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(2008.5.10 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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ぱらぱらと雨の落ちる土曜日、でもいつものように日の出乗馬倶楽部へ。天気予報によると今日の午後から明日にかけて本降りらしいので、明日になると馬場がぐちゃぐちゃで乗りにくいだろうから、今日のうちに乗っちゃいたい。
日の出に到着して、半自馬グレイトの様子を見に行くと、ぐーちゃんはわたしが建物の陰から出てきた時点で、もうじーっとわたしを見ていました。足音とか、倶楽部に入るときの挨拶の声とかを聞いてるんだろうなぁ。
先生たちの話では、昨日ぐーちゃんは水おけにボロをしていたとのこと。馬房ではいつもボロをする位置を決めている神経質な馬が、実に珍しいこともあるものです(先生たちも初めて見たそう)。いったい何をすねてたのよ、アンタは。

グレイトは昨日装蹄したばかりだし、GWだったから火曜日にも動かしているし、調子の悪いわけがない。雨が強くならないうちにさっさと乗ってしまおうと、12時になって馬場が空いた瞬間に馬場へ出します。
Nくん先生に腹帯を締め直してもらい、今日は真ん中の馬場へ。歩き出してみると、グレイトがなんだかぴりぴりしています。今日は隣の敷地の材木小屋からチェーンソーの音がしていて、ぐーちゃんの耳がそっちを向きっぱなし。おまけにちょっと人が通ったくらいでびっくりして横に逃げようとするし、この場所で馬を集中させるのには時間かかりそうだなぁ。
物見する馬を慣らさないと、という考え方もあるけど、どう考えてもめんどくさいので、相方にラチを開けてもらい、材木小屋から一番離れた小さい馬場へ移動。こっちはこっちで、駐車場がすぐそばなので車のバックハッチの開け閉めにいちいちビビってくれますが、チェーンソーよりはマシか。

常歩で15分近くしつこく横運動をしてから、速歩に移行。するといきなり、ハミ受けを通り越して巻き込んでしまいました。そうですか、前進気勢が足りませんか。小さい蹄跡ですがなんとか前に出しつつ、半巻きを入れたり、蹄跡で3歩ごとに腰内と斜め横足を入れ替えたりして動かします。
そろそろ駈歩をしようかな、と思ったとき、クラブハウスの前でO先生が見学の方を相手にしているのが見えました。今ちょうど、日の出が属している地域商店会のイベントで見学の方にサービスしているので、そのお客さんに違いない。そう思って駈歩を少しの間自粛することにしました。だって駈歩発進で絶対に1回は跳ねられるだろうし、馬を初めて見る人に見せたい光景じゃないから。

見学の方たちが帰ったところで、改めて駈歩発進。ハハ、案の定跳ねられちゃったな。その一発はサドルホルダーで持ちこたえ、そのまま座骨を落とすようにして駈歩。うーん、まだトモ足がついてきてないな。
そのままシンプルチェンジに持ち込もうかと思いましたが、まだ前進気勢が足りないので、常歩で半巻きして手前を換え、駈歩発進してみると、やっぱり跳ねる。発進したときと、足場が悪いところではどうしても拍車が当たってしまうようです。
いつもなら2〜3周で駈歩をやめてしまうところですが、今日は速歩発進しようとしたらぐーちゃんが珍しく[あれ、駈歩じゃないの?]と言いたげな動きをしたので、もう少し駈歩を続けることにしました。

グレイトは脚ではなく座骨に反応して駈歩を出す馬で、座骨が甘いのに拍車が当たると跳ねるという難しさもあって、最近グレイトの駈歩発進に迷っています(この迷いは人には言ってなかったんだけど、Sくんに「思い違いかもしれないけど、迷いながら駈歩してるように見える」と指摘されてしまいました。恐ろしいヤツ…)。
でも先週経路を踏んだとき、駈歩パートの前半はメタメタだったものの、後半はわりとスムーズに駈歩できたから、今日は少し多めに駈歩してみようかな。跳ねても無視して駈歩を続け、シンプルチェンジで手前を換えていきます。最初はシンプルチェンジでもいちいち跳ねていたのですが、5分くらい駈歩をしているとだんだん跳ねる回数が減ってきました。
そして何度目かの駈歩発進で、全く跳ねずにふわっと発進。あら、今の動き、すごく良かったんじゃない。しかもハミを受けたまま駈歩できてるし(駈歩でのハミ受けがとくに苦手だから…つまり駈歩で拳が静定できていないんでしょうね)。こうなると外方の拳は静かに置いておくだけで、内方の拳はN子先生が言うように「息をするようにもつ」(揺するという意味ではない)を意識する余裕が出てきます。
でも半巻きから反対駈歩に持ちこもうとしたら、蹄跡に入った瞬間に見事に踏歩転換されてしまいました。馬場が小さいから角度がえげつないせいもあるけど、まだ座りが甘いんだわぁ。

あと10分くらいで次のレッスンが始まるので、手綱を譲って軽速歩で沈静。こういうときの動きが一番いいんですけど(笑)。
常歩で歩かせていると、雨が少し強くなってきて、下馬して馬繋場へ。夕方は本降りになるという予報なので、今日はこの1鞍で終了することにして、グレイトを手入れ。ぐーちゃん、高齢のせいか冬毛が落ちるのにずいぶん時間がかかっていて、ブラシをかけるたびにわた菓子のように毛が抜けるんです。彼の場合、平日にはほとんど乗られていない(乗せても落としたりするしな…)から、ブラシの回数が少ないせいもあるんでしょうけどね。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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