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(2007.6.30 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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だから梅雨だっちゅーのになんでこんなに晴れちゃってるの、という感じの土曜日、いつものように2鞍の予約で日の出へ。今日の配馬は午前中がアルフォンス、午後がグレイトになっています。
アルはこれが1鞍目なので、開始時間の15分くらい前に馬房へ。馬繋場に連れ出して手入れを始めると、さっそく虫を気にしているので、虫よけスプレーを腹の下に吹き付けてやりました。グレイトやソルティーはこれやると殺されそうな顔して暴れるんだけど、アルは動じないから助かるな。

時間がきたので、アルフォンスを連れて馬場へ。この時間はブラウンシュガー、ピクルス、アルフォンスの順で部班を組むことになりました。まずは常歩で、「姿勢に始まり、姿勢は終わりがないからね」ということで姿勢を細かくチェックしてもらいます。わたしは上半身はだいたい良い評価で、脚の位置は「馬場乗りとしてギリギリの線」だそうです。あまり脚を引きすぎても使えなくなるから、前後の位置はこれでOKということですが、「ただし、かかとが上がるとダイレクトに拍車が当たるリスクがある位置」ということでした。

先生は暑さによる体力消耗を考慮してくれているようで、だいぶ多めに常歩をしたあと軽速歩。アルは牝馬シュガーの後ろだとよく走る(分かりやすいヤツ)のですが、間にピクルスが入っちゃそんなに走ってくれないかもなぁ、なんて思っていたら、意外と動くじゃん。
でも過去にフレグモーネをやったせいで後肢の動きが悪いのは相変わらずで、先生に「右のトモが遅れてる?」と言うと「当たり。正確に言うと左後肢をかばおうとして、右後肢をつく時間が長くなってるんだよね」だそうです。

1頭ずつ駈歩。まず前の馬がいなくなったときが最初の難関で、アルフォンスを後退させないようにがんばらないといけません。
ほかの馬なら駈歩が出ちゃうぞ、っていうくらいに脚で推して準備し、先生が「じゃあ次アルフォンス」と号令をかけた瞬間に駈歩発進。右手前だったので、最初はやっぱり反対駈歩が出てしまい、止めてやり直します。
1回は失敗したものの、発進し直したら意外と簡単に正手前が出て、しかも動きが悪くない。わたしの悪いクセで、駈歩が重いとついひざが上がってしまうのですが、そこは最近気をつけて、上がってしまいそうならすぐに下げるようにしています。
O先生が「そういうひざの使い方をいつの間に覚えたんだか」と言うのは、揶揄ではなくお褒めに預かっているよう(O先生は褒めて伸ばすタイプだから、基本的に甘いんだけどね)。理由がよく聞こえなかったのですが、ひざが馬に添いながら押さえつけていないということだったみたいです。

左手前だとアルの駈歩は悪くなく、前進気勢には欠けるけど上に持ち上がるような駈歩をします。乗っているわたしも馬場っぽい駈歩だと思うし、先生も「右でもその駈歩が出れば名馬なんだけどね」と言うくらい。
おまけにコイツは、曲芸のように停止がうまい。あんまり前に出ていなくても、停止の形だけはうなじが起きて、四肢がそろった馬場馬みたいになります。
これで前進気勢さえあれば、試合にだって出られるのに…とは思いますが、こういう作り方でトシをとった馬を今さら作り直すのは、とんでもなく手間とリスクが伴うらしい。先生によると、「若駒のときにあんまり調馬索かけてないんだろうね」だそうです。
悪くない馬なのに、重いというだけで敬遠する人もいて、もったいないなぁという気もします。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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