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(2006.3.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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だいぶ春めいてきた土曜日、今日もいつものように日の出へ。11時からのレッスンを予約していますが、今日は珍しく相方とわたしの2人部班になりました。相方はハイセイコーJR、わたしはアルフォンスで、まるで往年の初級障害レッスンみたい。

準備をして馬場に出ると、これも珍しく指導はO先生(いや、O先生はおおむね馬場に立ちっぱなしなんだけど、わたしはN子先生にあたることのほうが多いだけ)。
せっかくなので、O先生に前回指摘されたところを重点的に見ていてもらおう。「先生、こないだの右の座骨に乗ってるって話、今日はどうか見ていてもらえますか」「うん、OK。…今は気を付けてるせいか大丈夫だね。このまま頑張ってみて」
JRに先に行ってもらって、じっくり常歩したあと軽速歩。いつもほどには重くないけど、先週の軽かったときよりは軽くない。この馬は前をかちっと持つと簡単に首を下げて来るのは知ってるけど、口から無理矢理ハミ受けさせると、今度はバカみたいに重くなることも知ってる。最初はリズムよく、馬に気持ちよく走ってもらおう。
いつものアルからしたらさくさく動いているのですが、JRとアルでは歩幅がだいぶ違うので置いて行かれるのは仕方ない。ときどきショートカットして追い付きます。

順次に駈歩すると、前にJRがいるせいか調子よく出る。でもそれで追い付いてしまうとすぐ速歩に落ちたがるので、あえて少し離しておきます。でも追い付きそうな勢いじゃん。
と、わたしの拍車が入ったのか、アルがどっと前に出ました。あら、かかったの? 「ほう」と言いながら座骨を抑え気味にすると、4〜5歩ですぐにふつうの駈歩に戻りましたが、あんたでもかかるなんてことがあるんだねぇ。

と思ったら、いつのまにか蹄跡上に横木が1本横たわっています。横木通過なんて久しぶりやなぁ。3級の経路練習以来のような気がする。馬の邪魔をしないように、前を譲って前に出す(なんか呪文みたい)。
でもアルフォンスと来たら、横木に向かう前の蹄跡はやたらとショートカットしたがるくせに、横木の3歩くらい手前でめっきりテンションが下がる。決して嫌がっているわけではないのに、[やっぱやめない?]みたいな、いい加減な感じのテンションの下がり方。
それを見越してがっちり勢いをつけて行けばまたげるのですが、こっちが鞭や脚で前に出すタイミングが遅れると[やっぱいいよね、跳ばなくて]とやめてしまう。恐るべきやる気のなさ。一度などは、横木に向かう3歩前で鞭と脚を同時に入れていたにもかかわらず、横木の寸前で常歩に落ちてしまいました。いやーうちの相方、この馬でよく障碍跳んでるなぁ。

最後の10分くらいになって、O先生がN子先生に声をかけ、それぞれ単騎で見てもらうことになりました。相方は軽くクロス障害をやるふうだし、小さい馬場が空いたみたいなので、先生に聞いてそちらに移動することに。
N子先生と一緒に小さい馬場に移ると、「こっち小さいからちょうどいいや。はい、1歩で速歩」と、早速N子先生の指導が始まりました。うちの倶楽部ではどの馬も、こっちの馬場は初心者用(=あまり走らなくていい)と知っているので、速歩すら出にくくなってる。さっきまでほとんど鞭なしで、座骨とふくらはぎの圧迫だけで速歩が出たのに、ここで同じつもりで発進しても全然効果がありません。
仕方なく鞭を使いまくり、ようやく速歩にすると、5歩ほどで「常歩。3歩で速歩」速歩を出すと、またすぐに常歩、速歩発進の繰り返し。先生、何か狙ってるな。

「次、座骨だけで駈歩」大きい馬場ではだいぶ座骨だけで出るようになっていたのに、なかなか出なくなってる。拍車を使えば出るんだろうけど、それじゃ意味がないだろう。なんとなく速歩が出てしまったりして、止めてはやり直し。
だいぶ何度も繰り返して、ようやく(N子先生の補助もあって)駈歩を出すと、「斜めに手前を換え、Xで常歩。3歩で駈歩」なるほど、シンプルチェンジの練習だったか。この馬は駈歩から常歩への移行は簡単(だって馬にやる気がないから)なのですが、そのあとの再度駈歩発進には失敗。「最初から座骨で出してないと、絶対うまくいかないよ」ということ。
けっこう意地になって練習を続けていたのですが、アルフォンスがどんどん重くなってしまい、普通に駈歩を出すことすらままならなくなってしまいました。こっちも疲れてくるし、重くなって焦るあまりに前傾していたみたいです。

でも、重いアルフォンスならではの練習法ができそう。こいつにはもう少し付き合ってもらおう。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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