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(2006.11.18 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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さて、午後の騎乗はグレイト。…実は今日の朝、倶楽部に到着してO先生に会うなり、「また来週新しい馬が来るよ」と言われました。聞けばグレイトの半馬主である医師T先生が、3歳の自馬を入れるそうで、さすがに2頭は持てないのでグレイトを手放すとか。
「えっ、じゃあぐーちゃんは倶楽部から出すの? それは困るからわたしが引き取ろうかなぁ、でも今の収入で半自馬の預託料払えないかも、4分の1ならどうだろう…」と本気で悩んでいたら、会員のNさんが「先生たち、人が悪いなぁ」。どうも、わたしは先生たちにからかわれたよう。T先生が2頭は持てないのでグレイトを手放す、というところまでは真実なのですが、グレイトは倶楽部が所有して貸与馬にするということのようです。
なぁんだ、じゃあ逆に今後は心置きなく「ぐーちゃんのママ」になれるじゃんか(笑)。

ということで、15時の騎乗を控えて30分前にグレイトの馬房へ。馬繋場に連れ出し、裏掘りとブラシかけをして馬装。
午前中のレッスンのとき、Mさんが乗っていたグレイトがさんざん跳ねていて、Mさんが拍車を外しているのを見ていたので、どうしようか迷いましたが、やっぱり丸拍車を着けて乗ることにしました。グレイトは拍車だろうがかかとだろうが、当たれば跳ねる馬ですが、よく跳ねる日とそうでもない日があって、今日は跳ねる日のような気はするんだけど。

時間が来たので、グレイトを連れて馬場へ。とりあえず常歩で大きく歩かせ、ときどき輪乗りを入れてみます。すでにグレイトは軽くハミを受けてくれていますが、ここから顎を譲らせるまでが遠い道のりなんだ。
指導のN子先生が出てきて、チョコを先頭にグレイト、シュガーと続きます。常歩のまま肩内系の斜め横足の号令で、前にいるチョコが反抗して止まるたびに、いちいちびっくりして立ち止まろうとするぐーちゃん。そのくらいで驚くのやめてよ、こっちがビビるんだから。

速歩の号令がかかり、発進しようとしたのですが、出そうでなかなか出ません。ここで焦って拍車とか鞭とか使うと跳ねるだろうしなぁ、と思った瞬間、「何怖がってんのっ!!」と先生。先生には何でもバレちゃうなぁ。
そう言われたことで逆に思いきって鞭が使え、速歩発進。でもグレイト本来の動きからしたら、まだまだリズムが足りない。チョコに置いてかれてショートカットなんかしてる場合じゃないし、シュガーに先を譲るに至っては屈辱的。ごめんよ、ぐーちゃん。
「グレイトがその程度の馬じゃないことは、KYOKOさんが一番よく知ってるはず」って先生、わたしの性格まで考慮した指導ってズルイよ…。

輪乗りで1頭ずつ駈歩。最初の発進はおそるおそる扶助したせいで失敗。やり直しの発進で、やっぱり跳ねられてしまったけど、このくらいなら押し切れる。先生も「ちょっと変わった発進だけど」と言いながらも続けることを認めてくれたので、そのまま駈歩。外方の拍車が当たって跳ねさせることが多いので、かかとの向きに細心の注意を払いつつ駈歩。
やっぱり今日はどうも「跳ねる日」のようで、半減却のつもりが跳ねてしまったりして、跳ねられずに蹄跡を1周できることがないくらい。
跳ねられるとビビってサドルホルダーをつかみたくなるのをぐっと我慢し、腹筋と座骨を落としこんでこらえます。グレイトが倶楽部所有の貸与馬になった以上、サドルホルダーなんかに頼っていたら乗せてもらえなくなっちゃう。

1頭ずつ蹄跡で駈歩をしているとき、「A点から、内蹄跡を使って2湾曲」の号令(蹄跡には他の馬が常歩で待機しているので、蹄跡に入らないように内蹄跡になる)の号令。騎乗前に3課目Bの話をしていたので、シンプルチェンジいくかな? と思っていると、「KYOKOさんやるよ、半減却、X点で常歩」これはもう明らかにシンプルチェンジの号令なので、駈歩から常歩に落とした瞬間に反対手前の駈歩発進準備。「はい右駈歩発進」ですが、だらだらと速歩が入ってしまい、シンプルチェンジとしては大失敗。
そのまま駈歩を続け、「じゃあもう一回やるよ、2湾曲」で、再チャレンジ。今度はグレイトが[あ、これね]と分かっていた感じで、馬に助けられたシンプルチェンジでした。さすがぐーちゃん。

レッスン終了し、馬を並べて下馬。先生からのまとめの言葉は「終始ハミ受けが中途はんぱだったぞ」。確かに、速歩の3湾曲で一瞬顎を譲ったくらいで、ハミを受けてはいたけど譲らせることはほとんどできなかったなぁ。
馬繋場で手入れしているときに、N子先生が通りかかったので気になることを聞いてみました。「右手前の速歩で、右のトモが落ちるのってわたしのせいですか、馬のせいですか」「トモが落ちる?」「落ちるっていうと大げさかな、なんかかくっと」「遅れるんでしょ。そりゃ馬のせいだわ」「あ、そうですか」やっぱり長期にわたって蹄を患っていたせいで、トモの筋肉が固くなってるのかも。「でもね、もっと前に出せば矯正できるよ」そうなのか。やっぱり乗り手次第なんですねぇ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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