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(2005.8.14 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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先週はちょっと体調不良のためお休みしたので、中1週あきのレッスンです。いつもどおり11時の予約で日の出に向かいますが、さすがに今日は1鞍だけにしました。
到着して配馬表を見ると、今日のお相手はロッキーちゃん。最近多いなぁ。前回乗ったときは折り返し手綱をつけて乗ったのですが、あとでN子先生に「今度から矯正具なし(しかもハミ受け必須)」を言い渡されてしまったので、今日はつけるわけにはいかないのだ。
日の出に来たばかりのころのロッキーは、頭を高く上げる→暴走と相場が決まっていたので、ティーディマンで抑えていたような経緯を知っているだけに、ちょっとイヤな感じではあるのですが。

ロッキーは直前のレッスンで使っていたので、馬繋場に上がってきてからの10分のインターバルで鞍を乗せ替えます。ついでに肢巻を巻いてやったのですが、ゆうべ大雨が降ったからか、すでに管までドロドロ。おかげで乗る前から、肩も腕も泥で汚れてしまいました。
時間が来たので馬場に連れ出し、補助を受けて騎乗。今日は拍車はつけず短鞭のみですが、今までティーディマンや折り返し手綱ナシで乗ったことがないので緊張するぅ。最初は手綱を伸ばしたまま歩かせ、少しずつつめていくとやっぱり頭をもたげてきました。なんだ、乗り始めのころのグレイトと同じか。「常歩のうちに受けさせちゃいなー」と、N子先生から言われることもグレイトのときと同じ。
じゃあ同じことをやれば受けるんだろうと、外方の拳を静定して内方姿勢をとらせ、外方のハミに向かって内方脚を使ってみるのですが、なかなか頭が下がってこない。「さっさと受けさせちゃいなって言ってるでしょー」それで受けさせられたら苦労しないですよぅ。

受けさせることができないまま、速歩へ移行。乗り始めのときほど思いっきり頭を上に上げたりはしないものの、鼻先は前に突き出しっぱなし。こういうのは下手な小細工よりも、とにかく馬を前に出すしかないと思うのですが、これがなかなか重くて前に出せない。「鞭持ってるんでしょうがっ」と言われ、自分でもそれなりに使っているつもりなんですが、なかなかうまくいきません。
速歩から常歩に移行したところで、隅角を利用してハミを受けてもらおうと思い、内方脚と座骨で外方に向かって馬を押し込んでいたら、先生が近づいてきました。「外方(ハミ)に乗せちゃえばいいんでしょ。内方脚が弱いの」と一言。この人、私あたりが何しようとしてるかなんて、一発で分かっちゃうから怖い。
「また小指が開いてる。そんなんでハミ受けができるか。それじゃ大勒なんか持てないよ」

まずは先頭から1頭ずつ、右手前で1周だけ駈歩。この子は前の馬にくっついてぶっぱなし駈歩をやっちゃう子で、全然受けていない今ならもれなくやってくれそうなので、前の馬から少し距離を置いておきます。
私の番がきたので、半減却から駈歩の扶助。そのとたん、頭をがーっと上げて速歩で走り出してしまいました。こういう速歩は全然座れなくて、ここから駈歩に移行する自信はないので、いったん常歩に落としてから発進をやりなおしたいのですが、全然止まらない。口をあがあがと上に上げたまま走るので、前を押さえるのがすごく難しい。こりゃサドルホルダーに頼るか、と思って持ってみたら、却って変にハミがかかっちゃったみたいで逆効果なのでやめました。
うちの相方は「矯正具なしのほうがロッキーは停止させやすい」と言っていたのですが、どこがじゃ。折り返しのほうが全然楽だよ(このへんは20kg以上のウェイトの差がモノを言ってるのかもしれないのですが)。
どうにか常歩に落とせたときには、もう前の馬まで10mくらいしかない。N子先生には「そっからでも駈歩」と言われたのですが、ここから駈歩出しても3歩かそこらだなーと躊躇しているうちに前の馬に追いつき、「はい次」とN子先生にあっさり見捨てられてしまいました。くすん。

左手前でも1頭ずつ駈歩。さっきと同じように、前の馬との距離を少し置いておかないとなー、とは思っていたのですが、ちょっとタイミングが悪かった。前にいるJRが駈歩発進しようとしたとき、前との距離は1馬身ほど。こりゃやっちゃうかな、と拳を控えめにしたのですが、時すでに遅し。一瞬頭をがっと上げて、駈歩を出されてしまいました。
JRの後ろにびったりくっついて、隙があれば抜かんばかり。JRもそんなにのたのた走っているわけではないんだけど、よくこの小さい体でがんがん走るなぁ。でも馬なりで走られているのはよくないので止めたいのですが、止めようとすると頭を上げてハミから逃げてしまう。さて、どうしたもんだかな。
「巻き乗りして抑えな!」とN子先生、最初はわたしが言われたのだと思わなかったのですが、どう考えてもわたしが言われてるよな。そうか、巻き乗りか。内方を控え手綱にして、座骨を押し込むとあっさり巻き乗りに入れたので、2度ほど巻き乗り。それで常歩に落とせました。
「その馬がついていっちゃうことなんか分かってるでしょうが。なんで抑えないの」いやー、分かってたし、抑えようと思ってもいたんですけどねぇ。

あらためて自分の番が来たので、駈歩発進。今度は普通に発進でき、突っ走られそうな感じもありません。「隅角甘い!」「はい!」「はいそこで巻き乗り! 外方の押さえ、内方の押し! それじゃ巻き乗りが大きいよ!」確かにこれだと12mくらいあるかも。
速歩にして前に出していくと、駈歩のあとだからか、ちょっとハミにつっかかっていく感じ。「だいたいね、そんなぶらぶらした手綱で、ハミ受けるわけないでしょ。ほんとのハミ受けはそんなに軽くない。もっと重さがあるの、分かってるでしょ」あそっか。あんまり前を固めると頭を上げちゃいそうな気がしていたので、緩めに持っていたかも。この、「緩い拳」と「柔らかい拳」の境目がなかなか分からない私。手綱を2センチほど短くしてみます。

輪乗りで、順次駈歩発進。ここでうまいことタイミングを計って駈歩発進しないと、前の馬につられてだーっと速歩で突っ走ってしまい、そういう速歩だと全然座れなかったりする。反動に負けて鞍の上で思いっきりバランスを崩してしまったのを、サドルホルダーに頼って体勢を立て直し、いったん速歩の歩度を詰めてから駈歩発進。
駈歩で輪乗りをするのには、(自分で言うのもナンだけど)ロッキーの図形は他の馬に比べて一番正確。踏むべきポイントをきちんと踏んで、輪乗りの図形を整えていけます。
駈歩と速歩でえんえん輪乗りをやっていると、少しだけロッキーがハミを受けてきたような気がしないでもない。でも何かの拍子にすぐハミを外して頭を上げてしまったりするのですが。

ろくにハミ受けができないまま、今日のレッスンは終了。馬場中央で停止しますが、うまく四肢が揃わず、2歩だけ前に出してやり直し。ようやくN子先生のOKが出たので、愛撫して下馬。その前に「その馬、右のハミしか利かないんだよ。だから左手前で輪乗りさせてあげたのに、ちっとも受けさせないんだもん」と言われました。うーん、そうか。次に乗るときは、もう少しきちんと受けさせたいな。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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