| ←419鞍目 | 420鞍目・プリティ・イン・ピンク 〜馬乗りたちの隅角〜 (2007.7.8 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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まだ梅雨は明けていないはずですが、雨の降る心配はまったくなさそうな日曜日、やたら重い荷物をかかえて日の出へ。というのも先日、ネット通販でかわいいピンク色のレッグプロテクターを見つけ、これは絶対ブラウンシュガーに似合う! と確信して購入したものが入っているから。 シュガーはたまに後肢で自分の前肢の球節や管をひっかけて(交突)、すりむいたりしてしまうので、今までは前肢に肢巻を巻くようにしてもらっていました。でも洗濯物も増えるし、腱はいたって丈夫なので、外傷さえ防げればいいや、と先生にプロテクターに変える相談をしておいたわけです。 倶楽部に到着したとき、ちょうどシュガーには他の会員さんが乗っていましたが、前肢にはなにも着けていませんでした。O先生のマンツーマンレッスンだったのをいいことに、プロテクターを持って馬場の中へ。先生の許可をもらって馬を止めてもらい、シュガーの前肢にプロテクターを着けました。 ちまっと小柄で、明るい栗毛のシュガーちゃんに、ピンクのプロテクターは思った通りとても似合う。みんなからも「いかにもシュガーっぽい色」「かわいいの買ってあげたね」と評判(?)でした。うぷぷ。 で、その次の時間はわたしがシュガーに乗ります。シュガーがいったんレッスンから上がってきたので、鞍を乗せ替えて再び馬場へ。 指導はN子先生で、相方&ダンスが先頭、ウィンダムが続いて、最後尾はわたしとシュガーです。この時間は馬場を3つに区切ってあって、わたしたちの部班は一番道路側。ウィンダムとシュガーは物見しないからいいけど、ビビりのダンスはなんかやらかしそうな気配だなぁ。 軽速歩から、すぐに速歩。シュガーは最初、どうしてもハミが左しかわからないらしくて、左手前だと首をひねって歩きます。これはもう根気よく教えていくしかないので、外方をきちんと取らせるためにしっかり持って、内方はやわらかく持って、内方脚(もしくは鞭)で外方に乗せていくようにします。あ、でも前より彼女が理解するまでに時間がかからなくなったかも。 「ほら、シュガーがハミを受けたいって言ってるんだから、もっと前に出してやんな」そう言われて前に出したいと思うのですが、ちょっと前に出そうと思うとウィンダムのお尻にくっつきすぎてしまいます。輪乗りのときはちょっと外に持ち出せば済むのですが、蹄跡のときは隅角を踏み込ませるしかない。でもウィンダムもきちんと隅角踏むから、全然距離が稼げないんだよねー。 「KYOKOさんはもっと前に出せば、手綱をあと10センチは短く持てるよ」と先生。前がつまってようが何だろうが、出して持つやり方はあるってことなんでしょうね。なかなかそこまで前に出せないけど。 ダンスが何かやらかしそうだからか、駈歩は輪乗りで1頭ずつ。何度目かの駈歩で、案の定ダンスがやらかして相方が落馬してしまいました。 と言っても、落とされないように持ちこたえたあげくにずり落ちた、という感じだったのでケガの心配はなさそうですが、もしダンスがここで放馬すると、尻っ跳ねを入れつつ走りまくる(通称「喜びの舞」)のが常。今そんなことしたら、シュガーは間違いなく制裁の蹴りをくらわせに行くよ。 しかしさすがにダンスを良く知っている相方、落馬の瞬間から手綱を離さず、喜んで放馬しようとしたダンスの鼻面をぶん殴って再騎乗していました。いやー大したもんだね。 そんなわけで血を見る事態は避けられましたが、今度はシュガーが自分もやらかしたいと思っている様子。でもダンスと違って、シュガーがやらかすのなんかタカが知れています(だからわたしなんかが乗せてもらえてるとも言える)。 予想通り、駈歩発進でシュガーが頭を上に上げ、自らハミに当たりに行きます。ふん、それで走れると思ったら大間違いだよ。外方をガツンと下に持って座骨を落とし込む感じにすると、すぐに諦めて普通の駈歩を始めました。ま、この諦めの良さがあるから楽に乗れるってことはあるな。 輪乗りの軽速歩で、先生が「今からヘンなことやるから、馬が荒れそうだったら無理にやらなくてもいいよ」と言います。ま、シュガーが荒れるわけないので、もちろんやらねば。 「そのまま、軽速歩の手前をわざと反対に」ということで、お尻を2回ついてわざと間違った手前にします。「その状態で、ちゃんと脚使って。外方脚が少し後ろにずれるでしょう。そこがいろんなことをするときの脚」「腰内とか?」「そのほかにも全部」うーむ。 「半減却でもとへ。ほら、馬がホッとしてラク〜に前に出るでしょ」確かに出やすくなったかも。 レッスン終了後、シュガーがけっこう汗をかいているようだったので、Nくん先生に相談して丸洗いすることにしました。まず昼飼いをあげてから、午後にゆっくり洗おうと思っていたのですが、午後になると曇ってきて、洗ってもすぐに乾かないような天気になってきました。こんなときにあえて洗って乾かなくても困るので、濡れタオルで拭いてやるだけにとどめることに。 で、昼飼いを食べ終わったころにシュガーを馬房から出したら、シュガーちゃんがダンスの馬房の前で立ち止まりました。仕事に行くのではないので、好きにさせておいたら、ダンスが鉄柵の扉ごしにおそるおそるシュガーと鼻をくっつけてる。シュガーちゃんってば、気の小さいオトコは嫌いなくせに気を持たせちゃって、悪いオンナだなぁ(笑)。 (余談:タイトルは古い映画のパロディです。すみません、つい…。) |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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