←304鞍目 | 305鞍目・怒ってるねぇ (2006.1.7 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
306鞍目→ |
---|---|---|
先月の八王子の試合が終わったばかりですが、今月はつま恋乗馬倶楽部の試合に出場する予定。つま恋と言えば公式競技をよく開催している名門ですが、今回わたしたちが出してもらえることになったホースフェスティバルは、初心者向けの気軽なもの、らしいです。 そんなわけで、今日は馬場レッスン。配馬はハイセイコーJR.です。前回の経路レッスンではまぁなんとか彼の機嫌を保ちつつ乗れたものの、今日はどうだかねぇ。 JRは今日も一番お仕事が多くて、午前中からほとんど休みなしで働いたあとの馬場レッスン。15時半に前のレッスンが終わったJRをそのまま引き取り、馬繋場へ連れて行って鞍を乗せ替えます。 馬場の設営をして、16時にJRを連れて馬場へ。本馬場のほうはすでに他の2組の人馬が出ていたので、わたしは小さい馬場のほうに出ることにしました。またがって数歩歩いてみると、うわ、コイツ怒ってるじゃん。こういうときはたいがい口向きがバカになっているので、たぶん曲げにくかったりするだろうな。 最初は手綱をゆるめにして軽速歩。右手前はそんなに悪くなく、輪乗りの開閉も割と素直についてくる。常歩からの駈歩発進もやってみると、これだったらそんなに苦労せずにいけそう。 ところが、左手前に換えたとたんにすごいワガママ。輪乗りの開閉どころか、まったく外方のハミがコンタクトできずに内へ内へとささっていきます。これ、外方引っ張っても意味ないしな、どうしたもんだか。 本馬場から小さい馬場のほうに移動してきたSくんが、「道路のほう馬に見せといたほうがいいよ」と言うので、本馬場に移動して蹄跡を速歩。ついでに隅角を深く回ることも教えとくか。道路に一番近い隅角はどの馬も見るところで、Sくんの乗っているチョコは特にそうなのですが、JRときたら何の物見もせず、隅角も深く踏んでくれたので、軽く褒めておきます。 今日のレッスンは3人交代で経路を回ることになっています。自分が最初に行くつもりだったのですが、なんだか流れで3番目に出ることになりました。自分たちの番が来るまで軽速歩で前に出し、先生に呼ばれて本馬場へ。 1回目の経路は、実にさんざんでした。まず入場からよれまくり、3湾曲は内方と外方を入れ換えるたびに反抗される。最悪なのは駈歩発進で、反減却から駈歩発進の扶助を待たずに馬がだだーっと速歩で飛び出してしまい、こうなると速歩からの駈歩は出しにくい。いったん止めてやり直すにも、すぐには止められなかったので、もとのC点まで戻ってやり直し、それでもポイントずれ。出はしたものの、輪乗りを開いて隅角に突っ込ませると、速歩に落ちてしまう体たらくで、中間駈歩どころではない。 かなりひどい1回目を終え、JRが地味に怒っているのが分かったので、ひとまず手綱を伸ばしてリセット。その間におもしろいことが分かりました。同じ馬場の中にロッキーがいるときは、JRは全くおとなしいのです。でも選手交代してロッキーが出ていき、チョコが入ってきた途端に、耳を絞って噛みつかんばかりに怒っている。あんた、チョコ嫌いだったの? 新入りだから気に入らないのかね。 手綱を伸ばしたままでは襲いそう(そしてチョコも受けてたちそう)なので、手綱を持ち直し、チョコと対角線上になるようにして軽速歩。 で、2回目の経路。1回目でどうしても右によれることが分かったので、あらかじめ左寄りのラインを狙っていきます。それでも間に合わず、手綱を伸ばした常歩での斜め手前変換では際限なく右によれていき、H点からかなり右にずれて蹄跡に入るハメに。H点から隅角までは6mしかないので、要するに隅角を無視してさまうわけです。「隅角なんで入んないの」と呆れ気味に言う先生に「入れなかった」と言い訳しつつ、C点で駈歩発進してまた失敗。こんなときに出る速歩は却って良かったりして、なぜか隅角も勝手に踏み込んでくれたりして、「輪乗りでしょ! なんで馬の顔を内に向けとかないの!」と怒られました。 でもこの回で良かったのは、長蹄跡での中間駈歩。直前の隅角は反減却を使って突っ込み、長蹄跡の伸ばすポイント(MとH)で外方の拳を譲りながらもう一度脚を使うと、ぽんと駈歩が伸びてくれました。右手前の駈歩がかなりよれてしまったのはいただけないが、この駈歩の伸びの良さだけはJRの持ち味だな。 3回目、最後の経路練習に入るまえにN子先生が、わたしの直前に経路練習を終了したAちゃんに「見ててみな」みたいな感じのことを言っているのが聞こえました。うわ、もしかして学習材料にされるか。ヘタなことできないじゃん(ま、ヘタなところは悪い例にされるだけだろうけど)。 「最後だからな、かっこいいとこ見せろよ」と口に出してJRに言い聞かせ、A点から入場。必死で脚で修正しながら直進した甲斐あって、「よし、今のはよれてない」と言ってもらえました。C点から蹄跡に入るときに「多少のポイントずれは見逃すから、ちゃんと回って来い」と言われつつ斜め手前変換。まだまだだけど、今日の中では一番伸びたかな。 でも3湾曲は、やっぱり内方と外方を入れ替える瞬間に反抗されてしまいました。すると修正が間に合わなくて、内方姿勢をとれないままの湾曲になり、2湾曲目の頂点が全くE点に触れられませんでした。「うわ、最低」「確かに最低だな」と言いながら3湾曲目、どうにかラインを守ってC点へ。隅角を踏み込んで、H点からの中間速歩はけっこういい感じ。 A点で常歩、F点で斜め手前変換すると同時に手綱を伸ばした常歩。頭の中でH点までのラインを描き、全身でH点をにらみつけるようにして進みます。右によれようよれようとする馬をしじゅう脚で修正しながら進んだのですが、H点の寸前で大きくよれてしまい、無理矢理H点に鼻面を突っ込ませたら蹄跡に対して垂直になってしまいました。そこで前肢旋回の要領で蹄跡に入れると、前の2回よりははるかにまともな隅角が踏めました(というか、今までがひどすぎたんだけど)。 C点からの駈歩発進は、またもや1発では出なかったのですぐに止めてやり直し。でもさっきよりははるかにマシだな。輪乗りから蹄跡に入り、長蹄跡で中間駈歩。今度は内方によれないように、必死で内方脚を壁にします。 左手前の駈歩はけっこういい感じで、しかも長蹄跡の中間駈歩は今までで一番気持ちよかった。最後の速歩のまとめも、さっきの2回はよれよれっと右によれてしまって少し斜め気味に停止してしまったのですが、今度はわりと大丈夫。「よし、今度は大丈夫。あれだけ駈歩伸ばせるんだから、もっとできるはずだよ」とお褒めなのかお叱りなのか分からないお言葉をいただきました。 「あとは好きに馬を動かして、適当に上げていいよ」ということだったので、機嫌の悪いJRを最後くらい気持ちよく走らせてやろうと思って、手綱を伸ばして速歩をして終わりにしました。 |
||
![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
||
←304鞍目 | 306鞍目→ |