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(2006.3.5 山梨・ララミー牧場)
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相方は4月にララミーで障害2級を受ける予定なのですが、そのための顔つなぎみたいなもので今週はララミーで乗ることにしています。
相方の実家で車を借り、ちょうど12時ごろにララミーに到着。クラブハウスに顔を出してみると、先生たちがお昼ごはん中でした。そこで「14時半からでいいかな」ということになったので(ビジターなのにいいかげん顔なじみのせいかもしれませんが、いつも予約段階では「午後早め」程度の指定しかされず、当日に時間を決めます)、わたしたちもひとまず近所のお蕎麦屋さんへ。

お昼を食べ終わってララミーに戻りましたが、レッスン開始までだいぶ時間があるので他の人のレッスンを見学しながら待機。14時半になって、前のレッスンの馬をそのまま使ってわたしたちのレッスンが始まるようです。他のビジターさんたちと一緒に、5頭部班になりました。
W先生に名前を呼ばれ、あわててグローブをしながら覆い馬場の中へ。いつもわたしがセトホウザンに乗ることが多いので、今日もそうだろうと思ったら、セトさんは相方が乗ることになりました。わたしが乗るのはゴールデン。以前にも乗ったことはある馬ですが、だいぶ久しぶり。駈歩が4節になりやすいことくらいしか覚えてないぞ。
騎乗してみると、かなりキツめにティーディマンマルタンが装着してあったので、近くにいたS先生に「ゴールデンってティーディマン外したらどうなります?」と聞いてみると、「いやー、着けてないと難しいと思いますねぇ…。じゃあちょっと緩めようか」ということで、3つ目にしていたティーディマンを2つ目に換えてくれました。前回、小梅ちゃんに乗ったときはあっさりティーディマンを外してくれたS先生がそう言うのだから、ティーディマンなしだと相当ハミ受けないってことかなぁ。わたしとしては、ティーディマンがある間は疑似ハミ受けだという意識があるのですが。

わたしは3番騎、相方はその後ろの4番騎で部班開始。常歩は案外さくさく動くな、という感じしか持たなかったのですが、先生の号令で軽速歩にしてみると、ずいぶんトモの動きが硬い。跛行かな? と思うくらいかたんかたんしています。
でも前に出していけば直るだろうと思い、気にしないでどんどん前に出すことに。…と思ったら、H先生に馬を止められ、ティーディマンを2つ目から3つ目に着け直されてしまいました。
「もっと馬の口と対話して」と先生。ティーディマンきつきつに着けてて言葉が通じるのかなぁ、と思いつつ、必要以上にハミに突っかからせると制御不能になる馬のように思えた(わたしの前に乗っている人を見ていたら、そんな風に見えた)ので、短く持ちつつやわらかく、を心がけて乗っていきます。

輪乗りで速歩になると、いつものように次は順次に駈歩。ここでのレッスンはいつもそうなので、もう馬が知っていて駈歩の準備に入っているようです。号令で半減却を使ったか使わないかのうちに、ぽんと駈歩が出ました。このやろ、号令で駈歩出しやがったな。
しかも予想通り、4節の駈歩で座りにくいったらない。惑わされないように、座骨を落ち着けておくのも一苦労です。4節が出るのはもうこの馬のクセみたいなものらしいから仕方ないけど、もう少し前進気勢を持たせてつめていけばどうにかなりそうだけどな。

レッスンが終了し、馬を並べて挨拶。相方のところに行ったH先生が、「馬をもっとまとめて乗ることを考えていかないと、これより上にいけないよね」という話を始めました。わたしも自分のことだと思って聞いていたんですが、今回はおおむね相方が厳しく言われているようです。ビジターと言えどもさすがにいい加減顔見知りなので、手加減がありません。
下馬して馬を馬繋場に連れて行き、ゴールデンは次があるそうなのでスタッフさんに任せて戻ってみると、ちょうど手の空いたらしいH先生に、相方が今日の騎乗の注意をされていました。そこにわたしも加わると、「奥さんのほうは、ヘンなクセがなく乗ってるけど…(以下、相方こてんぱんのため省略)」。
「ふたりとも、もう乗り始めてけっこう長いよね?」「5年くらいですかね」「ボクが見始めてからでも3年くらい経ってるよね。それだと、もっと上手くなってていいはずなんだよ。それには、もっといい馬乗らないと。馬にもやっぱりレベルがあるんだから、馬に教えてもらわないと」じゃあ、ください(笑)。

相方もずいぶんこてんぱんに言われてヘコんでいたようです。でも、いつも見てもらっている先生とは別に、ときどき、しかもコンスタントに見てくれる先生を持っている今の環境って、わたしたちけっこう幸せかもしれない。




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