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(2005.10.29 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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さて本日2鞍目はジュンヨー。動かせもしないのにグレイトばかり乗っていると、他の馬の動かしかた忘れちゃいそうだもんね。
15時からの予約ですが、ジュンヨーには14時から30分間ビジターさんが乗っていました。会員レッスン(50分)より少し早めに上がってくるので、のんびりと鞍を取り替え、15時から馬場へ。

この時間は相方とNさん、わたしの3頭部班。N子先生の指示で隊列を組み、速歩と軽速歩。わたしとジュンヨーは最後尾です。
ジュンちゃんはもともと前進気勢が強い馬で、そのうえ前の馬から離されると悲しくなっちゃう子なので、すぐ前の馬のお尻にくっついてしまうのが困りもの。前がウインダムだからまだいいけど、ダンスだったら確実に一発蹴りをお見舞いされるよ。
「makさんはもっと楽に乗る。KYOKOさんは気楽に座るな」とN子先生。相方はここのところ、乗りの固さを指摘されっぱなし。わたしは乗りは固くないらしいのですが、鞍の後橋に寄りかからない(=前橋に近いところに座る)ように言われています。わたしの鞍は後橋に近いほうに鞍つぼができてしまっているので、油断して乗るとそこに納まってしまい、後橋にお尻が当たってしまうのです(16インチだから、前橋から後橋までが狭いということもあるけど)。
前橋近くに座ろうと思うと、イヤでも脚を引かなきゃいけなくなるし、もんのすごく腹筋使わないとできないんですよね。最近これを意識して乗り始めてから、翌日はいつも下っ腹が筋肉痛なのです。というか、これが本来馬に乗るときに使うべき力なんだろうな。

1頭ずつの駈歩では、発進はとても楽でした。ジュンヨーの場合、右手前での巻き乗りはかなり難しくて、過去にも逃げられまくって結果的に先生の号令を無視しまくったことがあるのですが、今日は絶対に座骨から曲げてやる! と気合いを入れて座骨、脚、手綱の順で使うようにしたら、ちゃんと巻き乗りできました。
なのに左手前、ジュンヨーが動かしやすいはずの手前で逃げられるし(笑)。でもこの日は逃げられたのはこの1回だけで、速歩でも駈歩でもほとんど逃げられずにすみました。
でも、輪乗りで全頭いっしょに駈歩をすると、発進はよくてもそのあとが難しくなってしまいます。前の馬と一定の距離が保てている間は問題ないのですが、前の馬に追いつきたいジュンちゃんは慌てて走ってしまい、すぐに前の馬に追いつきます。追いつくと、前の馬よりジュンちゃんのほうが早いものだから、馬が勝手に速歩に落としてしまうんです。
ここを駈歩で維持できていればいいのですが、いったん速歩に落ちてしまうと、これがとんでもないスーパー速歩。速くたっていいけど、反動がでかくなって座骨を落ち着けることができず、駈歩発進に必要な座骨が使えなくなってしまうのです。
いったん常歩に落として…と思っても、手綱で操作しようとするとますますハミにつっかかっていく子だし。しょうがない、ちょっとサドルホルダーを握ってお尻が跳ねないようにして、その隙に発進。これならどうにかなるようですが、サドルホルダーを握って発進するのってちょっとダサい。

先頭になって、駈歩のまま斜めに手前を換え。駈歩で右手前から左手前への変換は逃げられるかなーと思ったけど、それは大丈夫。「そのまま反対駈歩で!」という指示で、座骨と脚の位置を変えないように蹄跡に入ります。
ところが蹄跡に入った瞬間、どわっと馬が引っかかってしまいました。先頭だし、蹄跡を走っているだけなので引っかかったところでタカが知れているし、短蹄跡+長蹄跡くらいの距離で止められたのですが、なんで引っかかっちゃったかな? 手前を換えられまいと思うあまり、拍車刺しちゃったかな。
あとで、まったく同じ状況で駈歩のまま手前を換えるところがあったのですが、これも全く同じように引っかかられてしまいました。反対駈歩のほうが引っかかりやすいという話を聞いたことがあるけど、蹄跡で駈歩発進して反対駈歩が出ちゃう分には引っかからないし、なんでだろ。
と、あとでNさんに言ったら、「もしかして反対駈歩にしたところで、座骨か脚が遅れちゃうのかもしれないですよ」と言われました。なるほどー!

速歩で前に出していると、なんかハミの重さがいい感じになってきました。以前ジュンヨーがハミを受けてくれたときを思い出すと、もうちょっと重かった気がする。我慢して外方の拳を維持していれば、そのうち受けるかもな。
何度か輪乗りや巻き乗りをするうちに、ジュンちゃんの頭が下がってきました。よーしよし、ここからが勝負。受け始めると馬が重くなるので、がんばって前に出しつつ拳を維持。受けた受けた。
その状態から駈歩発進すると、実にふわっと駈歩が出るのです。きもちいい〜、と思ったのもつかの間、また前の馬に追いついて速歩に落ちてしまいました。しかもスーパー速歩のまま前の馬についていこうとするから、また座れずに駈歩に戻せずじまい。こういうときの速歩ではハミ受けどころではなくなってしまうし。

でも一度受けちゃってると、落ち着いた速歩に落とせば(というか、前が速歩であれば)また簡単にハミを受けてきます。元競技馬のグレイトでなかなかできないものが、あんまりきちんと調教の入ってないジュンヨーで簡単にできてしまうというのも、なんか皮肉な感じだなぁ。
あとでN子先生に聞いてみると、ジュンちゃんはコンビ鼻革を着けていて抑えがきくからね、ということ。それってつまり、ハミを受けるためにはそれなりの前進気勢は必要だということの証明だよなぁ。どうりでグレイトのハミ受けができないわけだよ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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