←331鞍目 332鞍目・タッチを記憶する
(2006.6.10 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
333鞍目→
関東地方に梅雨入り宣言が出された最初の土曜日、なぜかいいお天気。今日も2鞍予約していて、配馬を見ると午前中はグレイト、午後はアルフォンス。ここのところ、この組み合わせが定番になってきています。
グレイトには今日も9時からNさんが乗ってくれているので、馬の調子を聞いてみたら「かなりいい」とのこと。ずっと常歩でしか乗っていないはずですが、今日は速歩だけでなく横木通過までやったそうです。だいぶ肢が上がるようになってきたんでしょうか。

グレイトに休憩時間を作るために、レッスン開始の20分前まで待って馬房に迎えにいきます。
グレイトはすでにこっちを向いていて、扉を開けるとすりよって来ようとします。おいおい、無口もまだ着けてないのに出てきちゃダメだよ。
馬繋場に連れだしてみると、たった20分休憩させただけなのに馬房の中で寝っ転がったらしく、背中がオガだらけ。大急ぎでブラシかけなきゃいけなくなっちゃったじゃん。

準備ができて、時間が来たので馬場に出ます。グレイトの調子はいいようですが、部班でついていけるかどうかはドキドキもんだな、と思いながら出たら、今日もわたし用に馬場を小さく区切ってくれていました。先生は大変になるので悪いけど、助かった。
とりあえずひとりで歩き出し、少しずつ手綱をつめていきます。最近やっと、乗り始めからある程度頭が下がってくるようになり、グレイトに背中を張らせず乗れるようになりました。もともと肢の悪い馬だから、背中を張っちゃうと余計よくないはず。
それは馬の肩の出がだいぶスムーズになったことと関係しているかもしれません。さすが、Nさんがじっくり常歩させてくれてるだけあるわ。

しばらく歩かせていると、O先生が出てきてレッスン開始。このところの単騎パターンだと、O先生は細かい号令はかけず、わたしがしようとすることに対してアドバイスをくれるという形になっています。
「じゃあ今日も、常歩からきちんとハミ受け狙っていこう。気になるものが全部下にあるから、どうしても下を見たくなるけど、すると前傾しやすくなるからね。常歩でもそれなりの前進気勢がないと受けないっていうのは分かってるよね」「はい」どうしても砂の深いところでは立ち止まりたがるグーちゃんに、その瞬間に一発だけ鞭で叱りとばすと、グーちゃんは全身でびっくりして動き出しました。この馬は叱るタイミングを間違えると怒って跳ねてきたりするので、今のは間違ってなかったみたい。

「2課目だったらほぼOKのハミ受けになったね。これを速歩、駈歩でも維持できたらカンペキだ。2課目の経路の中で、ハミの維持が一番難しいのはどこだと思う?」「えーと…手綱伸ばすとこ?」「まあそこもだけど、もっと忙しいのは3湾曲だよね」「あそっか」「すぐ分かれって(笑)。大げさに言うと、ハミを入れ替え入れ替えしなきゃいけないから、維持するのは大変だよね。だから一度馬体を真直にしてハミをフラットにしないと、急に入れ替えるのは難しいよ」と言われ、小さい馬場なので2湾曲で試してみます。外方のハミに乗せていた意識(というか、拳と内方脚と内方座骨)を半減却のあとフラットにし、また半減却を使ってから反対のハミに乗せていきます。常歩なのでゆっくりやれるけど、速歩だと逃げられるかも。

「じゃあ少し速歩してみよう」ということで速歩発進。最初はどうしても出にくいのですが、以前に比べるとちょっと短時間で出せるようになったかな。
「リズム維持していこう。前進気勢を失うと、この馬の場合すぐ巻きこむよ、天井向くよりは点数いいけど。巻き込んだら前に出しにくくなる、理由は分かってるよね」「はい」馬が肩を出しにくくなるせいだ。「巻き込んだら、馬を起こすのは?」「脚です」「そうだ。そこから脚を使って、うなじから起こしていこう」隅角などではどうしてもペースが遅くなってしまうので、きちんと脚を使って前に出していきます。
でもグーちゃんは、隣の馬場にいるウインダムとすれ違うたびに逃げようとして、軽くリズムを崩します。怖いのはダンスだけかと思ったら、ウインダムも怖かったの? もっと集中してほしいなぁ。

O先生が調馬索を取り出し、「調馬索をつけるからハミ受けは楽になると思うけど、僕は推進一切しないから、自分で前に出すようにね」と言われ、見ると先生は確かに追い鞭を持っていないし、調馬索はゆるゆる。でもハミは簡単に受けてくれるので、座骨と脚に集中して前に出していきます。
すると10周もしないうちに、先生が調馬索を外してしまいました。でもこのときにはすでに100%のハミ受けに入っていたので、これを維持したまま前に出すのがわたしの仕事ってわけか。座骨と拳のタッチを維持したまま、少しずつ輪乗りを開いていき、蹄跡に入ります。
何周かしたところで、今回もグーちゃんが気が付いてはたっと止まってしまったのですが、そこからもとの状態に戻すのがそんなに大変じゃなくなった。最初からこの状態に持ち込めればすばらしいのですが、「とにかく今はこのタッチを感覚で記憶して」とO先生がいうので、それに専念させてもらおう。

レッスン終了後、馬繋場で手入れをしてから馬房に返す途中、少しだけ寄り道。グーちゃんの馬房の目の前に草の茂みがあるので、立ち止まって道草を食わせてあげました。見てると、馬も好きな草とそうでもない草があって、えり好みして食べるんですよね。面白い。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


←331鞍目 333鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop