←293鞍目 | 294鞍目・手綱を離すと (2005.11.20 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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日曜日です。昨日の土曜日にもレッスンに来ているので、土日とも連続で倶楽部に来ることは珍しいのですが、今日はなにしろ会員のHさんがお昼にカレーを作ってくれるのです。 そんなわけでいつもどおり10時に倶楽部に到着しましたが、カレーの仕込みの手伝いもあるので、騎乗は15時にしておきました。配馬はいつものようにグレイト。でもよくよく考えてみると、日曜の15時ごろっていつもグレイトの馬主T先生がみえる時間なので、T先生がみえるまでには乗り終わっておきたいような。14時からのほうが頭数も少ないようだし(しかも14時にはグーちゃんの天敵ダンスがいない!)、O先生に相談して14時からの騎乗に変更しました。 おいしいカレーを食べ終わったので、午後のレッスンが始まる前にグレイトを少し引き馬。昨日、わたしが乗ったあとに右トモの動きがおかしかったので、歩様をちょっと確認してからにしたいと思ったからです。 先生に見ていてくれるように頼んでから、馬房から出してまっすぐ馬場に連れて行きます。歩き始めの4〜5歩は、やっぱり昨日と同じように右トモを横に跳ね上げるようにして歩いたので、やっぱりダメかな? と思いながら馬場を歩かせ始めると、けっこう普通の歩様。 馬場の外から見ていた先生が、「常歩は大丈夫そうだね。速歩させてみな」と言うので、引き馬で速歩をさせようとしますが、これがなかなか走らないし。だいたい引き馬で速歩って、わたしも苦手なんだよねー。調馬索みたいに回そうとしたら、グーちゃんがわたしのほうに寄ってきて立ち止まってしまうし。 「そんなに走んないの? 貸して貸して」とCちゃんが寄ってきたので引き手を渡し、後ろからちょっと追ってみたらようやく速歩になりました。歩様は大丈夫そうで、N子先生は「むしろ昨日よりいいかもよ」だそうです。 14時からの騎乗に向けて、10分前には馬場に出られるように馬装。前のレッスンが終わると同時に小さい馬場に出し、常歩します。けっこうちゃんと歩きそう。 時間が来て、他の馬が馬場に揃ったので部班開始。指導のN子先生から、ウィンダム、ロッキーの後ろについてくるように指示されます。なんか珍しい顔ぶれの部班。速歩をはじめてみると、前にくっついているということもありますが、けっこうすぐに速歩が出ました。 でも隅角や巻き乗りなど、方向転換をするところで跳ねようとするのは相変わらずで、もうこれは座骨でつぶしていくしかないのだ。軽い跳ねだったら、座骨だけでついていけるようになったんですが。軽速歩だとたまに落っことされそうになるので、そういうときは勝手に速歩にしてついていきます。 1頭ずつ駈歩の号令。「グーちゃんはどっちでもいいよー」と言われ、ちょっと駈歩をしてみますが跳ねまくり。サドルホルダーに頼りっぱなしになるし、昨日後肢に違和感があったのはどうも跳ねすぎたかららしいし、やっぱ速歩のほうがいいかな。N子先生も、「速歩のほうがいいと思うよ」と言うので、速歩に落とします。 「うん、今の速歩はすごくいい」わりとハミを受けて動いているので、跛行もそれほど気にならないし、けっこういいリズムが作れている感じはする。 グレイトはだんだん調子が出てきたようなのですが、前の2頭は逆にどんどん重くなっている感じ。ついにN子先生、追い鞭を持ち出しました。グーちゃんに対して使ったわけでもないのに、いちいちそれを見ている気弱なグーちゃん(笑)。 先生が前の馬に向かって、軽く追い鞭をふるった瞬間、グレイトがぱっと体をひねってそれを避けようとしました。もともと怖がりの馬だから予想はしていたけど、いきなり来たな。完全にお尻が鞍から外れ、鐙も外れたので、これは落ちるわ、と覚悟しました。さて、どうやって落ちると一番安全かな。まずは馬の首に抱きついてみるか。 瞬時にここまで考えて馬の首に抱きついてみると、グレイトがおとなしく立ち止まったので、やっぱり持ちこたえられそう。き甲の上に辛うじて乗っかっていたお尻を鞍の上に戻し、体を起こしてみたら体勢を整えられたので、そのまま速歩。「残念、落ちると思ったのに〜」「何ですかそりゃ! 絶対落とそうと思ってたでしょ、先生」「うん」ひでぇ(笑)。 先生の号令で、手綱を伸ばして速歩。そのまま軽速歩でどんどん前に出していくと、前にいるウィンダムやロッキーよりも歩度が伸びていきます。グーちゃんの走りたいように走らせてあげたかったので、前の馬に前をふさがれないように勝手に輪乗りしたりしていると(これが、手綱なしでもちゃんと方向転換するからエライ)「なんかグーちゃんが一番元気になっちゃったな。前に出られるなら抜いてもいいよ」とN子先生。 先頭に出て走らせていると、「内方の鐙はちょっと踏み込んで、内方に入って来ないようにしな」ああ、そういえば左手前だと内方にちょっと入ってくるな。内方脚を踏み込むと、内方脚に頼ってくるような感じがある。 「斜めに手前を換え。そこで手前を換えたら、今度は違ういたずらを考える。それがその馬のちょっとズルいところ」と先生がいうそばから、勝手に駈歩をはじめるグーちゃん。「こういうこと?」「そう」別に走ってくれてもかまわないんだけど、まぁいちおう座骨を速歩にして、速歩に落とします。っつーか、さっきの駈歩よりまともな動きしてるのはどういうことよ。 「そのくらいの長さだと、指でハミの動きが感じられるでしょう。KYOKOさんはバカ正直に、手綱離せっつったら全部離すし、持てっつったらちゃんと持つけど。その馬のオーナー(T先生)とかO先生とかはね、それを全部指の中でやってるわけ」「えぇっ…。ずいぶん難しいことやってるんですねぇ!」「そうなのよぅ」 手綱をつめながら馬場中央に入り、馬を停止させてレッスン終了。結局T先生はみえなかったので、馬繋場に上げて手入れをしました。最近、手入れのときにやたら甘えてくるようになったグレイトです。人見知りと猫っかぶりの激しいグーちゃん、ここまで来るのに1年かかったか。かわいい。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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