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(2006.6.24 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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最近は毎週2鞍乗っていますが、今週はウィークデーに体調を崩してしまい、だいぶ回復したものの乗馬は1鞍だけにとどめておくことにしました(それでも乗る)。
梅雨真っ只中の土曜ですが、今日は晴れて蒸し暑い日。病み上がりなので、倶楽部までの道のりですでにぐったりしてしまいました(それでも乗る)。配馬はいつものグレイト。11時からのレッスンなので、20分前に馬房に迎えにいきます。

ひと運動のあとオガ浴びをして乾草をもらったらしく、満足げな顔のぐーちゃんでしたが、無口をつけるとすぐ外に出ます。調子が悪かったころは、外に出るのさえしんどそうだったので、かなり調子はいいみたいです。
ブラシをかけて馬装し、時間が来たので馬場へ。スタッフNくんに補助してもらって騎乗すると、鞍に座ったとたんにぐーちゃんが歩き出そうとします。これも調子のいい証拠ではあるのですが、腹帯締めるまで待ってくれい。

今日も小さく仕切ってもらった馬場で、O先生のマンツーマンです(いつもすみません)。常歩で動かして、先生が出てくるまでにある程度まではハミ受けしてしまおう。
先生が馬場に出てくると、「いきなり消極的な乗りかたしてるね」と一言。いかんいかん、堂々と乗れっていつも言われてるのに。
完全なハミ受けはできていませんでしたが、「最初から頭上げられたり振られたりはしなくなったね、もう少しだ。常歩でも前進気勢出していこう。必要なら速歩にしてもいいよ。先週ひとりでいい速歩できてたよね」という感じで、今日も<どんな運動をするか>はわたしの自由。つま先の角度、ひじの角度、拳の角度など、乗りかたを細かくチェックしてもらいます。

巻き乗りや半巻き、斜め横足を入れながらハミ受けを誘っていきますが、たまーに受ける格好になってもすぐ外されてしまいます。
「だいぶ受けてきてるんだけど、まだ安定しないね。拳の安定だよ。ちょっとそのまま推進してて」と言うと、O先生が馬といっしょに歩きながら内方のハミに指をかけました。すると、すとんとハミを受けるぐーちゃん。
「別に引っ張ってるわけじゃないよ。内方を誘ってるだけ」という先生の手元を観察すると、ハミをこちょこちょとわずかに揺らしている感じ。外方のハミに馬をある程度乗せることは最低条件として、あとは同じことを手綱ごしにやればいいってことね。
先生の指が離れるとすぐハミから逃げそうになりますが、そこで外方を持って内方こちょこちょ、とやると元の体勢に持ち込めるようになってきました。

常歩でハミを受けさせると、今度は馬が巻き込みやすくなるので前進気勢との戦いになります。巻き込んだ瞬間にハミが重くなり、前肢の出が悪くなる、分かりやすいぐーちゃん。
「前進気勢をつけたかったら速歩にするのも手だよ」と先生が言うので、速歩を出そうとしたのですが<前進気勢のある常歩>にしかなりません。仕方がないので1発鞭を入れ、速歩に移行。
すると何歩もいかないうちに、馬が駈歩をしようとします。座骨で控えればすぐ速歩に落とせるのですが、なんだろ? 駈歩に逃げるほどツライとも思えないし、逆に張ってるとも思えないし。
輪乗りで1周してくると、まったく同じポイントでまた駈歩をしようとします。なんだ、馬場が傾斜してるせいで慌ててるのか。
次の周では座骨と手綱を抑え気味にしながら脚で前に出していったら、ぐーちゃんが納得した感じで、きちんと速歩が続くようになりました。

常歩でハミを受けさせてもらったおかげで、速歩を始めて何周もしないうちにかちっとハミを受けてきます。こうなるとグレイトは巻き込むのも早いので、脚を必死で使って巻き込み防止。
ちょっとでも油断するとすぐ常歩に落ちそうになりますが、寸前で察知して脚を使えばすぐ速歩に戻ります。馬が止まりたがってるんじゃなく、こっちが歩ごとに推進してやらないと足りないんだ。
それにしても、ハミを受けたグレイトの速歩の乗り心地の良さを、どう表現すればいいやら。ゴムボールかなにかに乗っているような柔らかさで、お尻がぴったり鞍に貼り付くよう。でも柔らかいなかにも芯があって、その芯に自分の重心を合わせれば、ず〜っと乗っていられる気がする。
このときは前進気勢が少なめだったので、余計に反動が少なくてふわふわでした。

「そろそろ、ハミを受けたときのタッチと巻き込んだときのタッチの違いがわかってきたんじゃない? ハミを受けたら軽くなるっていうけど、ホントはある程度の重さはあるよね。巻き込んだときはハミが軽くなりすぎるか、重くなりすぎるかのどっちかだと思うよ」
グレイトの場合、巻き込んだらハミが重くなることが多い。JRとかアルフォンスは巻き込んだらハミがスカスカになるんだけど、ぐーちゃんの場合はもたれ気味に巻き込むのかも(そういえばロゼッタもそうだった)。
「逆に、受けてるときのハミが柔らかすぎて怖いです」「そうだね。口の柔らかいところでハミを受けてる感覚をしっかり維持して」手綱ごしに、ハミが口角の動きに合わせてかすかに動くのが分かる。持っているのは手綱だけれど、口角に直接薬指をかけているかのような。

隣の馬場ではレッスンが終わったようで、馬が引きあげ始めています。「もう少し時間あるから、好きに馬を動かしてていいよ」と先生が馬場から出ていったので、今日は速歩から完璧な停止ができたら終わることにしました。
きちんと速歩させて、動きが安定したところで中央線を仮定して直進。半減却を使ってから、脚を使いながら停止し、止まってからも脚で圧迫しつづけます。すると馬がふぅっとバランスバックし、後肢を揃えました。さすがぐーちゃん。

グレイトにはまだ夕方にもお仕事の予定が入っていましたが、汗をかいていたので固く絞った濡れタオルで拭くだけはやってあげました。これやると、いきなり甘えてくるんだよね。
グレイトを馬房に帰したあと、N子先生が「でもKYOKOさんもだいぶ、怖いのとれてきたみたいじゃん」と言ってくれました。この調子でがんばらねば。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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