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(2007.8.18 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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ぐーちゃん泣きそう。
愛馬グレイトです。なんで泣きそうやねん。

連日37度を超える猛暑続きでしたが、土曜日には突然気温が29度にまで下がり、乗馬には楽なコンディションに。霧雨が降ったりやんだりしていましたが、この程度の雨ならむしろ気持ちがいいくらいです。
そんなわけで、今日もグレイトに騎乗。鞍や肢巻をそろえてから、馬房に迎えに行きます。

手早く裏掘りとブラシをして、肢巻を巻きますが、ぐーちゃん今日はずいぶん虫を気にするなぁ。小雨が降って涼しいから虫が少ないかと思いきや、そんなこともないようです。
準備ができたので、グレイトを連れて馬場へ出ます。O先生が剥離骨折中の身なので人手が足りないかな、と思い、指導なしで乗るつもりで一番端の馬場へ。
たまたま馬場が3つに分けられていて、この時間に出る人馬も3組なので1人1馬場でちょうどいいかな、と思って1人で常歩開始。しばらくすると、隣の相方の馬場によりにもよって負傷中のO先生が。相方も指導なしで乗ると思いこんでいたけど、考えてみたら自馬はわたしだけだった(笑)。
でもたぶんO先生のことだから気になるところは声をかけてくれるだろう、と思って、そのまま1人で運動を続けます。

常歩で少しずつ手綱をつめていき、速歩へ移行…しようと思って脚を使ったら、ぐーちゃんがビタッと停止しました。はあ? まだつめた運動もしてないのにそれはないでしょ、と鞭を使って歩かせ、もう一度速歩発進してみると、やっぱりビタ止まり。いつもと違う脚の使い方をしているわけじゃないのに、なんでそうなっちゃうわけ。
速歩を出すのにずいぶん時間がかかってしまい、出てもなんだか物見しようとしていることが多くて、なかなか集中させられません。

それでも、ここのところ平日もSくんが乗ってくれているおかげかトモの動きは悪くないし、速歩で横運動などを入れているうちにだいぶハミを受けてきました。O先生も隣の馬場からちょこちょこと見てくれていて、「しっかりハミ受けてるし、なかなかいい」と声をかけてくれます。
ここらでちょっと駈歩も入れておくか、と駈歩発進してみたら、ガツンと跳ねられました。グレイトは確かに拍車が当たると跳ねる馬ですが、ここのところあんまり跳ねられなくなっていたんだけどなぁ。懲りずにすぐ駈歩発進をしたら、やっぱりまた跳ねられました。グレイトの場合、ちょっとくらい跳ねられても、その勢いで駈歩を出せるのですが、なんだか今日はタイミングが合わない。
というか、今の跳ね方って拍車が当たったときの跳ね方とは何だか違うような気もする。

何度目かに駈歩発進したときの跳ね方は、かなり大きかった。鐙が外れ、お尻が鞍から完全に離れてしまったので、「あぁ、落ちるなぁ、どうやって落ちようかなぁ、ラチ側に落ちるのはイヤだなぁ」と考えた次の瞬間、ひざをそろえて正座するような形で馬の首に乗っかっていて、お尻はギリギリ鞍の前橋に引っかかっていました。あら落ちなかったわ、と自分でもなんで落ちなかったかフシギで笑い出してしまいました。
(クラブハウスの中から見ていたN子先生もそう思っていたらしく、「あれで落ちないなんて、さすが自馬にするだけはある」だそうです)
O先生が心配して「どうした? なんか物見した?」と声をかけてくれたので、「いやー、たぶんあたしのせいです」と返事しましたが、今のはやっぱり拍車だけじゃないな。もちろん拍車が当たったのがきっかけではあるだろうけど、もしかして内方のハミが当たったか。うん、なんとなくそんな気がする。

だいたいわたしは、内方の手綱の使い方…というか、使わないことがヘタで、ついつい使ってしまっていることがあるのです。
とりあえずヘタクソな駈歩をいつまでも続けていてもしょうがないので、速歩で内方手綱を使わない練習に切り替えました。速歩をしているぶんには、油断すると巻き込みそうなくらいハミを受けるのに、方向転換しようとすると肩から逃げるのはどういうわけだ。
それも、あからさまに逃げるんじゃなく、一見内方姿勢を保っている感じで、でもなんとなく曲がりにくい。で、曲がりにくいのでついつい内方手綱を使ってしまうという悪循環。こういう逃げ方って、どこかごまかされているようで感じ悪いなあ。

レッスン終了後、また午後に乗るつもりなので手入れは簡単にすませ(とは言ってもツメ回りは弱いのできっちり洗うのですが)、馬繋場から馬房へ引いて行きます。
その途中、グレイトが虫を払おうとしたのか、首を左の肩に向かってひゅっと曲げてきました。引き馬をしているのですから、当然左の肩の横にはわたしがいて、グレイトの鼻がわたしの頬のあたりにガツンと当たりました。一瞬くらっとして、殴られたか、と思うくらい強く当たったので、こいつは叱らねば。

とっさに引き手を強めに持ったら、この時点でグレイトは[叱られる!]と思ったらしく、頭を高く上げてしまっています。かわいそうだけど、それで叱るのをやめるわけにはおかないんだよ、わたしがきみのボスであるためには。引き手を持っていかれないように脇を締め、利き足でグレイトの肩を蹴っ飛ばしました。
あっやばい、すぐそこの馬場にビビリのモンブランがいる。グレイトがバタついてモンブランをビビらせないように引き手を強く持ち、そのまま馬房へ引っ張っていって中に入らせました。扉を閉める前、グレイトが頭を低くして、悲しそうな目でわたしをじーっと見ています。人間だったら、言い訳させてほしいと言ってるような顔。ぐーちゃんとしては叱られてショックだったんだろうけど、どんな理由であれ人間に頭突きをかますなんていうのを許すわけにはいかないのだよ。

あとで、モンブランのレッスンをしていたI野先生のところに「モンブランの前ですみませんでした」と謝りにいったら、「いやいや」と笑っておられました。叱ったこと自体を注意されはしなかったので、そう間違った叱り方ではなかったんだよな、たぶん。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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