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(2006.7.1 山梨・ララミー牧場)
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この週末は、検定試験のためララミー牧場へ。わたしも相方も、今年は検定試験を受けないのですが(だって次は1級…ムリ)、今年日の出から2・3級を受ける人たちのお世話係です。
検定は日曜ですが、土曜に現地で前日練習したい人がいるし、わたしたちも乗りたいので便乗することにして、土曜の午前中からララミー入り。日の出からの希望者+相方とわたしで、2班に分けてレッスンしてもらうことにしました。

わたしは後の班で乗ることにして、前の班が終わるのを待っていました。たぶん前の班で使っている馬のどれかに乗るだろうと思っていたら、馬繋場のほうから「KYOKOさ〜ん、アンユウだからこっち。拍車外して来てくださーい」とW先生の声が。やったぁ、アンユウ乗ってみたかったんだよね。前の班に出てないから諦めてたけど、ラッキー。
実は、アンユウには運動会のジムカーナで乗ったきりなので、2分しか乗ったことがないのです。拍車で跳ねる馬だってことは知っていますが、決して軽い馬でもなく、歩ごとに発進しないと駈歩の続かない、いかにも馬場馬だなあという印象があります。

馬装してもらったアンユウを連れて、覆い馬場へ。騎乗して腹帯を締め直し…と思ったけどうまくできなかったので、日の出メンバーに手伝ってもらいました。
先生の指示があるまで、手綱を伸ばしたままの常歩で蹄席を歩かせます。するとアンユウが、たまにハミをかちゃかちゃと揺らしてきます。たぶん馬が、ハミをきっちり持ってほしいと言ってるんだな。まあ、ちょっと待ちなよ。

H先生から「気を付け」の号令がかかり、手綱を持ち直します。こういう馬に乗せてもらったわけだから、ハミ受け必須。案の定、手綱をすーっとまとめて強めに持ったら、もう60%くらい受けてしまいました。
軽速歩の号令で前に出すと、最初の発進こそ少し出にくかったものの、出してしまえば別に重くはない。でも以前の印象どおり、推進をやめたら1歩で止まるような馬だな、これは。隅角や巻き乗りなんかも実にスムーズで、脚さえ使っていけばきちんと動いてくれるので、手綱でぶんまわす必要がない。というか、たぶん手綱をヘンにいじったら動いてくれなさそう。

「もっと馬の口と会話して。薬指で交互に握れば、その馬もっと譲るから」そこらへんの感覚は、つねづねグレイトに鍛えられているから分かるような気がする。でもグレイトに比べると口が重く、固く感じます。
「前に出しながら握らないと止まっちゃうよ」と言われ、脚で歩ごとに圧迫していくと、だいぶ前に出るようになってきました。同時にハミの受けっぷりもだいぶ良くなって、ただ馬の鼻が下を向いているだけでなく、きちんと項が起きてきます。ここまできたら、それなりにこっちも譲ってあげないと馬がかわいそうだな。

輪乗りから、先生の号令で駈歩。アンユウは号令でさっさと駈歩を出すような馬ではないようなので、きちんと半減却を使ってから、わたしが決めたポイントで駈歩発進。お、さすがにぴったり。駈歩でも、隅角の手前で半減却を使って隅角に突っ込ませると、きちんと隅角を踏んでいきます。すごいじゃん。
少しハミを前に持っていかれるような感じがあるけど、どこまで合わせていいのかな。先頭なのをいいことに、短蹄跡で詰めてみたり、長蹄跡で外方を譲って伸ばしてみたり、と試してみたのですが、ちょっと譲ったくらいでは伸びないみたい。
拳であおらない程度に、馬の口に合わせて前後させてみました。先生も何も言わないので、これでだいじょうぶなんだろう。

いったん手綱を伸ばした常歩でインターバルを入れ、もう一度手綱を持ち直して速歩。
なんかさっきよりも、馬の口が突っ張ってるかも。それでもハミを受けてはいるのですが、顎を譲ってくる気配がない。前に出せばどうにかなるかと思うのですが、さっきに比べてむしろ前進気勢は強いくらい。
結局もとの感じに戻せないまま、レッスン終了。でも前半の感じがかなり良かったのでよしとするか。
下馬して、手綱を引いて歩き出そうとしたら、いきなり首を下げたアンユウの歯がわたしの腕にヒット。反射的に鼻面をたたいたら、アンユウは[いえ別に…]とそ知らぬ風を決めこんでいます。
馬繋場まで連れていき、軽く手入れをする間もまた咬みにくるし、蹴りは飛んでくるし。咬みや蹴り自体は大したものじゃないし、わたしもすかさずパンチや蹴りで応酬するのですが、アンユウったらちっともコタエないんです。たちわる〜。

その夜はララミーの合宿所に宿泊し、翌朝はいよいよ日の出メンバーの検定試験。引率として来ている以上、ひたすらみんなのお世話に徹します。本馬場で人馬の出迎えをしたり、待機馬場でフラットワークのアドバイスをしたり、かと思えばまた本馬場に呼ばれたりと大忙し。
実技試験終了後、2級のみなさんがH先生に講評をいただいているときに、便乗してわたしも「昨日の乗り、どうだったでしょう」と聞いてみました。すると、「だいぶ良くなったよね」と第一声。「あ、ホントですか?」「途中、かなりいいところもあったしね」「あ、後半ちょっと引っ張りっこになっちゃったんですけど」「そうだね、もっと譲らせることができるはずだから、どんどん前に出して馬の口と会話しないと。でも以前よりだいぶ良かったですよ」
とりあえずそう言ってもらえたので、ほくほくで帰ってきました。次の目標は、アンユウに拍車ありで乗せてもらえるようになることだな。

ジンガロ?
騎乗とはまるで関係ありませんが、夕食後ララミーに帰ってきたら、覆い馬場にパロミノが夜間放牧されていました。
うっすらとオレンジの照明の下で、うつらうつらと幸せそうに寝ていた馬。
まるでジンガロみたいな光景。

…そして、馬歴60年にもなろうかというのに、この光景に感動できるI野先生。


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