| ←451鞍目 | 452鞍目・トモの力とボロ (2007.11.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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![]() フィッティング中。「もうシゴト終わったのに、なんで鞍乗せるの? なんでそっち行くの? ちょっと、なに光るの持ってるの?」 |
3連休の初日は、暦でいうと小雪(しょうせつ)だとか。天気はいいけれど、「もう冬だなぁ」という感じの寒さです。 今日は夕方に馬場レッスンを入れているので、昼休みに軽くフラットワークをやっておくつもり。半自馬グレイトには早めに昼飼いをつけ、わたしも早弁して、12時少し前にグレイトの馬房に迎えにいくと、ぐーちゃんはまだ飼いを食べ終わってなかった…。「悪いけど仕事だよ」と言って扉を開けると、さして未練も残さずに食べやめて出てくるぐーちゃん。きちんと仕事意識を持っているのか、甘えたいだけなのか…。 午前中のレッスンが終わる時間を見計らい、グレイトに調馬索をつけて馬場へ。この時間はO先生も自馬のダイスケに乗るというので、いつもの小さい馬場(左図で右端)はダイちゃんに譲り、わたしは3つに区切ってあるうちの真ん中の馬場に出ます。 よく考えてみると、こっちの広い馬場で調馬索するのは初めてかな? こっちの馬場は足元が悪いところもあるので、最初のうちは調馬索しないほうがいいと言われていましたが、最近はN子先生が「どこでもどうぞ」と言うようになったし、わたしも馬が少し荒れるくらいなら対処できるようになったので、まあ大丈夫だろう。 常歩から回し始めて、グレイトは最初のうちわたしの顔を見い見い歩いていましたが、「真面目に歩きなさい」と鞭を使うと、前を向いて速歩するようになりました。駈歩に移行してみると、ときどき止まりたがる場所があるので、強めに鞭を使って前へ。 割と悪くないかな、と思ったころに、隣の馬場にダイスケが出てきました。すると、グレイトの様子が一変。誰かが動いたとか、音がしたとかでいちいちビクビクし、跳ねたり走ったりします。要するにダイスケが怖いんだな。ダイスケは大きい馬ですが、たぶんそれ以上にグレイトとは気の大きさが違う。っていうかグレイトの気が小さすぎ。 別に走ったっていいけど、あせって肢ひねったりしないでよ。そんなわたしの気持ちもまさに馬耳東風のぐーちゃんは、ひどく興奮している証拠に尻尾が上がりっぱなし。おまけにまたわたしの顔を見ながら走っています。最初みたいに[遊びたいなー]という悠長な顔ではなく、かなり必死の目つきでわたしを見ていて、早くわたしのところに近づいて安心したいのかも。こりゃ、さっさと乗っちゃったほうがラクか。 そう考えて追い鞭を置こうとしたら、グレイトが寄ってくるのが早いこと早いこと。そんなに怖かったのかねぇ。 ダイスケはピアッフェの練習中で、ときどきひらりと立ち上がったりすることはわかっているので、すぐ隣の馬場にいてはグレイトが落ち着かないだろうと思い、道路側の馬場へ退避。真ん中の馬場を開けて、両端の馬場同士で運動する感じです。 この道路側の馬場でもグレイトは物見しますが、調馬索での物見に比べたらかわいいもので、ほんの1〜2歩、横に逃げるくらいです(本気でヤバいと思ったときのグレイトは、横へ「飛ぶ」もん)。やはり乗ってしまったほうが落ち着くみたいです。 いつものように、速歩で斜め横足や腰内を入れつつ運動します。しばらくするとグレイトが歯ぎしりを始め、これは彼がハミを受けようとしている合図。ここでトモを入れるために、短蹄跡の両端を使ってひたすら半巻きを繰り返します。 ありゃ、なんか左手前がイマイチだな。方向転換できないほどではないけど、微妙にスムーズではない。しかも、方向転換しようとすると、内方のハミから逃げて前に行ってしまう感じです。わたしが内方手綱を引っ張りすぎなのかな。いや、やっぱりいつもより左のハミがわずかに過敏な感じだ。 そうは言ってもハミ受けはだいぶできてきたので、ちょっと駈歩もしとくかな。一応、あっちの端にいるダイスケの動きを見ながら駈歩発進。おや、なかなかスムーズ。 駈歩を始めてすぐ、なんだか駈歩しながらバランスバックしているような感覚がありました。少し重くなったような気もしたので、外方脚ではたいて前に出します。1周して戻ってきてみると、その場所にボロが転がっていました。あれ、じゃあさっきのはボロだったのか。グレイトは競技馬の経験があるからか、馬繋場でちゃんとボロをしてくる馬で、さっきもしてたはず。馬場に出たらあまりボロをしない馬だと思っていたので、珍しいなぁ。 駈歩はなかなか調子よく、外方の手綱が緩まないように気をつけているとわりとハミを受けて走っています。今までは速歩でハミ受けができても、駈歩ではほとんどできなかったので、これはなかなかいい調子。 調子に乗っていつもより多めに駈歩をし、あとは手綱を伸ばして軽速歩。そろそろ13時のレッスンが始まるので、常歩に落としてクーリングダウンし、馬繋場に戻ります。 先にダイスケをしまって馬繋場にいたO先生が、「グレイトであれだけできれば大したもん。今日はなかなか良かったんじゃない」と言ってくれました。…って先生、ダイスケでピアッフェとかしながら、わたしの乗り見てたんですか! すげー。 O先生と入れ替わるように馬繋場に来たN子先生に、「今日はちょっと左のハミがうるさかった」と言うと「ああ、そうかもね。でもそれ、もっと前に出せば直るよ」ということ。 そのまましゃべりながら手入れしていて、「今日のぐーちゃんは珍しくボロ魔神だった」という話をしたら、「駈歩だろ?」という先生。「そういや駈歩始めてすぐですね」「そりゃ、馬が詰まってきてんのよ。トモに力入れるから、馬はボロしたくなるんだな」へぇ、そうなんだ! そういう風に馬が詰まってきたのなら、それはかなり嬉しいこと。 「その次の段階に行くとね、今度はまたボロしなくなる。もっと力が入るから、ボロする余裕もなくなるの。そのかわり、運動終わった瞬間にどさどさーって(笑)」 まぁ、わたしが今まで馬のトモをちゃんと使わせられなかったということでもあるんだけど、ちょっと次のステップに進んだような気持ち。 手入れをほぼ終えたところで、家で9割方作ってきたエクササイズシートをぐーちゃんに合わせてフィッティング。先週、N子先生のものから型取りして作ってきたもので、あとはマジックテープの位置を決めて縫い付ければ完成! 午後は寒そうなので、さっそく使ってみようかな。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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