| ←371鞍目 | 372鞍目・持ちすぎ (2006.12.9 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日の天気予報は雨で、体調もイマイチだったのであらかじめ午後のレッスンをキャンセル、午前のみ1鞍にしました。 ところが倶楽部に到着してみると、雨はけっこう本降り。来週試合だし、今日の体調も考えてキャンセルしてしまいました。こんな雨でも、ちゃんと乗ってる人がいるのがうちの倶楽部のすごいとこっつーか何つーか。 ところが13時を回るころ、雨が少し小降りになってきました。なんだ、これなら乗れるじゃん。 でもキャンセルしちゃったし、悪いよなぁ。そう考えながら、来週に備えて鞍の手入れをしました。 「なんだ、鞍に油入れたんなら乗ればいいのに」とN子先生。「えっ、それはちょっといくらなんでも」「何言ってんの、それがいいのよ。油入れてから乗って、固く絞った雑巾で拭いて、最後にうすーく油塗っとくのがいいんだよ」という言葉に、迷っていた心が揺れまくり。 会員仲間たちの「乗らないの?」にトドメを刺され、ついに乗る決心をしました。ちょうど同じころ、友達のNさんも同じ決心をしていて、ふたりしてO先生をつかまえて配馬の相談。空いていたのはグレイトとブラウンシュガーで、Nさんが譲ってくれたのでわたしはグレイトに乗れることになりました。 騎乗時間が近くなり、グレイトを馬房に迎えに行くころ、雨がまた強くなってきました。どういうことよ。 それでも、一度キャンセルしたものをワガママ言って乗せてもらう以上、「やっぱやめた」とは言えない。一度覚悟を決めてしまうと、まぁどうにかなるものです。 グレイトには悪いけど、馬繋場に連れだして手入れと馬装。最近、こいつは小さく甘噛みするようになりました。今までは間違って歯が当たっただけでも、[しまった〜! 怒られる!]とビビりまくって泣きそうな顔をしていたこの子が、自分からわたしの手に軽く歯を当てたり、服を引っ張ったりするなんてすごい変化。 今まで後肢に巻いていたプロテクターが壊れたので、今日からは肢巻を巻くことにしました。こいつは後肢がうるさいので苦労するかな、と思いましたが、怒られると思ったのか珍しくじっとしていました。 小降りだったときに馬場の水を抜く作業をしたし、ハローもかけてもらったのに、もうそれがなかったことになりそうなほど馬場に水がたまり始めています。 こんなに本格的な雨なのに、この時間は4頭部班。それぞれ騎乗して常歩しているうちに、指導のO先生が出てきました。「このメンバーだと、どういう順番がいいかな」と先生が考えているので、すかさず「シュガーの後ろはイヤです、いじめられるから」と主張。先週2鞍シュガーに乗って、彼女がグレイト大っ嫌いということがよく分かったので。 主張の甲斐あって(?)、グレイトは先頭ピクルスに続いて2番騎。その後ろにシュガー、アルフォンスと続きます。 速歩から軽速歩。蹄跡は既に泥沼と化していて、前の馬の蹄跡がすぐに消えてしまうほど。ぐーちゃんは踏みかけ防止にワンコをつけているので、余計足を取られる感じがします。 先生が「蹄跡は足元が悪いから、避けて内蹄跡使ってもいいよ。ただしまっすぐ避けること」と言ってくれたので、内蹄跡を使うことにしました。K点あたりなんか蹄跡というより川で、さらにラチから1m内側にも大きな水たまりができているので、使えるラインは川と水たまりの間、ほんの50cm程度。こりゃ、却っていい練習になるかも。 ぐーちゃんはもう50%くらいハミを受けてくれていますが、それ以上はなかなか受けさせられません。ちゃんと受けると小指にかかる力が軽くなるのですが、ずっと重いまんま。雨が冷たいこともあり、何だか小指が痛くなってきたぞ。 足場が悪いので、駈歩は多少なりとも水はけのいいC点付近でやることになりました。まずは1頭ずつ。 自分の番がきて発進。でも扶助がうまく伝わらず、速歩が出てしまいます。止めてやり直しても、また速歩(相方の証言によると、クラブハウスの中から見ていたN子先生が「ありゃ持ちすぎだ」と言ってたそうで)。 O先生に「発進のときだけ、もう少し譲ってもいいかな。出たら短くしてもいいけど」と言われ、心持ち拳を譲って駈歩発進すると、ちょっと跳ねが入ったものの一応駈歩に。そうか、指が痛かったのは冷たいせいだけじゃなくて持ちすぎだったのか。 「跳ねる力を前に」一度発進してしまえば、そんなに跳ねられず走れる(逆に言えば、まだ発進だけは拍車を使っちゃってる)のですが、とくに外方のかかとを使わないように意識して乗っているせいで、あやうく外方のふくらはぎがつるところでした(笑)。 「脚を使う方向は合ってるから、もう少し強気の脚を使ってもいいかな」と先生のアドバイス。拍車を当てずに乗ろうとしているので、脚を馬体から離さないようにするのが精一杯で、その状態から脚を使うのは難しいなぁ。 左右とも2周ずつ駈歩してみて、「グレイト大丈夫かな? 焦らなくていいから、順次駈歩。前の馬の発進を確認したら発進」ということで、ピクルスが駈歩発進したのを確認して駈歩発進。また速歩が入ってしまい、やり直したら駈歩が出ましたが、その分遅れたので小さめに回ってショートカット。 でも別に跳ねることもなく、駈歩を続けていられるだけマシか。と思っていたら、グレイトがコテッとバランスを崩しました。どうやら、ぬかるんだ馬場に足を取られたよう。とっさに腰を張って馬を起こしながら、「はいはいびっくりした、びっくりしたねー」と口先だけで馬をなだめながら駈歩に戻します。先生に「大丈夫か?」と心配されましたが、わたしがびっくりしたわけじゃなくて、馬に言い聞かせてただけです、すみません。 下馬してみると、上半身はウインドブレーカーを着ていたのでさほど濡れていませんでしたが、下半身は見事にびしょびしょ。でもとにかくぐーちゃんを冷やしたくないので、急いで腰や肩を拭いてやっていると、ぐーちゃんがわたしのキュロットの尻革あたりを歯で引っ張ってきました。ちょっとお尻の肉も噛まれたので、「こらぐーちゃん、今何したの?」と怖い声を出してやると、[ううん、ボク知らない]とそっぽを向いていました。なんか人間の子どもみたい…。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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