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(2007.1.7 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日2鞍目は馬場レッスンで、愛馬グレイトに騎乗。年末に頼んでおいたフレキシーパッド(鞍が勝手についてくるとN子先生絶賛の鞍下)と、グレイト専用の肢巻が届いていたので、さっそく使うことにしました。
今日のグレイトは午前中にNさんが乗ってかなりいい調子だったそうで、しかも午後もMさんが1鞍乗るので、けっこうほぐれているはず。
Mさんのあと、わたしが乗るまでのインターバルは30分程度なので、肢巻は巻いたままで馬房に入れるようMさんに頼んでおきました。「馬着はどうする?」とMさんに聞かれ、まぁ30分程度だからいらないでしょう、と返事。

で、30分後にグレイトの馬房に行ってみると、ぐーちゃんは馬房の中で座り込んでいます。
陽の高いうちに座ることはあまりない子なので、もしやおなか痛いのか? とひやひやしながら観察してみましたが、そういう感じではない。でも、面倒くさそうにわたしを見上げています。まだ2鞍しか仕事してないでしょうに。
無口と引き手を持って馬房の入り口に立ち、「ぐーちゃん、まだお仕事あるんだけど。いつまでそうしてるつもり?」と少し低めの声を出すと、ぐーちゃんは仕方なさそうに立ち上がり始めました。
馬繋場に出して手入れを始めると、ぐーちゃんがやたらと左前肢を前に伸ばしたり、右トモを後ろに突っ張ったりします。う、イヤな予感。たった30分で、もう筋肉固まっちゃったのかな。

装鞍を終えたころ、N子先生が馬繋場にやってきました。馬場ではO先生がハローをかけている最中でしたが、「小さい馬場は空いてるからそっちで乗っちゃいな」とN子先生が言うので、頭絡をかけて馬場に出ます。
ちょうどハローがけも終わったようで、騎乗して歩き出してみます。…げ、固い。馬の後肢が自分より後ろについてくるような感覚で、しかも1歩があまりにも小さすぎる。
本馬場を1周したころ、N子先生に「いつまでもたらたら歩いてんじゃないの、どんどん前に出す」と言われ、常歩を伸ばす自信はなかったので速歩へ。でも速歩もなかなか出ないうえ、出てもちょこちょこした速歩しか出ません。

この時間はMさん&ハイセイコーJRと交代で経路を踏むことになっていますが、わたしがあまりにもグレイトを前に出せないので、申し訳ないけどMさんに先にいってもらうことにしました。
Mさんが経路を踏んでいる間、待機馬場でなんとかグレイトが前に出るようにもっていこうと頑張るのですが、どうも右トモが遅れてリズムが崩れるし、馬がめんどくさがって駈歩をしようとする。これじゃ調子悪かったときと同じじゃん。
馬が駈歩したいなら駈歩しちゃえば少しは前進気勢がつくかな、と思って駈歩発進してみると、かなり歩幅の小さい小手先の駈歩で、拍車を当ててもいつもみたいに跳ねたりしません。跳ねる元気もないのかなぁ、最近調子よかったのに。
こんなときに限って、さくっとハミを受けてくれるのですが、今はハミ受けはどうでもいいから前に出てよ〜。

Mさんが1度目の経路を終えたので、今度はわたしの番。入場門のA点は待機馬場から一番遠い位置になっているので、本馬場をぐるりと回ってA点に向かいます。この時点でグレイトには[経路だ]と分かるらしく、さっきより歩様がマシになりました。
でも入場門の手前で方向転換するときに常歩に落ちそうになるし、入場してX点で停止・敬礼したあとの速歩発進はだらだらだし、ちっとも前に出せてない。駈歩も発進はできるものの、いつ速歩が混じってもおかしくない駈歩だし。
先生もあまり何も言わないのは、前進気勢の一語に尽きてしまうからなのでしょう。経路を踏み終わったあとの評価は、予想どおり「とにかく前に出せてない」。

2度目の経路に入る前に、少しでも前に出しておこうと待機馬場で軽速歩。するとMさんの経路を見ているはずのN子先生が、「前に出すのは鞭だけじゃないよ」と一言。先生、後ろにも目がついてるに違いない。
Mさんが2度目の経路を踏み終わり、次はわたしの番。「ちょっとは出るようになった?」と先生に聞かれ、「ちょっとしか出てないです」と答えながら経路へ。

実際、さっきよりマシという程度で、中間速歩や中間駈歩など、伸ばすべきところが全く伸ばせない。経路を知っているグレイトに助けられて、3湾曲や隅角のラインはかなり正確。なのになぜか右手前駈歩の輪乗りだけは外に逃げられ、蹄跡に1歩だけ触れるはずが4歩も5歩も蹄跡行進してしまい、かなりだ円の輪乗りをしてしまいました。左手前ではキレイなラインを描けているので、これはわたしの外方が甘いか、内方脚が弱いか、内方手綱を使いすぎかのどれかだろうな。
駈歩で隅角を通過する手前で、「そこで鞭!」と言われるままに鞭をいれると、グレイトがぽこんとキャバレッティを飛越でもするかのように跳ねました。あ、フレキシーパッドすごいや、落ちる気がしない。鞍のほうから迎えに来てくれるという噂は本当だった。

3度目の経路に入る前、最後のあがきで軽いコンタクトがとれる程度に手綱を伸ばして軽速歩をしてみました(完全に伸ばしてしまうと、こいつは[ハミをちょーだい!]と口うるさくなる)。
するとまぁ、ハミを受けること。もちろん長手綱で顎を譲らせることはできませんが、ハミを追って走ってくれるので、今までよりも前に出てる。ちょっと持ち過ぎだったかな。
そのまま3度目の経路に出ましたが、やはり満足な前進気勢にはほど遠い。中間駈歩に入るところで、先生に「鞭!」と言われ、でも鞭で跳ねる馬だし、とその瞬間は躊躇して入れられませんでした。でもこのままじゃ、隅角通過で確実に速歩に落ちちゃう。えぇい、やってしまえ。フレキシーパッドがあるんだもの、跳ねても落ちない。
わたしにしてはたいへんな覚悟のもとに鞭を入れたら、別に跳ねなかったので拍子抜け。次の隅角であえて拍車を入れてみたら(といっても丸拍車だけど)、これも別に跳ねられませんでした。タイミングと、グレイトの集中度にもよるらしい。

3度目の経路が終わり、時間的にこれで最後なので、整理運動に入ります。
でもあまりにも前に出せなかったのが悔しかったので、何周かだけ思いきって速歩してみよう。鞭ではなく、座骨と脚で。
そう考えて斜め手前変換でぐっと脚を使ったら、ぐーちゃんがすっと前に出て、タンタンタンといい速歩をします。
ありゃ? 今までより全然いいぞ。短蹄跡でつめてから長蹄跡で伸ばしたり、斜め手前変換の線上で伸ばしたりしてみたら、けっこうちゃんとメリハリがつく。
「ちゃんと出るじゃないの。そこで逆ムチにしてみな」とN子先生。げっ、逆ムチなんてロゼッタかアルフォンスでしかやったことないよ。「いいからやる」「はーい」と逆ムチにしてみると、思ったほど馬が過剰反応はせず、トントンと前に出ます。
くそう、今ごろこんなに調子良くたって。先生に頼んでもう一度経路を踏ませてもらおうかと思いましたが、もう時間を超過しているし、先に上がったMさんに悪いのでやめました。
でもやっぱり踏めばよかったかなぁ。

馬の手入れをしながら、先生に「なんで最初からあれができんかなー、あたし」とこぼすと、「まったくだ。それにはね、フラットワークでの横運動が大事」だそうです。やってるつもりはあったんだけど、まるでできてなかったんだなぁ。横運動を考えだすと、いかに自分の脚が効いてないかが分かります。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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