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(2006.2.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今週末は相方が土日とも用事があり、わたし1人で日の出へ。先週グレイトから落っこちたので、怖くて乗れなくならないうちに乗っておかないと。ま、リハビリだし、気楽に乗れる馬に当たるといいなぁ、なんて思いながら倶楽部に到着してボードを見たら、配馬は見事にグレイト。これはさっさとグーちゃんに慣れておけという、先生の親心に違いない…。
レッスンは13時からだったので、お昼休憩のうちにCちゃんが調馬索と下乗りをしてくれることになりました。助かる〜。

13時ちょっと前に終わるように下乗りしてくれたCちゃんが、鞍もちゃんとわたしのものに替えておいてくれました。気が利くなぁ。この時間は、自称ロッキーバカのTさんとわたしの2騎。Tさんは先日落馬で怪我をしてからちょっとビビリ入っていて、わたしも先週落ちたばかりでビビリに磨きがかかっている。ビビリ同士がそれぞれロッキー、グレイトと愛馬に乗った部班になりました。
指導のO先生が出てきて、ビビリのふたりに気を遣ってくれたのか、まずはじっくりと常歩から。「KYOKOさん、先入観なしにどうかな?」いや、わたしはグレイトには先入観だらけなんですが。「えっとー…さっきCちゃんが乗ってるときには良さげだったんですけど、わたしじゃダメかも〜」なんて言ってると、クラブハウスでCちゃんが大笑い。だってホントにそうなんだもん。
最初はグレイト先頭で歩いていましたが、わたしがこの体たらくなので、ロッキーに先頭になってもらって引っ張ってもらうことになりました。

2頭だけということと、馬場状態が悪いので、馬場全体を使わず輪乗りだけでレッスンすることになりました。それでも輪乗りの線上には砂の深い部分があり、そこを踏むと馬の球節が隠れるほど。肢を取られるのを嫌うグーちゃんだし、できればここは踏みたくないなぁ。
だいぶじっくり常歩をしてから、先生の号令で速歩。号令は軽速歩でしたが、なんかグーちゃんが[いつでも跳ねるぞ]って感じの動きをしているので、速歩で(このへんがビビリ)。やっぱり砂の深いところは歩きにくいらしく、しかもこの子は連尾蹄鉄の踏みかけ防止にワンコをつけているので、ほんの一瞬動きがとまったりします(足が抜けなくなっちゃった?)。
そうすると前に出るのをやめてしまうので、勇気を出して鞭を一発。こういうとき、かよわい鞭をくれていては余計危ないと思い、思い切って一発だけ強めに入れます。下乗りのおかげもあるだろうけど、鞭に対しては今日はそんなに跳ねないな。

前のロッキーもそんなにさくさく動いているわけではないので、置いていかれることはなかったのですが、左手前だとグーちゃんがすぐ内にささろうとします。いや、そこで内にささったら馬場の悪いとこに入っちゃうでしょうが。なんでわざわざそこに行くの、とぴしっと鞭をくれます。
輪乗りのまま、常歩から順次駈歩。ロッキーが駈歩を出すのにも時間がかかったけれど、グレイトに駈歩になってもらうのにも非常に時間がかかる。わたしが腰が引けているせいに違いないんだけど。
出たら出たで、発進の瞬間にぽんと跳ねます。その瞬間、ハミを離してしまった自分、ホントにだらしない。先週、落ちる前のほうがよっぽど勇気あったぞ。駈歩の最中にもときどき跳ねるのを、隣の馬場で初心者さんを見ていたI野先生も心配そうに見ていて、「外方の拍車が当たってるぞ」なんてラチごしに教えてくれます。

怖いとか言ってるヒマはない。この子と戦う気持ちで乗らないと、この先も一生気持ちで負け続ける。

レッスン終了時間になり、O先生が馬場から出たので、あーなんとか落ちずに終わった、と思いながら歩かせていたら、先生が調馬索を持って戻ってきました。ロッキーにつけるかと思いきや、「ロッキーは蹄跡歩いててね」と言って、わたしのほうにやってきます。今の体たらくを見かねて、調馬索レッスンをしてくれるようです。
先生が追い鞭を持っているので、わたしは長鞭を捨てて調馬索レッスン開始。調馬索だと鼻の前にチェーンシャンクがかかることもあって、馬があっさりとハミを受けてしまいました。今わたしがやるべきことは、馬の動きに任せて「何もしない」ことだ、たぶん。
「手綱を伸ばして、サドルホルダーを持って」と言われたので、外方の拳で手綱とサドルホルダーをまとめて持ち、内方の手は何も持たずに太もものあたりに置きます。この際、体の力を抜いて馬についていくほうが先決だという気がする。

その状態のまま、速歩から駈歩。調馬索の効果は絶大で、わたしが何もしなければ別に跳ねもしないし、馬が駈歩をやめそうになったらちょっとふくらはぎを使えば、また気持ちよく駈歩を続けてくれる。「このくらいハミ受けしてれば、乗り心地もそんなに悪くないでしょ」「はい」
最後に調馬索をしてもらったおかげでだいぶほぐれたけど、今日は本当に乗りが硬くなってた。「落馬して得るものなんか何もないですよ」ってよくNさんが言うんだけど、落馬したらそれを気持ちで乗り越えなくちゃ、得るものは確かに何もないのかも。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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