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(2005.11.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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祝日の今日も日の出へ。いつもどおり11時の予約で、10時すぎに倶楽部に到着。O先生がわたしの顔を見るなり、「KYOKOさん悪いんだけど、今日もグレイトでいいかな?」と声をかけてきました。
グレイトはいくら跛行がきつくても好きな馬だし、そもそも先生の配馬に文句をつける気はさらさらないのですが、先生に「ごめんね、今日は他に任せられる人がいないんだ」と言われると、ちょっと嬉しかったりして。
グーちゃんの馬房に行って扉を開けると、お尻を向けていたグーちゃんが慌てて向きを変え、顔を出してきました。うんうん、今日は機嫌がいいな。かわいいやつ。
手入れをしている間、グーちゃんは虫が嫌でバタバタしていましたが、その元気は馬場で使ってほしいものだわ。

前のレッスンが終わったので、すぐさまグレイトと小さいほうの馬場に出ます。騎乗するとすぐ歩き出そうとするグーちゃんを止まらせて、Nさんに腹帯を締め直してもらいました。
手綱を持つと前に出にくくなるかなぁ、と思って、手綱を伸ばしたまま脚と座骨だけで常歩していると、クラブハウスから「KYOKOさん、手綱長くてもいいけど、ハミを受けさせないとほぐれないよ」とN子先生の声。手綱をたるまない程度に持ち直し、常歩を続けます。
時間が来て、他の人馬も馬場に揃ったので、大きいほうの馬場に移動。グーちゃんの天敵ダンスに騎乗しているMさんに「絶対近付いてこないでよっ」と言い渡し(Sくんあたりだと、そう言うと余計寄ってきたりするが)、部班の最後尾につきました。

すぐに速歩を始めますが、たぶん3日前にわたしが乗ってから誰も乗ってないんだろうな、ちょっと張ってるかも。それで前に出てくれりゃあいいようなものの、グーちゃんの場合は跳ねるほうに来る。速歩でもことあるごとに跳ねるので、手綱を長めにして走らせます。
跳ねようとするのを座骨で抑えながら走らせているうちに、だんだん跳ねなくなってきたのは、もしかして諦めたのかな。少しずつ手綱をつめていきますが、まぁ大丈夫そう。

先頭から1頭ずつ駈歩。わたしの番が来て、「グーちゃん駈歩でも速歩でもなんでもいいや、とにかく前に出せ」と先生が言うそばから駈歩発進していたのですが、その瞬間もぐっては跳ね、もぐっては跳ねが始まってしまいました。
「速歩にしたいところですね、これは。あ、でも手綱伸ばせばいけるかも。伸ばしていいですか?」「よいよい、何でも」なんて悠長な会話の間にもグーちゃんはパカンパカンと跳ねていたのですが、手綱を伸ばしてみると、やっぱり普通の駈歩で前に出ました。あ、でも手前変えちゃった。「反対でもなんでもいいから、とにかく馬の走りやすいように走らせな」なんて先生、グーちゃん以外では絶対言わないようなことを。
次に順番が回ってきたときは、最初から駈歩をやめて速歩で行きました。「その速歩は良い」と言ってもらえたのですが、わたしの感覚ではもっと前に出そうにも思えたので、「先生、これ抑えすぎですか?」と聞くと、「そんなことないよ、ちょうど良い。KYOKOさんはだいぶ膝が下がってきたし、変にふとももを使わなくなってきた。今の乗りかたが良いから、そのまま乗っかってなさい。それだと、馬がバタバタしなきゃ鐙も安定して踏めるでしょ」確かにそうだ。ここ1週間ほど、とにかくグレイトが上に上がってこよう(=跳ねよう)としたら腹筋と座骨でつぶして前に出す、ということばかり気にして乗っているのですが、それが結果的に膝やかかとに良い影響を与えてくれたらしい。

速歩で「C点から輪乗り。グーちゃんは仲間に入らなくていいからね」あ、このまま駈歩やるんだろうな。絶対ついていけるわけないから、隣の馬場に待避しちゃえ。
待避したのはいいけど、部班から離れると急に動かしにくくなりました。そこで鞭を入れると、びっくりして四肢で真上に飛び上がるし。
駈歩の終わりそうなところで隊列の最後尾に戻そうとすると、いつのまにか最後尾がダンスに変わっていたので、ダンスの後ろにくっつくことになります。ダンスのことが怖くてしょうがないグーちゃん、後ろにつくどころか向きを変えて逃げようとする(笑)。しばらく格闘して、ようやくダンスの後ろに入れましたが、グーちゃんはすごく不本意そうでした。

隊列に戻って速歩をしていると、グーちゃんがピタリとハミを受けたかと思えば、突然頭を上下に振る。無視して外方のハミを保持しておくと、また突然ハミを受けるのですが、何かの拍子に再び頭を振り始めます。「グーちゃんがそうやって頭振るのは、ハミが当たるって言ってるんだからね」そうか。とは言っても手綱を伸ばすのはまた違う話だと思うし、前回言われたように拳の中で調整しなきゃならないんだろうけど、その感覚はまだつかめない。
ずっと観覧席から見ていたNさんに後で聞くと、常歩はいいんだけど、速歩だと少し手綱が張ったり緩んだりしているらしい。そこなんだよね、多分。

手綱を伸ばした速歩を少しして、レッスン終了。N子先生が「今日はグーちゃん、そんなに悪くなかったでしょ?」と言うので、「ですね。あたしじゃなきゃ、もっと前に出るんだと思う」と率直な感想を述べると、「全くだ(笑)」だって。
しばらく沈静で歩かせてから下馬し、馬繋場まで引いて歩きます。手綱は踏まない程度にゆるゆるにして、馬の歩きやすいように歩くことにしていますが、最近のグーちゃんは私の右腕か右肩に鼻をくっつけてついて歩くようになりました。手綱なしでもついて来そうだな、こりゃ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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