(2006.12.2 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
それより驚いたのは、部班で相方がグレイトを配馬されていたこと。「わたしの愛馬になんかやったらただじゃおかない」と、軽く脅しておきました(笑)。
部班の準備をするために馬繋場に行ったら、Nくん先生が「今日ダブルシュガーじゃないですか」と言ってきたので、「シュガーって誰か馬場やらせたことある?」と聞いてみたら「ないですよ」とあっさり。ひぇ〜、あの集中力のない馬にイチから経路教えなきゃならんのか…。ま、それも勉強だ。
馬房からシュガーを出して馬繋場に連れていくと、途中でつまずいたのか、シュガーがパタパタ。とは言っても2〜3歩なのでどうということはないのですが、動じないシュガーには珍しい。
装鞍を終えて、時間がきたので馬場に出ようと頭絡を取りにいくと、なぜかいつもの場所にない。誰か馬繋場に置きっぱなしにでもしてるかな、と探しに行こうとすると、Nくん先生が「シュガーの頭絡壊れちゃったんで、今日はロッキーの借りててください」と言いに来ました。
ロッキーのを借りてみると、鼻革を一番きつく締めても少し緩い…。ロッキーもかなり小さい馬なのですが、シュガーは小柄なだけじゃなく小顔だということがよく分かりました。
シュガーを連れて馬場に出て騎乗し、歩き出します。すぐに指導のN子先生から順番の指示があり、わたし＆シュガーが最後尾かと思いきや、わたしたちは後ろから2番目で、最後尾はグレイト。ま、乗り手がグレイトに初めて乗る人だし、ぐーちゃん自身は牝馬の後ろだからってそわそわする馬ではないしね。
軽速歩で部班開始。シュガーは、乗り始めはどうもナメてるところがあって、なんとなく止まりたがるし、前進気勢もない。その気になれば、小柄ながらもさくさく動くはずの馬なのに、エンジンかかるのには時間かかるんだから。
シュガーは片っパミで、最初は左手前だと肩から逃げようとします。外方をきちんと持って教えながら、内方は脚でも鞭でも使って外方に乗せていく、と先生に教わったとおりにやっていくと、だいぶ肩から逃げられなくなりました。
まずは蹄跡で1頭ずつ駈歩。先頭のダンスが蹄跡で駈歩を始めると、その後ろにいたアルフォンスがピタッと止まって後退しようとする(これはいつものこと)ので、後ろに続いていた馬もとりあえず停止。わたしもシュガーを前の馬に近付きすぎないように止めたら、後ろの相方がグレイトを止めるどころか突っ込んできました。
「そんなに近付けたら蹴るよ、牝馬なんだから!」とわたしが言うか言わないか、もうシュガーは耳を絞って「ぶひひゅひぶひー!!(訳：あたしの後ろに来ないでよー!!)」と言いだし、気の弱いぐーちゃんはびっくりして「ぴひー」と泣く始末。たぶんぐーちゃんは乗り手の指示に従っただけなのに、かわいそうに。乗り手が気をつけてあげろっての。
ひととおり駈歩したあと、速歩で各個に半巻きの号令。部班はリバースオーダーになり、先頭がグレイト、シュガーが2番騎になります。
速歩で輪乗りをしていると、だいぶハミの感触がフラットになってきました。お、顎を譲ってくるか? と思って、できるだけ薬指と小指をやわらかくして馬の反応を待っていると、ときどきくっとハミをななめ下に持っていこうとします。指の中で譲ってやり、それからそーっと元の位置に戻すと、シュガーは納得したようにそこに納まってきて、2〜3回やるうちにほとんど顎を譲りました。この感触、前回もあったな。シュガーなりに、[ここなの?]と探してみてるのかもしれない。
輪乗りで順次駈歩。グレイトで初めて駈歩をやる相方は、案の定ぱっかんぱっかん跳ねられています。やっぱり拍車外させて正解だったわ。それはともかく、跳ねるたびに前から砂が飛んでくるので、シュガーが機嫌を悪くしているよう。すこし離して駈歩するか。
前がつかえると速歩に落ちたがるシュガーですが、速歩をちょっとつめてから発進しなおせば、すぐ駈歩に戻せるのがいいところ。
1頭ずつの駈歩で、次の馬場練習に備えて長蹄跡で歩度を伸ばしたとき、F点手前で後肢からの反動がおかしくなりました。跛行か? と思ったけど、それとも違うし、リズムは合ってる。そのまま座骨で押し切ったら、隅角でいったん速歩に落ちたので、すぐに駈歩に戻すとふつうの駈歩をします。「今、不正駈歩したの分かった?」「はい、なんですかこりゃ?」「つまづいたのよ」あぁ、モンブランがよくやる、前肢と後肢の手前が違う駈歩がこれなのか。どうりで座りにくいと思った。
駈歩でもう少し受けさせるというのが、わたしのこの馬での課題のひとつですが、この日はどうもわたしの座りが悪かったらしい。「いつもより座骨が寝てた」と先生に言われてしまいました。
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字：貸与馬、青字：自馬)
