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(2006.12.30 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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年内最後の今日は、かぜっぴき明けということもあり1鞍の予約。倶楽部に到着して配馬を見ると、今日もブラウンシュガーでした。シュガーおもしろいからいいけど。
今日はわたしの前には誰も乗っていないので、少し早めにシュガーを迎えに行きます。馬栓棒を外して中に入り、シュガーのさく癖バンドを外して無口をつけ、馬繋場へ。ブラシをかけていると、彼女が珍しく左の腰を気にしたのですが、2度目は大して気にしないようだったので、たまたまか。

ちょうどエサ屋さんが大きいトラックにキューブを積んできていて、そのトラックが馬場から出るまでレッスン開始時間を遅らせることになりました。トラックが出て行くのを待って馬場に出て、騎乗。この時間は3頭部班で、先頭に相方のソルティー、続いてわたしのシュガーが行くことになり、後ろにアルフォンスが続きます。
常歩でなんとなく隊列を整えていると、突然シュガーが横っ飛び(というほどでもないけど)しました。どうやら、さっきのトラックが出て行くのを物見したらしいのですが、シュガーは今まで物見らしい物見をしたことがないのに、これくらいで? ソルティーもアルフォンスも全然動じていない程度の出来事でシュガーがここまでビビるというのは、なんか虫のいどころでも悪いのかしら。

速歩から軽速歩を初めてみると、前のソルティーが後肢を蹴り上げる(これは相方の拍車が当たるせいと思われる)のを見ていちいち気にしたり、後ろのアルフォンスに耳を絞ったりと、いっこうに集中しない。
でも今日のシュガーは、最初からさくさくよく動く。ふだんなら最初は鞭でバチバチやらないと目を覚ましてくれないのに、今日は最初からよく動くこと。
と思ったら、速歩を初めてしばらくしてから、何を見たのかちょっとシュガーがバタバタしました。これで落ちる気はしないが、ホントに珍しいのでちょっとびっくり。「そんなんでビビるな、馬にナメられるよ。今度やったらね、『ナメるな!』ってビシッとやっちゃいな」「はーい」そうそう、こんなんでビビって乗りが固くなるのがわたしの悪いクセなんだよね。肩をあえて落として、力を抜くようにします。

それにしても、シュガーはどうしても右のハミにばっかり当たりにいくクセがあり、左手前だと外方に顔をねじってしまいます。
「ほら、いつも言ってるでしょ、外方をちゃんと教えてやって、内方は脚でも鞭でもバチッと使えって」外方の拳を下げてハミに頼りやすいようにし、内方脚と鞭を強めに使っていると少しはフラットになってくるのですが、油断するとまた首をひねってしまいます。

1頭ずつの駈歩で、自分の順番が来たので駈歩発進したら、シュガーが外方のトモ足をパコンと蹴り上げてきました。蹴り自体は大した衝撃ではなく、グレイトに比べたらかわいいものだったのですが、シュガーが今まで全くこういうことをしなかったので、かなりびっくりしていると、「外方の拍車」と先生の声。なるほどグレイトと同じか。そういえばグレイトも最初は全然跳ねなかったけど、元気になったら急に跳ねるようになったんだよなぁ。
というわけで対処法もグレイトと同じく、外方の拍車を当てないようにかかとを極力外に向けるようにして駈歩続行。こうすれば跳ねないところも、グレイトと全く同じだな。

1回だけやれば気が済むのかと思いきや、そのあとも駈歩発進のときは必ず軽く蹴ってから走り出します。わたしが拍車を使って発進しているということなのかもしれませんが、アンタ今まで座骨より拍車のほうが発進しやすかったじゃん。もしかして、ここで蹴れば駈歩をやめさせてもらえると思ってるのかもしれない。
「内方の手綱使うなって。あんまり使うと走るよ、そいつでも」そりゃそうか。駈歩で輪乗りをするとどうしても小さくなってしまうのも、どうも内方の手綱を使いすぎるせいらしい。

順次駈歩のどさくさで、シュガーは最後尾に回っていたのですが、そのあと速歩のときに「各個に半巻き」の号令が入り、シュガーが先頭へ。まぁ今日のシュガーの場合は動きは悪くないから、先頭のほうがイライラさせずにすむかも。
隅角にさしかかるところで、「そこで半減却、拍車でも鞭でも馬のお尻を外に出す! そうすれば馬の鼻面をラチの外に出さなくても、ちゃんと隅角が直角に曲がれるの」という指示。隅角の一番深いところに向かって、内方脚か鞭を馬のお尻 を外に出すように使うと、割と隅角も良くなってきたような気がする。

何度目かの隅角で、シュガーが[これだっけ?]という風にちょこっとハミを下に持っていきました。そうだよ、と少し譲ってまた握ってやると、今度はシュガーが顎を譲ってきました。これだよ、これ。この子はわりと頑固で最初は好きにやりたがるんだけど、こうやって突然納得してくれるからおもしろい。
ここからあとしか見ていなかったらしいお手伝いのOさんが、「今日ずいぶん素直だったじゃない」と言っていました。ま、そこだけ見ればね(笑)。そこに持っていくまでが大変なんだよー、この子は。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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