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(2007.12.20 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日の2鞍目は、3課目Bの経路練習。ふだんは20×40mの馬場でしか練習できないので、20×60mで練習するため平日に来ています。
午前中に半自馬グレイトに乗った感じがイマイチだったので、N子先生が少し下乗りしてくれることになりました。馬場を20×60に広げてハローがけをしてもらっている間に、グレイトを馬房から出して馬装。いつもは脚位置の矯正のために、左右の鐙をゴムで結んでいるのですが、今日はN子先生に「試合ではそれ使えないから、今日は試しに外してやってみな」と言われたので、つけるのをやめました。
馬場整備が終わったころにN子先生が来たので、グレイトを連れて馬場へ出ます。ぐーちゃんはわたしが乗ると思ってくっついてきたのに、N子先生が乗ったので少し戸惑った様子。何しろわたしの甘い乗り方とは違って、N子先生はバシッと乗るので、ぐーちゃんはN子先生が怖いのです。

午前中はどうやってもトモが入ってくる感じがしなかった、と先生には伝えてあり、先生は常歩で地味に横運動を入れたり、ピルーエットを入れたりしてトモを動かしている様子。わたしの横運動はヘタクソだから(脚が弱すぎるらしい…)、同じことをやっているつもりでも全然効いてないんだよなぁ。
だいぶ常歩をやってから速歩と駈歩までやってもらい、先生が「もういいよ」というので乗り替わります。

乗ってすぐに速歩を出してみると、わっ、ハミが軽い。トモが近い。午前中はハミにもたれるのにトモが遠くからペタペタついてくるような感触だったのですが、まるで別の馬みたいです。先生が「はい、乗ったら3秒でハミ受けさせる」と無茶を言うのですが、外方を持って巻き乗りに持ち込んでみると、グレイトがすっとハミを受けてきました。こりゃあ先生のかけた魔法だわ。
魔法が解けないうちに、さっさと経路に向かいます。久しぶりの20×60の馬場だけど、馬の動きがいいので広くは感じません。久々に結んでいない鐙も、最初の数歩は「鐙ってこんなに動くのか」と思いましたが、すぐに結んでいないことを忘れてしまいました。

最初から本馬場の中で乗っていたので、A点で方向転換して中央線へ。停止・敬礼してC点に向かうと、ぐーちゃんはC点の外に立っているN子先生を見て、早めに避けようとします。「避けるんじゃない」と叱ってできるだけC点に突っ込み、蹄跡へ入ります。斜め手前変換で伸ばそうとしたら、ぐーちゃんが駈歩に逃げてしまいました。「いいから無視して続ける」と先生が言うので、ハミはあまり控えずに、座骨だけ強めに速歩のリズムを作ると、すぐに速歩になりました。これですぐ分かってくれるのは、さすがに調教がきちんと入った馬だからだな。
でも道路側に近づくと、最近隣の敷地で木材の解体かなんかをやってる(でかい木材、立てて運んだりチェーンソーで切ったりしてるんですよ…馬が怖がらないわけがない)のをぐーちゃんが見て、躊躇してしまいます。だけどさっき先生が乗っていたときは物見しなかったんだから、集中させればやらないはず。先生に言わせると「物見するのはKYOKOさんに甘えてるんだよ! ワガママさせない!」ということなんですけど。

駈歩のパートも、最初の発進こそ遅れたものの、割とちゃんとした駈歩ができてる。ふうん、15mの巻き乗りって、40mの馬場より60mのほうが目算しやすいな。
シンプルチェンジはイマイチだけど、これはわたしの問題。駈歩からいきなり常歩に落として、3歩で駈歩発進しなければいけないのですが、前進気勢が足りなかったから速歩が入っちゃった。
反対駈歩で、「外方脚ではたきなさい、リズミカルに!」と先生が言うので、駈歩のリズムに合わせて歩ごとにふくらはぎではたいたら(これ、うっかりかかとを使うとえらいことになる)、左手前からの反対駈歩はわりとなんとかなりました。

1回踏み終わって、「そのくらいで息切らしてんじゃないよ」と先生に苦笑されつつ、続けて2度目の経路へ。今度はもう少しクオリティを上げていこう。
速歩のパートは悪くなく、駈歩発進もちょっとマシになったかな。最後の中間駈歩で、伸ばそうとしても思うように伸びませんでした。あ、これ、伸ばす前の詰めが足りなかったんだわ。中間駈歩の直前に隅角があるので、馬が勝手につまるはずなのですが、わたしはつめるというより前進気勢を殺してしまったわけだな。馬は縮め(つ)めなきゃ伸びない、出さなきゃ縮まらないというのが少し感じられた気がする。

続けて3回目の経路。駈歩パートに入り、右手前の半巻きに入ろうとしたとき、急にチェーンソーの音が。そのポイントからは20mと離れていない場所から大きい音がしたので、ビビりのぐーちゃんは案の定どどっとラッシュして逃げ出します。
ぐーちゃんは逃げ出したつもりかもしれないけど、ちょうど半巻きの頂点から戻る方向に逃げたので、だいぶ鋭角な半巻きだけど方向的には経路から外れていない。わたしがイチイチ反応してやってたら、馬が余計ビビるだけだから、このまま無視して経路続けちゃえ。
反対駈歩に入るくらいのところで馬が少し落ち着き、M点で速歩に落としてC点から左駈歩。そこから次の半巻きへ向かうと、ぐーちゃんにしてみればさっき怖いことのあった方向へ向かうわけで、[えっ、あっちへ行くの?]と、かなりビビってアヤシイ動きをするので、「集中しなさい!」と怒鳴りつけます。自分でも驚くほどドスの利いた声で、ぐーちゃんも怖いのを我慢することにしたらしい。

最後の中間駈歩に向かう前、今度は前に出しながら縮めて隅角に入り、M点で外方を譲ったら、今日で一番きちんと伸びました。でも若干後駆が内へ入り気味かなあ。
でもここまでくると、隅角を攻めてから中央線に入っても、ぐーちゃんを伸ばすのが楽。ちゃんと伸びていると、駈歩からの停止もちゃんとできる。やっぱり馬がきちんと<知っている馬>だから、こういうこともできるのよね。

3回経路を回り終えると、もう完全に日が暮れていました。あとは常歩で終わらせようかと思ったら、N子先生が「」KYOKOさん、悪いけどNくんにグレイトで1回回らせてもいい? Nくんの鞍つけて」というので、Nくん先生といっしょに馬繋場に行き、鞍を代えます(わたしの鐙では、Nくん先生は鐙上げするしかないので)。そりゃNくん先生だって、60mで経路を回れる機会はめったにないから逃したくないよね。
Nくん先生が経路を回っている間、先生の横で見ていたのですが、N子先生がわたしに「今日ハミ軽かったろ?」と言います。「午前中と別馬みたいでした」と言うと、「この馬、もっと起きてくるよ」だそうです。つまり今日、先生が作ってくれたハミの軽さは、馬の前駆が起きていたということ。馬の前駆を起こすって、手綱を引っ張ったってできることじゃない。最近先生がいうにはふとももでき甲を持ち上げるんだそうだけど、わたしにはまだその感覚がわかりません。
Nくん先生が下馬したあと、Nくん先生がやってくれるというのを遠慮して、自分でぐーちゃんの手入れ。汗をふいてやり、トモのマッサージと肩のストレッチをしてやりました。右トモのマッサージ、見てても気持ちよさそうなんですよねぇ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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