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(2006.11.18 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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だいぶ寒くなってきた土曜日、今日もいつものように日の出へ。到着するなり、(わたしにとっては)大事件が勃発! …ですが、1鞍目の騎乗と直接関係ないことなので、詳しい話は2鞍目の日記に書くことにします。

というわけで、本日の1鞍目はブラウンシュガー。ホントにここ1ヶ月ほど、シュガーとグレイト以外乗ってないな。どっちも楽しいからいいけど。
シュガーを馬房に迎えに行くと、馬栓棒ごしに顔を出してきました。そのままさく癖バンドを外して無口をかけてから、馬栓棒を外してシュガーを連れ出します。
シュガーは馬場ではワガママなのに、馬装には全く手がかからない。まだ日の出に来て1ヶ月にしかならないのに、目の前で相方が腕を振り回しても全く動じない落ち着きぶりは、とても牝馬とは思えません。

馬場に出てみると、シュガーはこんなに落ち着いているのに、相方が乗るロッキーがヤバかったみたい。Mさんの乗るグレイトと、わたしのシュガーだけ「はい、2頭はこっちで輪乗り。ロッキーはあっちで、ハリが取れるまで速歩でも駈歩でもさせてやって」はってなくても慌てたがりのロッキーなのに、今日はちょっとはってるらしいです…。
グレイトの後ろで、輪乗りで速歩。シュガーは左手前だとどうしても肩から逃げるクセがあります。「そいつ左のハミが分かんないって言ったでしょ。右が外方だって教えながら、左は脚でも鞭でもバキッと使いな」そうだったそうだった。

しばらくしてロッキーもハリが取れたようなので(笑)、部班の先頭に入ってきました。シュガーは牝馬なので、基本的に最後尾。
速歩で輪乗りをしていると、どうもシュガーの動きがとろくさい。先生が「シュガーはもっと動くはずだよ」と言うとおり、いくらシュガーが小柄だとはいえ、前の馬に置いていかれない程度にはキビキビ動くはず。
輪乗りの手前を換えて、長鞭を持ちかえたとき、シュガーが急にぱっぱっと動きました。そういえばシュガーは物見はしないけど、長鞭の先だけは苦手っぽい。でもまたすぐにのたっとした動きに戻ろうとしたので、そこで脚と鞭を入れると、さくさく動き始めました。なんか前にもこんな感じだったなぁ。とにかく一度は鞭で目を覚ましてやらないとダメな馬なんだな。

輪乗りで、1頭ずつ駈歩。シュガーは駈歩の扶助に対する反応はやたらといい馬で、輪乗りで先頭になったらもう自分で駈歩の準備をするようなところがあります。そうなると外方脚を引いただけで駈歩が出るのですが、逆に1歩で出なかったとしたら、それは乗り手の扶助がよほどダメだったということ。
このときも1〜2歩速歩が入ってしまい、すぐ駈歩にはできたのですが、「今のはダメな発進だぞ」「はい、速歩入れちゃった」1歩で発進できなければ、馬場乗りとしてはよろしくない。

速歩で、蹄跡を使った斜め横足、腰を内へ、肩を内へ。シュガーは横運動に関してはすごく知っている馬ではないものの、小柄なのでわたしの脚と座骨でも取り回しが利くので、なんとなく横運動っぽくはなります。肩内は、わたしの扶助が全然できていないので形になりませんでしたが。
さすがに、輪乗りでの腰内系斜め横足は難しかった。常に輪乗りの外を向いている形で運動していることになりますが、斜め横足の場合は馬の屈曲を求めないので、内方姿勢も外報姿勢も取ってはいけないことになります。
「KYOKOさんはね、良くも悪くも馬なりになりやすいの。もっと自分から前に出な。こんなおとなしい馬いないんだから」

輪乗りで、全員で駈歩。わたしの前でグレイトが跳ねるたびに砂が飛んできて、わたしの顔にかかることもあるくらいでしたが、シュガーは怯む気配すらありません。
いつの間にかロッキーは追い付いてわたしの後ろにいて、グレイトが先頭、シュガー、ロッキーの順になっていました。でもぐーちゃんが跳ねるのでMさん自ら最後尾に回り(その気持ちはよく分かる…馬が跳ねる、人が焦る、馬がもっと跳ねるという悪循環はわたしもよく陥るところ)、シュガーが先頭へ。

シュガーは先頭に出てもそんなに動きが変わる馬ではなく、いろんな意味でマイペース。彼女なりにすいすいと走るのですが、厩舎入口近くにくると力を抜きたがり、速歩に落ちてしまいます。
速歩に落ちても、いったん歩度をつめて発進しなおせばすぐ駈歩にはなるのですが、また同じところで速歩に落ちようとする。こいつの手が見えてきたので、速歩に落ちる気配を見せた瞬間に鞭を入れるようにすると、駈歩が持続できるようになってきました。

レッスン終了後、シュガーを連れて馬繋場に入ると、ちょうどそこにいたNくん先生に「今日はけっこう積極的に乗れてたんじゃないですか」と言われました。「え、そう?」「駈歩のところちょこっとしか見てないですけど、そう見えましたよ」わたしは<積極的>なんてめったに言われないので、そう言われるとつい嬉しくなってしまいます。
馬なりにならないように気をつけて動かしていたのが、結果として積極的な動きになっていたということでしょうか。シュガーはワガママだけどおとなしい馬なので、何やっても大丈夫という安心感がそうさせるのかもしれません。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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