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(2005.12.10 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日2鞍目は馬場レッスン。今月末に八王子乗馬大会に出ることにしているので、そのための2課目練習です。相手はハイセイコーJR.ですが、またケンカしないようにしなきゃ。
馬場レッスンは16時からなのですが、JR自身が16時20分ごろまで子どもの調馬索レッスンに使われることになっています。それで、同じ時間に馬場レッスンをするほかの2人よりも時間をずらして始めることにしました。

4時になって、ほかの2騎はフラットワークを始めましたが、わたしは馬繋場で待機。20分ほど経って、JRを受け取っていったん馬繋場へ。自分の鞍をつけかえ、小さいほうの馬場に出て運動を始めます。
JRはさっきまで動いていたので、常歩からすぐ軽速歩に移行します。あれー、久しぶりに乗ると反撞がけっこう大きく感じるな。硬くはないけど、ゆるいゴムのような反撞。巨体のせいでストライドが大きいからかも。
今日、午前中にJRに乗っていた人たちは「すっごいわがまま!」と言っていたので、ちょっとしばいとくか、という気持ちで乗り始めたのですが、案外そうでもない。意外にも頭頚の位置が安定していて、首をしゃくってハミを外そうともしないし(これがよくやるんだ)、内方姿勢もそれなりに取ってくれる。でももしかして、小さい馬場だからかな。

この時点で、他の2人はすでに2回くらいずつ踏んでいたみたいで、一緒のレッスンに出ているSさんに「次KYOKOさん行く?」と言われましたが、「いやー、まだ駈歩もしてないから」と先に行ってもらうことにしました。で、Sさんが踏んでいる間に駈歩に移行。2課目には常歩から駈歩への移行しかないので、常歩から発進します。
以前から、駈歩になると急に巻き込み、いきなりハミのコンタクトを外してくることの多いJRですが、まぁ今日はそうでもないのかな。こっちの馬場は初心者用で、隅角が丸くなっているので隅角に踏み込ませる練習はできませんが、駈歩で輪乗りをつめていっても案外素直についてくる。こいつ、駈歩で輪乗りや巻き乗りをすると必ずと言っていいほど反抗してくるんですが。
でもあんまり駈歩でいろいろ要求するとかーっとするクセのある馬なので、ほどほどでやめておこう。

「次KYOKOさんいくー?」とN子先生から声がかかったので、「はい、行きます」と鞭を捨て、待機馬場を出ます。「KYOKOさんには厳しくいくからね〜」って、なんだか楽しそうなN子先生。
速歩で馬場の周囲を回り、「ジェイ、たまにはかっこいいとこ見せてやろうぜ」と声をかけながらA点へ。A点から入場、よれそうになる中央線を脚で無理矢理修正しながら前へ。X点で停止、敬礼し、内方に当たる右肩から速歩発進。ちょっとだらけた発進になってしまいましたが、C点で蹄跡に入るところも、次の隅角も思ったよりきちんと踏めている。
斜め手前変換での中間速歩は、こいつにしてはイマイチ。もっと伸びるはずなのになぁ、やっぱり鞭がないとダメなのかな。次の3湾曲は、1湾曲目ではそれなりに内方姿勢っぽい形になっていたのですが、2湾曲目はなかなか内方姿勢がとれず、そのせいで湾曲が大きくなってしまいました。

速歩パートから常歩に移行し、F〜H間の手綱を伸ばした常歩では、「リズムがない!」と先生の声が飛んできます。蹄跡に入る直前で手綱を持ち直し、C点から輪乗りで駈歩発進…のはずが、思いっきりいい速歩が出ちゃうし。すぐ駈歩にしようと思ったのですが、X点まで出せずに進んでしまったので、「すみません、C点からやり直します」と申告し、駈歩発進からやり直し。
それでもまた失敗し、焦って駈歩を出そうとすると「そんな前傾で座骨が使えるか!」とN子先生。あぁ、確かにそうだな。かと言って、ここでサドルホルダーに頼って座骨を使うのは最低だし。仕方がないのでいったん止めて、常歩から発進しなおし。今度は出たので、そのまま輪乗りを開いて隅角、よし拾えた。長蹄跡で駈歩を伸ばしやすいのがこいつのいいところですが、その勢いのまま行っちゃいそうになるので、短蹄跡に入るところで歩度をつめるのが大変。つめすぎて速歩に落ちそうになり、慌てて駈歩に戻し、斜め手前変換。いやー、どうして馬って駈歩で斜め手前変換すると却って勢いついちゃうんだろう(座骨が遅れるせいかも)。

JRの場合、右手前駈歩からの斜め手前変換よりも、左手前駈歩からの斜め手前変換のほうがどうしても隅角をショートカットされる。もともとそのことは知っていたので、踏ん張って隅角をにらみつけるつもりで突っ込ませてみたのですが、やっぱりちょっと浅く回ってしまいました。
くそう、X点での下方移行もちょっとずれたな、と思うそばから「ポイントずれ!」と先生の声が飛んでくる。蹄跡で常歩に落とし、C点から速歩。ここはこの経路の引っかけくさいところで、今まで2回ここで駈歩発進をしているので、馬が覚えてしまっているのを抑え抑え、半巻きしてX点から中央線直進、G点で停止、敬礼。
「今のじゃ35%くらいだぞ。次はちゃんとやれ」と言われつつ、待機馬場に引き上げます。

他の2人馬がそれぞれ3回ずつ経路を踏み終わったあと、わたしとJRは2度目の経路に出ました。3湾曲は1度目よりはとりあえずマシで、ラインを大きく外すことはなかったのですが、でも内方姿勢としてはやっぱりイマイチ。駈歩発進も失敗はしませんでしたが、伸びはいまひとつ。左手前駈歩からの斜め手前変換も、さっきほど浅くはなかったものの、やっぱり満足いく隅角通過ではありませんでした。
でもまぁ、なんとかまとめたという感じで2度目の経路終了。「どうする? もう1回踏んでみる?」でもいい加減暗いし、先生も寒そうだからいいや、と思って「だいたい3回目はいつも泣き見るから、ここでやめときます」「だよね(笑)。じゃあね、時間まで自分の好きな練習してていいよ。踏んでて気になったところとか」と言われて、わたしが「3湾曲」と言ったのと、先生が「だいたいね、3湾曲で半減却が遅すぎる」と言ったのがほぼ同時。「回転して、直線に入る前に半減却使わないと意味がないでしょうが。そして直線上で左右を入れ替え、次の湾曲に入る前に半減却、だよ」「ああ、そうか」「そうだよ。今さら何言ってんの」

「たとえばこの隅角(左手前でC点とH点の間の角)で半減却使うじゃん。そしたら、その脚をそのままその位置に置いとくの。で、H点でその位置のまま、もう一度使えば前に出せるから。そういうことも考えて、自分でやりたい練習をやってごらん」と言われ、ひとりで馬場で居残り練習。自分で考えて乗る、という機会を与えてもらったと思うので、速歩で何度も3湾曲の練習をやってみました。経路と同じ向きでやると、馬が覚えてしまっていて先取りしそうなので、敢えて違う向きで3湾曲。狙い通り、その方が馬も集中してくれたみたいでした。
3湾曲だと直線で準備をする時間があるのですが、それをもう少しシビアにしてみるために、馬場全面を使って八の字乗り。これだと一瞬で左右を入れ替えなければいけないので、難易度高かった。でもJRががんばってくれたので、いっぱいほめて終わりにしました。

馬繋場に上げて、JRの手入れをしていたら、他の馬は夕飼いの時間になってしまいました。目の前でジュンヨーががつがつ飼いを食べ始めたのを見て、どんどん不機嫌になるJR。はいはい分かりましたよ、さっさと切り上げて帰ろうね。
終了後、相方に「やっぱりN子先生、きみには厳しいね」と言われたので、「そんなことないよー、自分でもダメだなーと思ったところしか叱られてないもん。わたしよりNさんのほうがめちゃめちゃ厳しいやん」と言ったら、「きみたち、お互いに同じこと言ってるよ」。Nさんもわたしのレッスンを見て「やっぱりKYOKOさんには厳しいですねぇ」と言ってたんだそうで。まぁなんつーか…お互いがんばろうよね。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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