| ←456鞍目 | 457鞍目・大はしゃぎ (2007.12.08 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
458鞍目→ |
|---|---|---|
|
本日2鞍目は馬場経路レッスン。この時間はわたし以外に2課目の人が2人いるのですが、待機馬場に使える小さい馬場にも初級者レッスンが入っているので、他の人が経路を踏んでいる間にフラットワークできる場所がない。先生もきっと、経路の似ている2課目と3課目を交互に見るのは頭がごっちゃになっちゃうんじゃないかな。 ということで、自馬の特権(騎乗時間を限られない)を活かして、2課目の2人が終わってから馬場に出ることにしました。 半自馬グレイトは、あんまり早く馬繋場に出すとその場から離れられなくなる(離れると鳴くから…)ので、他の2人がフラットワークを始めたころに馬房から出します。 馬装して、2課目の2人が2度目を踏み終わったころに小さい馬場へ。ここでは初級レッスンのモンブランをKくん先生が見ているので、そこに混ぜてもらってフラットワーク開始。 昼間動かしてあるけど、常歩から大きく動かしていかないと。あれ、思ったよりよく動くな。エクササイズシート(運動用の馬着)いらなかったかしら。 モンブランは速歩の持続に苦労していたようなので、モンブランの前に入って速歩で先導。蹄跡を使って、地味に横運動を入れていきます(ヘタだけど)。 しばらくやっていると、モンブランが何かにびっくりしたらしく、蹄跡1つ分くらいを駈けてきました。きっとグレイトのお尻についたら止まるはずなので、馬を止めて待機。案の定、すぐ後ろまできて止まりましたが、乗っていたSさんはまだ駈歩をしたことがない人なので、かなり怖い思いをしたみたい。 グレイトが前にいると、モンブランが追いつこうと焦ってしまうことも考えられるので、7〜8馬身後ろに回ることにしました。グレイトが追いつきそうなら、巻き乗りすれば済むことだし。 経路レッスンをしている馬場とこっちの馬場の間には幅2mほどの通路があり、N子先生はそこに踏み台を置いて向こう向きに座っています。つまりこちら側の馬場には背中を向けているのですが、そのN子先生の背後を通過しようとしたとき、いきなりグレイトが背中を丸めて潜り、仔馬みたいに跳ねて走り出そうとしました。あんた、今のは拍車でもないし、ただのワガママだよね? またモンブランがびっくりしちゃうじゃないのさ。 1周回ってくると、ぐーちゃんは同じ場所でまた同じことをしました。これは間違いなくワガママしたいだけだわ。ここでこのまま叱ると、跳ねてN子先生を蹴りかねないので、次の隅角まで連れて行き、鞭を立て続けに3回くれて叱ったのですが、あんまりコタえてなかったみたい。 モンブランを怖がらせても悪いので、あとは常歩で大きく動かすようにフラットワークしていると、「グレイト入ってきな」とN子先生の声がかかりました。ここで速歩にすれば、ちゃんと馬場に入ると理解して動くはずのグレイトが、なんか今日は不穏な動きをしているような。 とくに何をするというわけでもないのですが、ちょっとした拍子に止まりたがるし、何かやりたそうな気配がぷんぷんする。 とにかく馬場経路に入り、A点から速歩で入場。X点で停止・敬礼し、速歩発進してC点に向かって直進すると、ぐーちゃんはN子先生に近づきたくないらしく、C点を避けようとする。それでも直進させようとすると、止まりそうになるくらい。馬繋場ではN子先生をここまで怖がることはないのですが、馬場にいると先生から感じ取るオーラが違うのでしょうか(笑)。 斜めに手前を換え、あまり伸びが良くなかったので鞭を使うと、いちいち止まろうとする。これは、何かの拍子に反抗しそうだなぁ。 駈歩パートに入っても、妙に物を見て蹄跡からすっと内側によれたり、輪乗りから外れようとしたり。グレイトはもともと物見はするんですが、集中してれば行動は起こさない馬なんですけどね。要するに今日は全然集中してない。 なんとか経路を回ってきて敬礼すると、N子先生が「KYOKOさんさえ良ければ、Nくんに乗ってもらおうと思うけどどうする?」と言うので、Nくん先生に1度経路を回ってきてもらうことにしました。 Nくん先生に乗り代わってもらうと、わたしが乗ってるよりビュンビュン前に出る。Nくん先生が「鞭いらなかった…」というくらい。 すぐに乗り変わって経路に出てみると、さっきとは段違いの前進気勢。…ですが、物見も倍増。ラチ外の何もないところを見て大騒ぎ、しまいには入ってきた車のライトを見て、横っ飛びしながら突っ走る。 この馬が突っ走ることは本当に珍しいのですが、止められない感じは別になく、「いいから無視して続けなさい!」というN子先生の声に従ってそのまま駈歩パートを続けます。 ところがまたぐーちゃんが物見をし、ぱっと横に跳んで体をひねったので、わたしがバランスを崩してしまいました。それでぐーちゃんはすぐ速歩に落ちたようなのですが、わたしのお尻は鞍から完全に落ちてる。それでも左の鐙は踏めているし、右の鐙は外れているけどふくらはぎがまだ引っかかっていたので、なんとか戻ろうと努力したのですが、ダメだこりゃ。 「ダメだ、落ちます」と宣言して落馬…じゃないや、下馬しました。でも手綱を放さなかったし、ほとんど鞍にすがるようにして下馬しているので、足からきっちり着地。ぐーちゃんは、[どうしたの?]という顔で立っているし。この〜。 すぐに騎乗しようと思ったのですが、鞭をどこかで落としているな。すっかり暗くなっているので、馬場に落ちた鞭を目で探すのは一苦労でしたが、5mほど先に落ちているのを見つけて、グレイトを引いて拾いに行きます。そこへNくん先生が出てきてくれたので、足上げをしてもらって再騎乗。 「すぐ続ける! じゃないと馬が、落とせば止まれると思っちゃうよ!」えーと、続けることはやぶさかじゃないんだけど、さっき経路どこまで踏んだっけ。駈歩発進をしながら記憶をたどり、経路の続きを踏みます。 するとまた、物見をしてぱっと横へ跳ぼうとしました。キチッと叱っとかないとダメだな、こりゃ。鞭だけでは叱りきれなかったので、外方の拳をがっちり固め、駈歩のまま6mくらいの巻き乗りに持ち込みました。小さい巻き乗りだから、馬は苦しくて速歩に逃げようとしますが、そう簡単に止めさせてはやらないよ、懲戒だもの。 これで叱ったことになるのか自信がありませんでしたが、N子先生の「そうだ、どっちがボスか、ちゃんと分からせてやれ!」というN子先生の声に勇気を得て、さらに鞭。わたしがいいと言うまでは、駈歩でピルーエットでもなんでもしなさいよ。 体勢を立て直し、もう1度最初から経路をやり直します。「自分とグレイトのことだけ考えてろ、ほかに何も考えるな!」というN子先生の叱咤激励のもと、X点からC点へ直進して斜め手前変換。A点から中央線に入ってX点を起点に8の字乗り、C点から蹄跡に入って、M点からK点へ向かって中間速歩。出だしで鞭を使うと、中間速歩がすっと伸びて、ピッチが上がったのではなく歩度が伸びた感じで気持ちいい(と思ったら、あとでKくん先生に「伸長速歩っぽくなってましたよ」と言われました。見たかった…)。 駈歩パートに移行しても、とくにワガママをすることもなく、きちんと経路を踏んでくれます。でもわたしが気を抜いたら、すぐさま物を見てしまいそうな感じもぬぐえない。「下見るな、空見てろ!」と先生の声。そんなに下を見ていたつもりはないんだけど、馬場的には隅角のラチを視認すると、下を見る目線になってしまうんですよね。無意識だけど。 半巻きの途中、先生が突然「空には星がいくつある!?」と言います。もうそれくらい空は暗かったのですが、星なんかないよ。「くもってるから星が見えません!」と叫ぶと、「よし」だって。先生、わたしの余裕を試しましたね(笑)。 最後の中間駈歩、ぽんと伸びたはいいものの、後駆が少し内側に入ってる。くそー、脚使いすぎか。腰内やらせようとしてもできないのに、やってほしくないところでは腰が入っちゃうもんだ…。 停止・敬礼すると、「最後だけなんとか良かった」とN子先生。まー、今日のはNくん先生さまさまですけど。 常歩で沈静していると、ぱらぱらと雨が。あらら、この状態で雨に降られたらグレイトがかぜひいちゃうよ、と下馬して馬繋場に入ったとたん、雨脚が強くなりました。馬繋場の屋根に当たる雨音がやたら強いので、どしゃぶりかと思っていたのですが、そこまで地面は濡れていない。自分では気がつかなかったのですが、あとで周囲に聞くところによると、みぞれだったみたいです。道理で雨音が大きいわけだ。 手入れをしていると、左のふとももを動かすたびに痛い。さっきグレイトから落ちそうになってしがみついたときに、軽く肉離れみたいになっていたみたいです(肉離れってほどでもないけど)。やれやれ、まったくバカ息子め。 先生たちに言わせると、ぐーちゃんがわたしに完全に甘えてるかららしい。しかもわたしは馬への当たりが強くないので、ぐーちゃんにしてみればワガママの言いやすい相手なんでしょうね、きっと。 |
||
![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
||
| ←456鞍目 | 458鞍目→ |