←275鞍目 | 276鞍目・停止だけはいいが (2005.7.28 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今週は珍しく土日続けて日の出へ。今日も配馬はロッキーです。ちょっと前までは、ロッキーに当たると「えっ…走られたらどうしよう」と言う人のほうが多かったのに、最近は「いいなーロッキー、替わってー」とかいう人が増えてるのはどうしてだろう。わたしとしては、ロッキーのハミ受けがぜんぜんできなくて、それを攻略してみたいと思っているので、ちょっとくらい走られても仕方ないやって感じなのですが。 昨日ロッキーはお疲れ気味だったみたいで、あまりにも重かったので、今日は丸拍車を着けることにしました。長鞭はさすがにうるさくなりそうだから、短鞭にしとくか。 今日もロッキーは直前のレッスンに出ていたので、10分間の休憩時間で鞍を乗せかえなければいけません。上の馬繋場(左図で右上)に鞍を準備しておいたら、予想に反して下の馬繋場(左図で下)に入ってしまいました。あわてて鞍を下の馬繋場に鞍を運び、厩務員Oさんと一緒に装鞍して肢巻を巻きます。 時間が来たようなので、ロッキーを連れて馬場へ。昨日と同じく、さっさと騎乗して常歩を始めようとして…「あ、失敗した」。先生に「何?」と聞かれ、「あの、グローブ忘れてきちゃった。でもいいです、自分の責任だから」「まーね。でも素手のほうが本当は乗りやすいんだよ」「感覚ってこと?」「そうそう。でも、試合はグローブが義務付けられてるから、試合だけ急にグローブしたら乗りにくいでしょ。だから普段からするの」ふつうグローブをする理由は安全性とか言うと思うのですが、こういう理由は初めて聞いた(笑)。 N子先生の号令で、ダンスの後ろの2番騎に入ります。すぐに速歩の号令がかかりますが、やっぱりロッキー重めだなぁ。拍車着けててもこのくらいか。 ダンスから引き離されないようにときどき鞭を入れますが、わたしは短鞭ってどうも下手で、手綱の余りに当たったりゼッケンに当たったりして音が鈍い。「そんなハエの止まったような鞭で馬が動くか! 使うときはちゃんと使え」と先生に怒られ、思いきってバシンと入れてみたら、ちょっと歩度が伸びてくれました。頭上げるかと思ったけど大丈夫だったし、今日の重さならこんなもんでいいのか。 何度か巻き乗りや半巻きをするうち、先頭のダンスが曲がりきれなかったらしく(まぁ馬がコドモだし…)、順番が入れ替わってしまいました。「ロッキーそのまま先頭」と言われ、部班の先頭へ。すぐ後ろにダンスが入ったのですが、ダンスは前の馬がとろいとすぐむ〜っとし始める馬なので(まぁコドモだからね…)、頑張ってロッキーを前に出さないと。 速歩で「A点から2湾曲、先頭だけ2湾曲目を反対速歩で。馬の顔を外向けてていいから」うえ〜。20×40mの馬場で2湾曲をするのは、20mの半輪乗りを2つくっつけるだけでいいのでラインはとりやすいのですが、反対速歩か。X点で思わず馬の姿勢を入れ替えてしまいそう。 X点で半減却を使いすぎないようにし、座骨も脚も入れ替えないように、仕方がないので手綱先行で方向転換をします。「ダメじゃん」あ、やっぱり内方向いてますか。蹄跡に戻りながら「座骨を変えない?」と先生に確認すると、「当たり前でしょ。馬の顔を外向けてって言ったじゃん」うーん、頭じゃ分かってるんですけど。 1頭ずつ駈歩をしたあと、輪乗りで全頭一斉に駈歩。こういうときに限って、先頭なのに駈歩発進失敗したりして怒られる(笑)。それにしても今日のロッキーは本当に重いな。拍車つけてても、後ろからダンスに追いつかれそうな気がする。かと言って輪乗りのラインを小さくとるとN子先生に怒られるし。 輪乗りを開いて蹄跡に出て、右手前の半巻きから「そのままC点まで反対駈歩、C点から速歩」と指示されたのですが、右手前でM点に入ったところで馬が速歩に落としてしまいました。くそー、けっこう気をつけて座骨とふくらはぎを強めに使ったつもりなのに。 同じように駈歩のまま斜め手前変換、蹄跡に入った次のポイントまでは反対駈歩を維持するように指示されたのですが、今度も蹄跡に入ったところで速歩になってしまいました。 くそー、昨日から反対駈歩が一度も成功してないじゃないか。 速歩で少しずつ歩度が伸びてきて、ロッキーも少しずつ頭を上げなくなってきました。「ちゃんと受けるように右左で駈歩やらせてあげたんだから、維持しな」「はーい、ありがとうございます」でも先生の配慮むなしく、あんまり受けていないけど。 斜めに手前を換え、「X点で左に10mの巻き乗り。戻るときにちゃんと線上に戻れないとダメだよ」斜め手前変換のラインを意識しつつ、X点で巻き乗りに入ったとき、ロッキーがちょっとつまづいてしまいました。あ、今のわたしが悪かった。ラインを守ることに気を取られて半減却を忘れたので、ロッキーが準備できなかったんだよね。ごめんごめん。 「E点からF点に向かって反対半巻き、E点に戻ったらM点から半巻き」(これ、反対半巻きと半巻きの順序が違ってたらごめんなさい)。うわーいそがしー、半減却の嵐じゃん。必死にやり終えて蹄跡に戻ったとき、「すごーく大きい前肢旋回と扶助は同じだよ」「あ、ほんとだー」。 ありゃっ、ちょっとハミの重さがいい感じになってきたぞ…ちょっとだけ受けてるんじゃない? と思ったとき、ちょうど「列へ」の号令がかかってしまい、レッスン終了。 せっかくだから停止はうまくやるぞー、と意気込んで、半減却を使って(先生は「全減却」という言い方をします)停止。あれ、すっごくいい停止してないか? ハミにかかる重さも適度だし、馬の鼻面は垂直で首が盛り上がってる。「すげー今かっこよくないですかー!?」と先生に聞くと、「停止だけはすごくいい。でも拳の位置」「あ、低かったですか」と少し上で持ち直すと、まるで馬場馬みたいな停止。 「OK、愛撫して下馬。その格好が動かしてるときもできたら、褒めてつかわす(笑)」それができたら苦労しませんから(笑)。でもあとからN子先生が言うには、停止のときだけできる屈撓なんて「芸みたいなもんだ」とのこと。確かに。 軽く馬の手入れをしてクラブハウスに戻ると、N子先生が開口一番「反対駈歩ぐらいちゃんと出来なさいよ、もう」だって。確かに自分でも、かっこ悪かったと思います。 ちなみにロッキーがハミ受けを維持できないのは、ティーディマンをずっとつけていたせいで首の両脇の筋肉が固くなっているせいなんだそうです。その証拠に、N子先生が側方屈撓をやらせたら数秒と我慢できなかったとか。そうか、次にこの子に乗るときはその筋肉をほぐすことも取り入れてみよう。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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