←297鞍目 | 298鞍目・股でとらえる (2005.12.10 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日もいつものように、11時の予約で日の出へ。今日は16時から馬場2課目の練習も入れています。倶楽部に到着して配馬表を見ると、11時の部班がグレイト、16時の馬場がJR。だいたい予想どおりの配馬だな。グレイトは数日前にCちゃんが乗ったときはえらく調子が良かったらしいので、持続してるといいけどなぁ(乗る人間の腕によるところが大きい気もするが…)。 11時から騎乗するために、10時半にはグレイトの馬房へ。グーちゃんはお尻を向けて立っていましたが、わたしが扉を開けて、紐で固定している間にあわててこっちを向きました。今日はご機嫌がいいらしい。 11時10分前、前のレッスンが終わると同時にグーちゃんを連れて馬場へ。グーちゃんはほぐれるのに時間がかかるので、常歩の時間を長くとるために早めに出すように言われています。 小さい馬場で騎乗して歩き出してみると、珍しく前進気勢が旺盛で、さくさく歩いてくれます。これはほんとに調子がいいのかも。しばらく歩いていると他の人馬も出てきたので、大きい馬場へ移動。 この時間はロッキー、アルフォンスとグレイトの3騎。最後尾にくっついて速歩を始めると、軽く跳ねそうな気配を見せましたが、速歩が出るんならこれくらいはかわいいもんだ。 ……と思った矢先、馬が派手に跳ねて勝手に駈歩を始めてしまいました。この馬の場合、調子が悪いときに巻き乗りで駈歩になっちゃうのはよくあることだけど、蹄跡でやらかすのは滅多にない。何かに驚いたのかもな、と速歩に落とすと、半周もしないうちにまた跳ねて駈歩。駈歩がずいぶんやわらかくなっていて、うっかりこのまま駈歩続けてやろうかと思うくらいだったけど、これじゃ部班にならない。 「なんすかこれ!?」と先生に聞くと、「鞭捨てな」と言われたので鞭を捨てます。そのまま最後尾について走っていると、前にいるアルフォンスの鞭がイヤだと言ってはあおったり、車が入ってきたと言っては横っぱねしたり、相当なワガママぶり。今までは肢が痛くてワガママもできなかったのが、少し楽になったもんだから喜んでワガママしているという感じ。 もうわたしもグレイトもワケわかんない感じになってきて、隅角ごとに跳ねられるようになってしまいました。座骨で抑えることもできず、こうなるともう、サドルホルダーを手放せなくなるのがわたしの悪いクセ。ついには四肢とも浮かせてバーンと真上に飛び上がり、ギャラリーを沸かせる始末。あーびっくりした、障害跳んだのかと思った。 休憩中だったO先生が見かねたらしく、馬場に入ってきてN子先生となにごとか話しています。そしてN子先生がわたしのほうにやってきて、「貸してみな、ちょっと乗ってやる」と言ったのが、レッスン開始から15分後のこと。最短記録だわ。 O先生が指導を代行し、N子先生がグレイトに乗っている間、馬場の外でCちゃんからいろいろとアドハイスをもらいました。手綱が長すぎること、拳をもっと立てないと馬の口の中でハミがきちんと作用しないこと。なるほどね。 10分くらい乗ってもらって、再び乗りなおします。先生がこれだけ乗ってくれたんだから、もう大丈夫なはずだと自分にいい聞かせつつ。 「抑えるな、どんどん前に出すの! 怖がってばっかりいるんじゃない! 怖いのは腹にためて、前に出す力にしていけ!!」前に出す、前に出す、と口の中で呟きながら、気持ちをおへその辺りと座骨に集中します。 グーちゃんときたら、さっきまで鞭を見てひらひらしてたくせに、先生に乗ってもらったら急におとなしい馬になってる。というか、わたしの推しでは前に出しきれなくなってきた。改めて長鞭を持たされ、「アルフォンスのつもりで鞭使いな! 跳ねないから」と言われたので思いきって使うと、確かに跳ねませんでした。アルフォンスのつもりって…非常に的確な指導です(笑)。 駈歩にしてみると、いつもよりは駈歩が出やすいし乗りやすいんだけど、やっぱりときどき跳ねるので、またついサドルホルダーに頼ってしまいます。 「あのね、サドルホルダー持ってるほうが跳ねるって知ってる?」あぁ、なんかそんな気はしていた。「拍車が当たって跳ねるでしょ、そのときにサドルホルダー持ってるとさらに引っ張られてハミが当たるの。それでどうしていいか分かんなくなってもっと跳ねるんだよ」そうか。サドルホルダーなしで、なんとか跳ねるのを持ちこたえてみよう。でもめちゃめちゃ怖いよぅ、くそぅ。 サドルホルダーを持ちたがる外方の拳をぐっと我慢。それでも跳ねた一瞬だけ持ったりしていたら、ついに「そんなもんいつまでも持ってんじゃない! 今度持ったらもう下乗りしてあげないよ!」…それは困る! 泣く泣く、跳ねられてもサドルホルダーを持たずに座骨だけで我慢。…あれ、何とかなるか? 「馬の動きを股でとらえろ! だいたいね、座骨の動きが遅すぎるの。馬に突き上げられるのを待ってちゃダメ、自分から反撞を作っていけ」自分から作る、自分から作る。必死で馬の動きより早く座骨を落としていこうと思うのですが、一度合わせてしまったリズムを少し早くずらしていくのなんて、何をすればできるのか分からない。 輪乗りで駈歩をしながら、少しでも早く座骨を落とそうと努力していると、「そうだ! 見なさい、馬より早ければ跳ねないでしょう!」自分では馬より早く反撞を作れた自覚はなかったのですが、確かに馬は跳ねなくなってる。うーん、跳ねるのを座骨と腹筋で抑えようとしてるのが副作用してるのかな。 そんな感じでレッスン終了。「馬より早く反撞作るっていうのは分かったけど、どうやったら自分でリズム作れるのかが分かんなかった」とN子先生に言うと、「簡単よ、鞍の前に座ればいい」あぅー、そういうことなのか! やっぱり基本をしっかり作っていくしかないのね。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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