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(2007.3.31 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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シュガーちゃん
「あたしシュガーっていうの。昔はカスミエンジェルって呼ばれてたの。うふ♪」

今日は倶楽部の花見&バーベキューのため、午前中1鞍だけの予約。午後は準備で忙しくなるしね。
倶楽部に到着して配馬を見ると、今日のお相手はブラウンシュガー。シュガーちゃんは、今日はこれが1鞍目らしいので、レッスン開始の20分前に馬房へ迎えに行きます。
シュガーは呼べば顔を出してくる子なので、馬栓棒ごしに無口をかけてから馬栓棒を外し、馬繋場に連れ出します。
彼女の手入れをしていていつも感じるのが、彼女の健康さ。管はキュッとしまって冷たく、爪もかっちりと、毛ヅヤはピカピカ、そして目はくるっと生き生き。体は小さくても、彼女に乗っていて不安を感じないのは、この丈夫さのせいもあるかも。

さて、時間が来たのでシュガーを連れて馬場へ。この時間は相方のロッキーと、ソルティー、アルフォンスの4頭部班です。シュガーは牝馬なので最後尾かなと思ったのですが、指導のN子先生はロッキー、シュガー、ソルティー、アルの順番を指示。とゆーことはだ、シュガーがソルティーを蹴っ飛ばしてしまわないように、しっかり前に出していかないとヤバいってことですな。
常歩からさっそく「もっとしっかり歩かせる。そんな常歩で3課目が踏めるか」と激を飛ばされ、脚で馬体を絞るようにして常歩。それでも速歩に移行するときには速歩でも常歩でもないような歩様が4〜5歩入ってしまい、「そういうのも減点対象だよ」と釘を刺されます。ここで1歩でぽんと速歩が出たらかっこいいけど、そのための常歩ってまだまだこんなもんじゃないってことだ。

シュガーは小柄ながら、自分からよく走る馬ではあるので、心配していたほど後ろを気にしなくてすみそう(これが、後続の馬が射程圏に入ったとたんに大騒ぎするから)。
いつものことですが、レッスン開始後しばらくは、どうしてもシュガーが右ハミに寄って首を傾けてしまいます。これをフラットに持っていければ、すぐハミを受けるのになぁ。内方の拳を使いすぎないように、内方脚はキッチリと。
輪乗りのうちに受けさせてしまおうと思ったのですが、「外方のひじが前に出てる! それじゃ一生やっても受けないよ!」うーん、難しい。

輪乗りで、1頭ずつ駈歩。駈歩発進で拍車が当たると、シュガーは後肢を蹴り上げてしまう(そしてラチを壊す)ので、拍車を使わないように気をつけて発進。
その甲斐あって、蹴りは入らずに発進できたものの、2歩ほど速歩が入ってしまいました。「それも減点対象。半減却があいまいだからそうなるんだよ」拍車に気を遣いすぎて、ふくらはぎがきちんと使えていなかったみたいです。

今度は蹄跡で、1頭ずつ駈歩。自分の番が来たので軽く駈歩準備をしたら、「停止」の号令。そこで停止をしたら、シュガーの反応が[え、何よ!? 駈歩しないの?]という感じだったような…(いや、気のせいか)。
そこで停止から駈歩発進をすると、[んもう!!]と頭を上げてから発進。あー、この出方をすると御しにくいのよねぇ。外方の拳を下げて強めに持ったんですが、隅角に全く入っていこうとしない。ありゃ、もしかしてわたし走られてんの?(いや、ホントにその程度なんですよ)
まあそのうち止まるだろー、と思っていたら、1周して前の馬に追いついたところでちゃんと止まりました。先生が「そのくらいで走られてんじゃないの。だいたいその鞭は何だ、そんなにひらひらさせたら走るのは当たり前でしょうが」と言います。あら、そんなに拳が揺れてたってことですか。

手前を換えて、また1頭ずつ駈歩。とりあえずシュガーがつっ走るきっかけを与えないように、長鞭は捨ててしまうことにしました。
発進してみると、最初の2歩くらいは普通の駈歩だったのですが、なんだかまたダッシュかまそうとする。お前ゼッタイ面白がってるだろ。
ロッキーの後ろに戻り、速歩。もうシュガーは完全にそわそわしていて、ちょっとラチ外の茂みを見たフリをしては前足を浮かせようとし、道路を見ては体をかわそうとする。何も見るもんなんかないじゃないのよ。

ちょうどクラブハウス沿いの蹄跡を通過するとき、子どもが歩いていました。それを見つけたシュガーちゃん、大喜びで[きゃ〜、こわ〜い]とか言って駈歩で飛び出しました。ウソつくなよ、おめー。ちっとも怖がってなんかないじゃないか。
すぐに止められたのがその証拠みたいなもの。先生も「ロッキーが何もしないところで、シュガーが物見するわけがあるか」とシュガーの演技を見破っています。
ただ、シュガーの後ろにはつられ走りしやすいソルティーがいるのが心配だったのですが、ソルティーは全く走らず、なぜかその後ろのアルフォンスが走ったそうです。それはつられたというより追いかけただけかも(笑)。

「なんで走ったかわかる?」と先生に聞かれ、「内方引っ張っちゃったかなと思うんですけど」と答えると、「それよりも何よりも、ハミ受けが中途半端だからよ。かっちり受けさせてればそんなワガママしない。内方ばっかりいじるから」
そう言われると、思い当たるフシも。「この子さっき、『あたしハミ受けるよ』って言ってましたよね?」速歩のとき、わずかにハミをくっと持っていかれる感じがあって、あれをやったあとはハミを受けるんだけど、今日はうまく受けてもらえなかった。
「うん、言ってた。あそこでガンと持っちゃわないと受けないよ。譲ったらおしまい」あー、やっぱりそっちだったのか。つい譲ってしまいました。
いやはや、すっかりシュガーちゃんに遊ばれた1鞍でした。かわいいけど。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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