←413鞍目 414鞍目・ひじも騎座のうち
(2007.6.9 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日2鞍目はグレイトに騎乗。午前中はけっこう本格的な雨になったので、もう午後は乗れないかなーと思っていたのですが、意外にも昼過ぎから雨が上がり、乗れることになりました。
でもさすがにキャンセルが入ったようで、この時間はわたし1人になりました。マンツーマンって、贅沢だけどしんどいな(笑)。
いつもどおり甘えたがるグレイトを馬房から出し、軽く手入れして馬装。時間が来たので、グレイトを連れて馬場に出ます。

指導のN子先生の指示で、まずは常歩で横運動から。蹄跡上で斜め横足、肩を内へ、腰を内へ、とやっていきますが、やっぱりわたし横運動ヘタだわ。斜め横足はともかく、肩内と腰内で全く馬の肋を屈曲させられない。
先生の号令で速歩にすると、グレイトの調子は悪くない様子。頑張ればもう少し前に出せそうな気もしますが、先生が「そのくらいのリズムでいい」と言うので、スピードよりもリズムを作っていけということなんだろうな。

速歩で隅角ごとに巻き乗り。隅角なら、何も言われなくても8mの巻き乗りをするのが先生との暗黙の了解です。先生が「こないだ教えたろ。外方しっかり持って、内方くすぐるだけで馬が勝手に曲がる」と言うので、外方のひじをかっちり脇につけて、内方のハミを指でくすぐってやると、さすがグレイト。ほいほい巻き乗りしてくれます。
半巻きは「できるだけ小さい半巻き」という指示で、これも内方をくすぐるだけでびっくりするほど小さい半巻き。これつめていけばピルーエットできるんじゃないの。

駈歩の号令が出ましたが、発進はできるのに維持ができません。何度かやり直してもなかなか維持ができないので、「じゃあ、速歩。すぐ常歩。速歩。常歩」と、3〜5歩くらいずつ交互に号令が出ます。これをやると駈歩が出やすくなることは、わたしも経験則で知っている。
そのあと駈歩をすると、だいぶ出しやすくはなったものの、やっぱり1周は続きません。グレイトは歩ごとに発進する扶助でないと前に出ない(=馬場馬の調教がきっちり入っている)馬なので、前に出ないということはわたしの扶助がダメだということ。

「前から言ってるけど、拳をあおるから馬が止まるの。拳が上下しないだけマシだけど、他の馬ならともかく、こいつは敏感だから、ちょっとハミが当たると引かれたと思って止まるよ」うーん。それでも前に比べたら、拳が動かないように意識して乗ってるんだけど…。
「はい駈歩」「…あ、今あたし拳あおりました」あおったというか、手首だけ軽くしゃくってる。「だろ。自分でわかったなら何とかする」「はい」でも、クセになっているようで、何度発進しても無意識にやってしまいます。

どうすれば拳を動かさずにすむかな。少し考えて、初心に還ることにしました。サドルホルダーを持っているつもりで、拳を鞍の前橋あたりから離さないようにして駈歩発進。前橋に拳をくっつけてはいないけど、そこに張り付いてるくらいの気持ちで。
「できるじゃん! そのまま維持!」これか、そうか。そのまま拳の位置を維持するようにしていると、なんだか拳とひじを座骨に向かって落とし込んでいるようなイメージになってきました。
ここ1ヶ月ほど、ひじの角度や位置の維持に気をつけて乗ってきたのが、やっと感覚として腑に落ちた感じ。ひじも拳も、騎座のうちなんだ。

「今の最後の駈歩、ちゃんとできたろ。あれができないと、馬の動きに少しずつ遅れてくんだよ」と先生。「ちょっとわかったかも。先生に乗ってもらったあとのぐーちゃんとか、駈歩でついていけねーって思うことあるけど、このせいかもしんないって思いました」と言うと、先生は笑って「あたしもそう思いますです。重い馬ばっかり乗ってると、そういうクセつきやすいんだけどね。がんばって直しな」
なるほどなるほど。この感覚は忘れないようにしなきゃ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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