(2007.9.1 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
肌寒いかと思って、念のため持ってきた撥水ジャンバーが役に立ちました。
倶楽部に到着すると、倶楽部入り口のすぐ隣の敷地で、何だか工事をしています。ちょっとちょっと、この大きい音は何ごとよ。馬が暴れたらどうしてくれんのよ。
雨だし工事はうるさいし、予定の時間に乗るのはやめて、昼休みに乗ろうかなぁ(いつ乗ってもいいのは半自馬の特権)。昼なら工事もいったん休憩するだろうし。
今日はO先生が日馬連の用事で出かけるため、指導者の人数が少ないので予約も少なめ。わたしが乗ろうとしていた時間は、わたし以外に相方を含めて2人だけでしたが、相方が指導なしで乗ると言い出しました。彼は雨で先生に気の毒だから遠慮したつもりだったのでしょうが、N子先生は「ダンナさんが１人で乗ってくれるっていうから、KYOKOさんがこの時間に乗るなら見てやるよ」と言います。相方の気遣いを無にしてしまうけど、ここのところわたし自身が少し行き詰まってもいるし、N子先生にマンツーマンしてもらえる機会もめったにないので、指導をお願いすることにしました。
グレイトを馬繋場に出して、馬装。先週使わせてもらった秘密兵器(マルタンとシャンボンのあいのこみたいな、立ち上がり防止のひも)を今日も使うことにしました。
雨が降っているので、先生にはクラブハウスの軒先から見ていてもらうことにして、常歩から速歩。秘密兵器の効果であっさりハミ受けの形にはなるものの、トモがあとからパラパラついてくる感じで、ちゃんと動かせているとは言いがたい。
しかも肩の出が微妙にちぐはぐで、グレイトはもともと右肩の出が良くないのですが、今日はとくにそれがわかりやすい。馬が痛がっているというほどではないけど、なんか固まってるみたいだなぁ。
地面がだいぶぬかるんできて、グレイトも相当足下を気にしている様子。わたしは最近、目線を高くするように心がけているのですが、不思議なもので、そのほうが馬の動きがダイレクトに伝わってきます。ぐーちゃん、ぬかるみがイヤでよけようとしたり、それを許してやらないと常歩に落ちたがったりするのが見なくても分かる。それでも行かせると、足下をかなり気にしながらひょこんと歩きます。
足下をいちいち気にされていては、いざというとき(試合とか)に困るので、「はい気にしないっ」と叱りつつも、ぐーちゃんの弱いツメのことを考えると、あんまり無理はさせたくない気持ちもある。
ひととおり速歩で動かし、ちょっと駈歩もやってみます。外方脚を引かずに駈歩発進するのはやっぱり難しくて、出てもちょろっとだし、焦るとがんがん跳ねられる。
N子先生が馬場に出てきて、「午後も乗るんでしょ？ ちょっと出やすくしといてやろうか」と言います。つまり見るからに動きが悪いってことだな。
「乗ってもらうか、調馬索教えてもらうんでもいいんですけど…。なんかトモと肩がちぐはぐで」「調馬索なんか簡単だからいつでも教えたげるけど、トモを動かす方法は今教えとこ。ちょっと常歩してみな」
常歩で、隅角で小さい巻き乗りの指示。「そのとき、馬が外向いてもいいから、内方姿勢とらせないで馬を真っ直ぐにしたまま巻き乗り」って、大きい巻き乗りならできるけど、今やろうとしている6mくらいの巻き乗りではけっこう難しい。
「続けて、同じように半巻き。あっちの隅角まで行ったら、同じように小さく巻き乗りして半巻きして戻ってくる。そしたら今度は、内方姿勢をしっかり取らせて、巻き乗りと半巻きを繰り返すの」うーんと、それで馬のお尻を内方と外方に振る感じなのかな。
「今度はそれ、速歩でやってみな」ということで速歩でやってみると、常歩よりさらに難しい。
しばらくそれをやったあと、やっぱりN子先生が乗ってくれることになりました。ぐーちゃん、先生が乗った瞬間に[やばいやばい]って顔になるんですよね。
グレイトは右のトモが若干動きが悪く、そういう馬の速歩の乗り方として「ほんのわずかに右座骨をゆるめる」という乗り方を習っているところなので、それも実践して見せてくれました。これは「左に乗る」のとは違っていて、乗り方はフラットなんだけど、馬のトモが上がってくる瞬間に肢が上がりやすくさせてやるためのもの。なので、見ていてもほんのわずかしか分からないんですよね。
先生も興がのったらしく、30分ばかり乗ったまま、次の部班指導までこなしちゃっていました。そのあと速歩だけまたがったのですが、先生が乗ってくれた魔法が効いていたのなんて、ほんの１周だけでした…。
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字：貸与馬、青字：自馬)
