←310鞍目 | 311鞍目・うにょうにょ (2006.2.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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で、この日は1鞍の予定だったのですが、N子先生に「もう1鞍くらい乗りゃいいじゃん」と言われ、ちょうど16時のレッスンにキャンセルが入ったので、ここでもう1鞍くらい乗っとくかな。一番手っ取り早いリハビリは鞍数乗ることだし。馬場仲間のNさんに「どうする、16時乗る?」と聞いてみると、「そうですね、明日雨で乗れなさそうだし」というので、2人で馬場を踏むことにしました。 O先生に「16時馬場踏ませてください」とお願いすると、「いいよー。馬どうする?」Nさんはもともと15時にチョコ(本名ショコラ)に乗る予定だったのでそのままチョコ。わたしは勝手知ったるハイセイコーJR.にしました。「でもKYOKOさんも、たまにはチョコにちょこっと乗ってみる? ほとんど乗ったことないでしょ」「ですねぇ」最近Nさんが、よくチョコに乗ってみたほうがいいと言うし、チョコは若いので少し物見するけど、まぁNさんが乗ってくれた後に乗り変わるくらいならぴーぴー言わないだろうし。 そんなわけでO先生が馬場にハローをかけてくれた後、JRを連れて馬場へ。最近のJRは生意気にも反抗することが多いというので、まずは手綱を伸ばしてのんびり歩かせてから、少しずつ手綱をつめて速歩。あぁ、JRの速歩の反撞ってこんなんだったっけ。ちょっと久しぶりなので、彼のクセのある反撞(柔らかいんだけど、ウェイブが大きくてあとからくる感じ)に慣れるまで軽速歩でいくか。こいつは実に口向きのできてない馬で、ちょっと手綱を強めに持つと反抗して強く引っ張り返してくるので、適度な位置を探しつつ指でやわらかくいなすようにします。 「そいつ最近ムダに入れ込むから、気をつけてねー」と、O先生がまたドキドキするようなことを。今日のわたしはビビリなんですってば。いずれにしろ拍車で追い込むとイライラするJRだから、丸拍車はいてきてるけど。怒らせて乗るよりおだてて乗る派ですから。 一応駈歩もやっておきますが、輪乗りのラインは馬場が荒れているので、やっぱり足をとられてのめりやすいみたいだな。すこしX点側に輪を大きくして、荒れている部分をできるだけ踏まないようにしよう。 さきにNさんが踏むことになったので、待機馬場に出て速歩と駈歩。JRがチョコをキライなことは気が付いていたのですが、本当に大っキライなんだな。本馬場と待機馬場の間には1.5mくらいの通路が設けてあるのですが、それごしにでもチョコが近くに来ると耳を絞ってる。チョコは我関せずだけど(笑)。 Nさんが踏み終わったので、鞭を捨てて本馬場へ入場します。中央線ではよれよれのことが多いJRですが、両脚で挟み込むように前進するとちょっとまともかな。右手前で発進して、隅角を踏ませて斜め手前変換。ちょっとは伸ばせたのですが、先生も「無理に伸ばさなくていいよ」というのでこの程度で。 3湾曲に入り、1湾曲目の終わりあたりで1歩だけ馬がのめりました。あ、ここも馬場が悪いのか。うげー。3湾曲の頂点も、ちょっと気をつけないと馬が足を取られる。 常歩で斜め手前変換に入り、手綱を伸ばします。ここはJRがよれやすいところだけど、脚で両側に壁を作るつもりで乗り切ります。H点で手綱を持ち直し、C点から駈歩発進…したつもりが、速歩になってしまった。いったん歩度をつめて駈歩しなおそうとするのですが、もともと歩度のつめにくいJRだし、馬は前に出る気になってるし、かえって馬がカリカリして速歩が伸びるばかり。常歩に落とすこともできず、C点からやり直そうとしても駈歩が出ないので、何度も繰り返すハメに陥ります。 「なんかいつもより多く回ってるよー」うぇーん、分かってますぅ。3周目だか4周目だかで、ようやく駈歩にすることができました。そのあとの長蹄跡は、いつもだったら思い切り伸ばす(JRも機嫌よく伸びる)ところなのだけど、今日はちょっと勇気がないし、先生も「無駄に入れ込ませないで」というので、今日はちょっと控えめに。 2回目の経路は、ちゃんと一発で駈歩発進をすることができました。要するにわたしが、腰が引けてただけなのかも。 2回目を踏み終わったところで、「じゃあ乗り変わろうか?」とO先生。お互いに下馬して、乗り代わり。チョコは騎乗時にふらふら動くクセがあるので、Cちゃんに前からハミを持っていてもらいます。 NさんがJRで経路を踏んでいる間、待機馬場でチョコを動かします…が、速歩すら出ない。常歩に前進気勢がないわけではないのに、わたしが速歩しようと言うと、[え〜、わかんない〜]と無視される感じ。 脚で圧迫してもダメだったので、思い切って両脚で蹴りつけてみるのですが、それでも常歩の歩度が伸びるだけで速歩にはなりません。見かねたスタッフのNくんが「鞭持ってきましょうか?」「うん、お願い。短鞭」チョコは長鞭だと見ると聞いているので、そう頼みました。 Nくんが短鞭を渡してくれたおかげで(鞭を受け取る瞬間、いちいちそれを見てバタバタするんだよね。子どもだから)、速歩は出るようになりました。なんとか軽速歩を始めたころにJRの経路が終わったらしく、O先生が「どう、いけそうかな?」と声をかけてきましたが、さっきまで速歩すら出せなかったのに、いけそうもなにも。 「まだ全然、この馬で回ってこられる自信ないです。まだ駈歩も出せてないし」「もうちょっと頑張って、手の内に入れてごらん」ということで、とりあえず待機馬場で駈歩もやってみますが、速歩が出なかったときと同じく[え〜、わかんない〜]と馬に言われてしまう。やっと出ても、3〜5歩くらいしか続けられないし。 「どうかな?」「駈歩で回ってくる自信ないです…。全部速歩で回ってみてもいいですか?」「いいよ。じゃあそれでやってみようか。落ち着いて」ということで、とりあえず本馬場に入場。 速歩で回り始めてみると、まぁ馬がよくのめること。砂が深くなっているところではいちいちつまずいてる。なるほど、これで慌ててわーっと走っちゃったりするわけね。 速歩だけで慎重に回ってみたので動きのメリハリとかは分からなかったけど、動きとしては基本的に素直じゃないかい。というか、JRが左右によれすぎなんだけど、隅角や斜め手前変換のライン、輪乗りのラインはJRに比べてかなり正確。少なくともJRと違って、ハミをすかされることはないみたいだし、チョコは誘導が難しいと言われているけど、反抗的なJRに比べればはるかに楽かも。 おっかなびっくりでひととおり踏み終わると、O先生が「ちょっと誘導の練習しようか。蹄跡行進から、E点で巻き乗り」と言われ、ちょっと緊張しながら巻き乗り。お、案外逃げずに巻き乗りに入れるじゃん。むしろ巻き乗りが小さすぎるくらい。 そのまま先生の号令に従い、K点で半巻き、E点で巻き乗り、H点で半巻き、E点で巻き乗り、K点で半巻き…って、すっごいハードなんですけど〜!! 「それができるなら、もう誘導は大丈夫だね。もう少し乗ったらつかめるよ」そ、そうですか…。 でも何度目かの巻き乗りのときに馬がバタつき、数歩だけ駈歩で走ってしまいました。そこで思わず腰が引けてしまうわたし、いかんなぁ。 常歩から「停止させてみよう、チョコはわりといい停止するから」と言われ、半減却を使いながら停止してみると、確かに軽くハミを受けてきちんと止まる。「邪道だけど、ちょっとだけハミを抜き差ししてみて」と言われて、できるだけ小さめに、指の握りだけでハミを抜き差ししてみると、チョコがくーっと屈撓しました。「あれ」「ね? あくまで邪道だけど」 待機馬場に出て、ひたすら速歩でチョコの感覚を掴むことに努めることにしました。 そのうち、だんだん馬の首がぐーっと下がってきて、ハミがずいぶん重い。ロゼッタがよくこういう首をしてたっけ。「先生、なんかハミにもたれてきてる感じなんですけど、これどうしたらいいですか」「じーっと持って我慢して、もう少しで受ける。頑張って前に出して」このまま前に出していけば、この首は起きてくるってことか。ハミにもたれてくるってことは、ハミを追っているってことでもあるもんね(追いすぎだけど)。 輪乗りでなんとか前に出そうとしているところにCちゃんが出てきて、輪乗りの中央に立って馬を追ってくれます。するとチョコは駈歩に逃げようとするんだけど、「違う」と座骨で押さえつけて速歩に。Cちゃんの協力のもと、とにかく前に出す、前に出す、とやっていると、だんだんふくらはぎがつりそうになってきた。そう言えば鞍はNさんのをそのまま借りているので鐙が少し長く、うっかりすると膝でつかまりそうになる。でもたいぶ受けてきたぞ。 Nさんが経路を踏み終わったらしく、O先生が待機馬場に来て「輪乗りで手の内に入れるよ。肩から逃げるからね、しっかり誘導していこう」と、ひたすら輪乗り。蹄跡に触れる形で輪乗りをしていると、蹄跡から外れるときに逃げる素振りを見せるようです。外方脚で馬の腰を押さえて、内方脚で押し込んで無理矢理に曲がらせようとすると、馬の前駆と後駒がバラバラに逃げていく感じ。「なんだこりゃあ? うにょうにょですね、こいつ」「胴が長いからねー」なるほど、みんながチョコのことをウナギだっていう理由が分かった(笑)。 そう大きく逃げられっぱなしにはならないのですが、正確なラインが踏めずに輪乗りが大きくなってしまったりはします。「今なんで逃げられたか、分かるよね?」「はい、座骨の向きが違ってました」「そうだよね。じゃあ次はもう逃げられないように」結局、座骨、脚の順で使わないとダメだってこと。基本じゃん。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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