ換える努力はしているつもりなのですが、馬に応えてもらうためには前進気勢がなさすぎる。 蹄跡に入って長蹄跡は中間速歩ですが、これもかたかたした速歩のまま、常歩に落とさないのが精一杯。でもどんなに前に出ない速歩でも、速歩の歩様には違いないから、A点まで踏ん張って続け、そこで常歩。 せめてF点からの手綱を伸ばした常歩はきちんと前に出そうと、座骨を押し込んでみますが、あまり効果なし。しかもよれるし。H点付近で手綱を持ち直すと、やっぱり頭をがーっと上げてハミから逃げられました。外方の拳をきっちり持って内方をわずかに控えると少し治まったのですが、前進気勢をますます落としてしまいました。うわー、これで駈歩なんかホントに出るのかな。 C点から駈歩を出す自信がまるでなかったので、早めに馬の鼻がC点にさしかかる前に発進。よっしゃ、どうにか出た。…って、ものすごく止まりそうだよ! わぁダメだ、絶対止まる。内方の座骨で推すだけでは足りなくて、自分の上体がものすごく漕いじゃってるのが分かるけど、そうしないことには絶対速歩になっちゃう。 どうにかこうにか輪乗りから蹄跡に入り、長蹄跡。ここでは中間駈歩ですが、駈歩を維持するのもかなりアヤシイ。ほとんど4節の駈歩になっているのですが、意地でも自分のリズムを駈歩に保つようにします。 いっそこの際、跳ねてくれればその力で前に出せるかも、と思って意図的に拍車を入れてみたのですが、丸拍車だったこともあって力のない跳ねで、前に出すパワーにはなりませんでした。 グレイトが比較的得意な右手前ですらそうだったのですから、左手前ではもっと辛い感じ になってしまいました。輪乗りではどうにか駈歩だったのですが、長蹄跡はもう完全に速歩。それでもわたしが駈歩のリズムを無理矢理とっていたために、前駆だけは駈歩っぽい動きをしていた(跛行してただけかも…)のですが、後肢は完全に速歩。がんばれグーちゃん、もと競技馬の根性見せてみろ。 苦しい、苦しいと思いながら短蹄跡、斜め手前変換と進み、X点で一応半減却を使って速歩。H点で蹄跡に入ったところで常歩、もう少し。C点からの速歩発進もどうにかこうにかという感じでしたが、E点から半巻きをしたところで勢いが死んでしまい、中央線に入るところでは完全に常歩に。X点で止まろうとするグレイトを速歩に戻すことができず、常歩のままG点へ。停止、敬礼したときにはへとへとでした。 自分では30%ももらえれば充分だと思っていましたが、N子先生は案外甘くつけてくれていて、40%もらえました。長蹄跡での中間駈歩なんか、ほとんど速歩の歩様を呈していたわけだから、不実施で1点つけられても仕方がないところなのですが、3点はくれていたし。 グーちゃんの一番かっこいい姿をみんなに見てもらいたいと思っていたのに、この体たらくだもん。本当に根性見せなきゃいけなかったのはわたしのほうでした。くすん。 それでも、「勝てるJRを捨ててグレイトを選んだ心意気を評価するよ」と言ってくれたO先生、ありがとう(涙)。 |
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![]() まるで伸びてない中間速歩…伸びるどころか、止まりそうだもん。あ、右前が連尾蹄鉄なのが見えるかしら。 ![]() 右手前、輪乗りの駈歩。KYOKOさん、それはあおりすぎです…。 |
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