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(2006.1.3 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日は、日の出乗馬倶楽部の年明け初営業日。そして今日からO先生が倶楽部の代表に就任されるので、ご挨拶も兼ねて日の出へ。倶楽部の入り口で、いきなりO先生と遭遇し、新年のご挨拶。たまたま用事があって出てきたようでしたが、いきなり代表のお出迎えかと思いました(笑)。
馬場を見ると、昨日雨が降った(こっちではみぞれだったらしい)ので、やはり馬場は真っ白に凍っています。でも今日は日差しがあるし、思ったより凍結は深刻でないということで、ハローをかければ大丈夫だろうということ。配馬はいつものグレイトなのですが、爪の悪い彼には足元が固いと辛いだろうなぁ。わたしにちゃんと動かせるかしらん(最近自信喪失ぎみ)。
しかもここのところまた調子が悪くなっているので、N子先生に聞いてみると「そんなに悪いはずはないんだけどねぇ、ピリッとしないんだな」と言います。ちゃんと部班についていく自信がないので、あらかじめ「最初、部班の邪魔にならないところで常歩してていいですか」とお願いすると、「いいよ、好きなだけやんな」と言ってくれました。

馬場整備のため、レッスンは30分遅れで始まることになりました。
馬装を終え、レッスン開始前に早めに出して常歩でほぐすつもりでしたが、開始が遅れることを知らなかった他のメンバーがずいぶん早く馬装を終えていたため、気がついたら先を越されていました。N子先生から部班の順序を指示されるなか、「グーちゃんは好きなだけ歩いてなさい。入れそうだったら来な」ということで、とりあえず部班の真ん中で常歩。でもそこも邪魔そうなので、部班で使っていなかった馬場の端に移動。
そこで常歩を始めましたが、常歩をしているだけでもきつい。ただ歩いているだけじゃダメだと思って、ときどき鞭を使って前に出そうと思うのですが、とにかく歩ごとに馬が止まりたがっている感じ。こんなんで、いつ部班に加われるんだろ。

そんな風にもぞもぞやっていると、Cちゃんがヘルプに出てきてくれました。「手綱の長さはいいんだけど、拳の方向が違うんだよ。もう少し立てて、鞭持ってるほうはやりにくいかもしんないけど。ハミが口の中で真っ直ぐになってることを意識して、持ったら前に出す」Cちゃんが横につくと少しは前に出るようになったものの、全然足りない。焦って拍車が入ると跳ねようとするし、でも今日の跳ねかたは大したことないかな。
「常歩だったら跳ねてもそんなもんなんだから、ちゃんと鞭使って前に出して」と言われ、速歩にするつもりで鞭を使って、ようやく普通の常歩になりました。でもこれ以上、どうやって出せばいいのか分からない。こいつの場合、ハミを受けないと前に出ないと言われているけど、ハミを受けさせるためには前に出さなきゃ受けないし。

15分も常歩でやっていて、しびれを切らしたらしいN子先生が「まだ速歩やんねーの?」「できそうにないかも…」と弱気なことを言うと、「できるよ。さっさとやんな」と言われるし、Cちゃんにも「速歩出してみて」と言われたので、頑張って出してみます。やっぱり脚だけじゃ出ない。しょうがないので鞭を使い、Cちゃんの協力でようやく出します。でも隅角とか、やっぱり跳ねようとするなー。
しばらく速歩を続けていると、道路ぎわの隅角でグーちゃんがいきなり不穏な動きをしました。あ、物見したな、と思ったときにはすでに遅く、体をひねって横っ跳ね。瞬時にハミを引っ張らないようにと思って拳を下げたのと、鞍からお尻が跳ね上げられたのが同時で、次の瞬間にはお尻はき甲の上、上体は馬の首の上。
馬の首の上にかぶさったまま、どうやって落ちようか数秒間悩んでいたのですが、グレイトは暴れるふうでもなく常歩でとてとて動いています。馬場の外からSくんが来て、馬を止めてくれました。そうやってまた落馬を免れたのですが、Sくんはあとで「助けるんじゃなかった」と悔やんでいました(笑)。

少し速歩をして、これ以上待ってもらえそうにないので部班の最後尾に入りました。「ダンスの前に入れば?」とSくん、確かにそれだとダンスが怖いグーちゃんは動きそうだが、それこそスリル満点って感じ。他馬に引っ張ってもらえば少しは動かせるかな、と思うのですが、ふとしたはずみですぐ常歩に落ちてしまい、するとなかなか速歩が出ない。蹄跡でついていくのは明らかに無理なので、ずっと内蹄跡でついていきます。
常歩で歩かせながら前肢旋回、さすがにグーちゃんは馬が知っているので、あまり強い扶助を使わなくてもすっすと旋回してくれる。先生も「さすがに前肢旋回はうまいな」と言うので「はい、馬が」。

あまり時間が経たないうちに、1頭ずつ駈歩をすることになりました。グレイトは速歩と言われるかと思いましたが、「グレイト駈歩」とあっさり言われ、とにかく駈歩発進してみることに。でも速歩が出てしまい、止めてやり直してもなんだかぱっとしない。「駈歩でも速歩でも、出るほうでいいや」と言ってもらえたので、速歩でやらせてもらいましたが、「でも駈歩出るよ、それ」「そうかなぁ…」。グレイトの調子がいいはずの右手前なのに、駈歩が出そうな気がしない。
ところが左手前、跳ねるの覚悟で駈歩発進してみたら、出るじゃありませんか。「いいいい、どっち手前でも走れば。馬の走りやすいほうで」あ、逆手前出てるわ(今ごろ気がつくなって?)。ちゃんと前に出ていく駈歩ではなくて、歩ごとに弱く跳ねているような駈歩だけど、まぁ出ているには違いない。内側に切れ込んでまたピルーエットの真似ごとになってしまったりしたけど、出たからいいことにしよう。

ものすごく長く感じた50分もようやく終了。「先頭より列へ」の号令がかかり、最後尾のわたしが通らなければならないラインが遠いこと遠いこと(「列へ」の号令は、前の馬の後ろを通り過ぎてから方向転換するので、後ろについている馬のほうが号令から停止までの距離が長い)。
「グーちゃん頑張ってここまで来な、待ってるから」「はい、ありがとうございます」ほらグーちゃん、待ってるって。せめてあそこまではちゃんと速歩で行こうよ。なんとか踏ん張って列に入り、試合の入場のくらいのつもりで停止…したのですが、1歩後退させてしまいました。
レッスン終了したとたん、CちゃんとSくんとN子先生の「もっと前に出さなきゃ!」の大合唱に逢ってしまいました。そんなの頭じゃ分かってるんですってば…。くすん。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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