←257鞍目 | 258鞍目・戦友だからね (2005.6.11 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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さて本日2鞍目は、2級検定=2課目の馬場練習。配馬はハイセイコーJR.でしたが、どうもあいつとはケンカをする自信がある。配馬表の前で悩んでいたら、O先生が「グレイトの様子見て、グレイトに換えてもいいよ」と言ってくれました。グーちゃんは先週、私の乗った翌日から跛行を出して休んでいるのですが、別に悪いところはないという獣医さんの診断なので、「KYOKOさんなら馬に無理させないし、問題ないと思うから、様子次第では使ってもOK」という許可をもらっていました。 いずれにせよグレイト担当のN子先生に様子を見てもらってからの話ですが、馬場に出てるJR、調馬索ですらハミに反抗してるんだもん。あんなに反抗されたら、腱鞘炎の治っていない拳でどうやって抑えればいいんだか。どうしてあんなに口向き悪いんだ、あいつは。 馬房掃除のため馬繋場に出されていたグレイトを発見して、かまいに行きました。なんか最近誰も遊んでくれないとでも思っているのか、妙に甘えてくるグーちゃん。跛行しているという右前肢を軽くストレッチさせてみましたが、やっぱり少し固いのかな。でも痛がる様子はないし、使えなくはなさそうだけど。 N子先生と相談したのですが、N子先生も指導の予定がびっちり入っていてグーちゃんの調整をするヒマがなさそうだし、明日はグーちゃんの馬主さんであるT先生がいらっしゃるので、その前に無理させないほうがいいでしょう、ということでグーちゃんに乗るのは中止、ロゼッタを使わせてもらうことにしました。 ロゼッタなら勝手が分かってるというか、お互い遠慮がないというか、1課目から一緒にやってる戦友みたいなものだから、検定直前練習としてはうってつけ。とにかく今日は、自信を持てる形で終わりたいものだ。厩務員MくんとOさんにそれぞれ「ロゼッタに変更になった」と言うと、どちらからも「ばっちりかわいがってやってください」と言われたのはどういうことだ(笑)。 ロゼッタは直前のレッスンで使っていたのですが、クラブ鞍から自分の鞍に乗せかえるので、馬繋場で急いで装鞍。後肢のプロテクターも外れてしまっていたので、厩務員Oさんと手分けして肢巻を巻きなおします。 それが終わったところで馬場を見下ろすと、ちょうど相方が馬場整備をしてくれていたので、ポイントを自分で持ち出して配置します。適当なところで、時間も来たのでロゼッタを連れて馬場へ。会員のNさんが踏み台を持ってきてくれたので、補助してもらって騎乗。 直前のレッスンでロゼッタに乗っていたTさんが、すごく重そうに乗っていたので、こりゃ最初から鞭ばきばき使っていかないとダメかもな。常歩で発進して、3歩目から鞭を使ってやろうと意気込んで発進してみたら、意外にもすっと歩き出しました。ありゃっ? そんなに重くないじゃん。 試しに速歩にしてみたら、大して鞭も使わないうちにさくさく動くし、鞭を入れたら入れたできちんと伸びている。そういえば休馬明けだし、もしかしてあんた張ってるのと違うの? この時間は3級受験組がおふたりと、2級の私3人で交互に経路を踏みます。経験値から言っても自分が最初に踏むべきだとは思っていましたが、ロゼッタの今日の好調ぶりならそんなにフラットワークばしばしやらなくても動きそう。 N子先生から「準備の出来た人からどうぞー。誰からいく?」と声がかかったので、「先生、私いけそうです」「よし、じゃあ入って」ということで、H点付近からラチを開けてもらって馬場の中へ。蹄跡を左手前の軽速歩で回って、A点で回転。ここで入場したことにして、速歩で中央線へ。 かなりよれながらではありますが、X点で停止・敬礼。次は右手前で鞭を使いまくることを想定して、鞭を右手に持ち替えてから速歩発進。鞭を使いまくってC点へ、右手前で隅角を攻めて、M点から斜め手前変換。鼻を線上へ乗せると同時に座骨と拍車、脚、鞭と使えるだけの扶助を使って歩度を伸ばします。お、伸びるじゃん。 A点で常歩に落とそうとすると、いきなりおならを始めるロゼッタ。おいおい、そりゃないでしょって。あれ、なかなか常歩に落ちないな、珍しいこと。 「なにやってんのー! そこは3湾曲でしょ!!」あれっ? 私、要素をひとつすっとばして常歩で斜め手前変換と思い込んでいました。本当は速歩のまま、A点から3湾曲。どうりでロゼッタが速歩をやめようとしなかったわけだ。ってことは、経路を覚えてるのか! 私とCちゃん以外は2課目を踏ませていないはずなのに、すごいヤツ。 「どうしましょう、最初からやり直していいですか?」「K点からでいいよ」ということで、速歩でK点に入り、A点から3湾曲。3湾曲で内方姿勢の左右を入れ替えるときに半減却を使いますが、半減却を使うとむしろ止まりそうになってしまうので、そこでは鞭を使うことにしました。ロゼッタくらいのニブさなら、これでちょうどいい。 長蹄跡で中間速歩、ここもベシンと鞭をくれて歩度を伸ばします。今度こそA点で常歩に落としますが、落ちすぎて停止しちゃった。常歩に戻して斜め手前変換、手綱を伸ばします。のろいし、よれるし。先生が「鞭でも拍車でもいいから前に出せ!」と叫んでいます。普通ここで拍車を使ったら速歩が出ちゃうものだけど、ロゼの場合は常歩が一瞬伸びただけでした。 C点から駈歩、1歩手前で鞭をくれて発進するものの、速歩が出てしまいました。常歩のときのタメが足りなかったかも。C点からやり直させてもらい、今度は成功。輪乗りが小さくならないように内方脚で押し出します。「そこで隅角拾うなよっ。…次の隅角は真っ直ぐ突っ込む!」ロゼは肉づきが薄いせいか(あるいは踏み込みが甘いからか)、隅角で内方の拍車を突っ込むと簡単にお尻を外に出せます。 長蹄跡に向いた瞬間に鞭をくれながらハミを譲り、駈歩を伸ばします。斜めに手前を換え、X点で速歩。「蹄跡まで維持!」と言われたのに、2歩ほど早く常歩に落ちてしまいました。 ロゼもいいかげん経路が分かってるふうだし、もともと馬が得意な手前なので、次の左駈歩パートは難なくこなしてくれました。C点で常歩から速歩発進は、あやうく駈歩が出そうになりましたが1歩で抑え、最後の半巻き。あ、小さすぎた。ロゼの体のサイズを考慮に入れてなかったわ。 G点までもうちょっと、というところで馬が自発的に止まりそうになり、常歩寸前の速歩でどうにかG点まで。停止、敬礼するとN子先生が答礼してくれました。 手綱を伸ばしたまま待機馬場に出て、しばらく歩かせます。ここがふだん初心者の馬場だということもあるかもしれないけど、いきなりすごいだらけっぷり。常歩で脚を使うと、却って停止しようとするくらいです。このやろ、休憩終わり。手綱を持ち直して、ちゃんと動かしてやる。 私がロゼを動かすのを見ていた相方が、「さすがにハミを受ける形はちゃんとできてるね」。そりゃ、痩せても枯れても一応は馬場馬の調教を受けた馬ですから。 3番目のアルフォンスが馬場に出ると、次は一巡して私の番がくるので、意識してばしばしフラットワークに入ります。軽速歩の立つタイミングごとに、ばしっ、ばしっと鞭を使っていたら、馬場の外から見ていたIさんが「リン拍いります?」だって。ロゼを連れて出た試合で、リン拍車つけて伸長速歩出したIさんだからこそ言えるギャグ。「ほしいですね、ギザリン(輪がギザギザにとがったリン拍)で!」 一巡したので、2度目の経路へ。ちょっとよれ気味ではあるものの、前回乗ったときほど鞭に頼らないと動かせないわけじゃない。うん、(ロゼにしては)快調。 後半の中間駈歩、長蹄跡で鞭を入れて前を譲って歩度を伸ばしたら、K点付近で足をもつれさせたのか、派手につまづいてしまいました。急いで馬を起こし、隅角で駈歩発進をやりなおそうとしたら、またつまづく。 こいつ年寄りだから、体力の限界か? ちらっとそう考えましたが、悪いけどかまっちゃいられないのよ。「なんでもないから行けっ!」と私が叫べば、N子先生も「かまうな、駈歩!」と怒鳴る。でも駈歩の再発進には失敗し、速歩のまま斜め手前変換してしまいました。 2度目の経路を終えて待機馬場に戻ってみると、馬は歩様も普通だし、別に息を切らしてもいない。さすがに汗はかいているけど、このくらいかかないほうがおかしいし。なんなの? 3度目の経路はやめようかと思っていましたが、大丈夫そうなので行くことにして、フラットワーク再開。 3順目。よーしロゼ、今日はこれで最後だから、思いっ切りかっこいい演技してこようぜ。 入場から気合いを入れまくり、もちろん拍車も鞭も入れまくり。ロゼもよく頑張って、彼なりにちゃんと伸びてくれたと思います。 最後の半巻き、小さくならないように気を付けてながら回転、X点で鞭をくれて最後の気合いで直進。どうしたって馬が止まりたがるところなので、中間速歩くらいのつもりで扶助を出してG点へ。そのときクラブハウスから、O先生が「あの速歩はいいね」というのが聞こえました。O先生は休憩時間でしたが、他の会員さんに私の演技を解説していたみたいです。 G点で停止、敬礼するとN子先生が答礼して、「お疲れさまでした。よく頑張った」と言ってくれたので、「はい、ロゼも」。 順番が1番目だったので、あとの2人が経路をまわる間はたっぷり歩かせてクールダウン。馬繋場にあげて、汗をかいた首や股の間を洗ってやりました。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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