←256鞍目 257鞍目・折り返し手綱に再挑戦
(2005.6.11 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
258鞍目→
そろそろ東京は梅雨入りかという、微妙な天気の土曜日。11時と16時(馬場練習)の予約なので、いつものように10時前に武蔵増戸駅に到着すると、小雨がぱらぱら…。あらあら、と思いながらも倶楽部に到着、配馬表を見ると、いつものグレイトは跛行のため休馬で、11時がロッキー、16時の馬場がハイセイコーJR.でした。ロッキーに乗るのもけっこう久しぶりだなぁ。

馬場ではけっこう雨が降っているのですが、レッスンは続行されています。まぁ自分も、これくらいの小雨なら止める気はないので、鞍などの準備をします。
私よりはロッキーに乗っている回数が多い相方に、ティーディマンを使うべきかどうか聞いてみると、「今さらティーディマンでもないでしょ、あれ使うとハミかかりっぱなしになるし。折り返しをサイドからとったほうが乗りやすいよ」ということ。そういえば以前コスモに使っていた折り返し手綱、Sくんなんかはそうやって乗っています。じゃあ私もやってみるか。

装備品を揃えてから、ロッキーの馬房へ迎えに行きます。おとなしいけど警戒心が強めなロッキー、扉を開けるときもじぃ〜っとこっちを見ていました。無口をつけて外に連れだします。
蹄の裏堀り、ブラシかけをして馬装。腹帯の両サイドに折り返し手綱を通しておきます。馬場に出してから、これをハミ環に通して馬の首の上で接続。折り返し手綱使うの久しぶりだから、緊張するなぁ。以前折り返しを使っていたコスモは、折り返しを効かせすぎると却ってパニックを起こす子だったけど、ロッキーの場合はどうなんだろう。でも基本は、手綱はしっかり、折り返しはそれより緩めに、だろうな。

会員のNさんの補助で騎乗して、腹帯を締めなおしてもらったりするのですが、その間もロッキーはじっとしていないで、前に出ようとします。折り返しはほっといて、手綱を持って止めようとするのですが、あんまり効果ない。どうしてもすたすた前に出てしまうので、「もしかしてこの子、張ってるのかな?」「どうですかねぇ、(レッスンに)出てはいると思うんだけど」。馬場の脇にいたO先生に「この子止まんないんですけど」と訴えると、「そうだろうね、止めてないもん」むぎゅう。私の問題か。
私は丸拍車を履いていたのですが、ロッキーは拍車に過敏な子だし、とりあえずNさんの手を借りて拍車を外すことにしました。

拍車を外して蹄跡に出てみると、あれっ、重い。さっきまであんなに勝手にどこかに行こうとしている雰囲気だったのに、蹄跡に出てしまうとけっこう重い。やっぱり拍車履いといたほうが良かったのかな、でも何かの拍子で私が脚でしがみついちゃったら間違いなくぶっとぶだろうし。
「ロッキー先頭ねー」と指導のN子先生、「えっ? うそっ」「ウソじゃないよ」だってこの部班、アルフォンスは当然最後尾として、相方の乗ってるジュンヨーが先頭だと思ってたんだもん。私の後ろにジュンヨー、アルフォンスがついてきて、レッスン開始。

「順次はやあーし」の号令で速歩を出そうとしますが、あれっ)? 出ない。さっき止まらなかったことが嘘のように重く、全然速歩が出ません。ロッキーはわりと「あわてる馬」だという意識があるせいで私の脚が弱かったのかもしれませんが、なんとか速歩が出そうになってもすぐ常歩に落ちてしまいます。「しょうがないなぁ、鞭いる?」「いります、すごく」ということで、短鞭を持ってきてもらいました。
鞭を渡されたそばから[あっ、すいません]という感じで速歩になり、「危ないと思ったら捨てなさいねー」と先生。それはいいんだけど、軽速歩にしても思ったより伸びません。ロッキーは誘導にはかなり素直な馬で、小柄なこともあってグレイトもびっくりの深い隅角通過ができるのですが、調子にのってそれをやっていると、後ろのジュンヨーの邪魔をしてしまいます(事実、乗っている相方は舌打ちせんばかりだったし)。
「隅角でペース落としちゃダメだよ」と言われ、隅角では鞭を使っていきます。もっと過剰反応するかと思ったけど、そうでもないや。

ティーディマンで動かしていたときのロッキーは、乗り手の拳がちょっとでもがたがたするとカーンと頭を上げて突っ走ってしまう馬、という印象でした。今日は折り返しで乗っているせいか、ぜんぜん頭を上げてこない。それどころか、ちょっとした馬場馬みたいな屈撓ぶり。
「先頭から1頭ずつ、常歩から駈歩」の指示で、まずは私から左手前で駈歩。あらら、速歩で飛び出してしまった。「常歩からって言ってるでしょー! いったん止めてやり直し」でもこうやって出てしまった速歩は、止めるのが難しい。なんかジュンヨーに乗ってたころを思い出すなあ。
常歩にして、今度はきちんと駈歩発進。「今度はまぁよし」「でも先生、1歩だけ速歩入っちゃった」「そうだよ。自分で分かってるならいい。はいそこで巻き乗り」巻き乗りも楽に回れるんだけど、歩度が落ちてしまい、途中で速歩が1歩入ってしまいました。

つづいて右手前でも1頭ずつ駈歩。最初の1〜2回、反対駈歩を出してしまっては止めてやり直し。そう言えば前に乗ったときも、右手前は反対が出やすかったかもな。隅角手前で「まっすぐ!」と言われ、隅角に鼻を突っ込ませるくらいのつもりでいくと、けっこう隅角が深く踏める。でも道路側の隅角(左図で右上)に背を向ける方向の長蹄跡では、ちょっと慌てて走るような感じがある。そう言えばロッキーってこっち側の隅角キライだし(たぶん道路に近いので怖いものがいっぱいあるんでしょう)、大丈夫かしらん。「長蹄跡伸ばして! その状態なら引っかからないから大丈夫」受けてるから、ってことかな? 伸ばすつもりはなくても勝手に伸びちゃうのですが、確かに引っかかるとまではいかないな、巻き乗りもできるし。

そのあと隊列を整え、速歩。一度駈歩をした後なので、さっきよりもずいぶんハミに出て行く感じがします。でもティーディマンのときは、これでハミにつっかかって頭を上げてしまっていたと思うけど、折り返し手綱だとそういうことがなくていいなぁ。ほとんど折り返しをいじっていないのに、ナチュラルに屈撓してくれてる。
「鐙は薬指で踏むんだよー」と他の人に言っていたN子先生が、「KYOKOさん、鐙はどこで踏むの?」「薬指です」「よし。グーパーも忘れないように」そうでした。最近どうも鐙ががたがたな自分。

速歩から、順次駈歩。速歩からの発進が苦手な私、やっぱり駈歩発進に失敗してだだーっと速歩で突っ走られてしまいました。「ちゃんと体起こして半減却、座骨! なんでいつもできてるのにできないのよ!」あ、悪い癖が出ていた。ちょっと焦ると体が起こせなくなるんだよな。
輪乗りで「先頭おそいよっ」と言われ、「はーい」と鞭を入れながら駈歩を続けます。「輪乗りの中で、順次巻き乗り。大きめでもいいから速歩に落とすな」もともと輪乗りが20mだったので、10mの巻き乗りをしなければいけないところですが、後ろもいるしなぁ、ということで12m近い巻き乗りになってしまいました。やっぱり途中で速歩に落ちそうなところを、拍車と鞭で頑張って前へ。

各個、順次と駈歩をやったあとで、軽速歩のまま「少しずつ手綱伸ばして、全部伸ばしちゃいな」という指示。以前折り返し手綱を使っていたコスモだと、折り返しを伸ばしてしまうとハタハタと慌てていたようなイメージがあったんですが、ロッキーは大丈夫なんだっけ。
「KYOKOさん、折り返しも全部一緒にすーっと伸ばしちゃいな。大丈夫だから」と言われたので、鞭を捨てた上で少しずつ伸ばしていきます。当然ハミを追って首が下がっていきますが、別に慌てる感じはないか。最近の自分、手綱を伸ばした速歩or軽速歩がけっこう好きかも。手綱には頼れないし、拳や肩に力が入らないぶんバランスの練習になるような気がする。

「手綱を持ち直して」という指示で手綱を持ち直しますが、折り返し手綱っていっぺん手放すと持ち直すのが大変。ぐちゃぐちゃやってようやく持ち直したら、「KYOKOさん、真ん中持ってすーっとまとめればいいでしょ」と言われたので、これ? と無言のジェスチャーで、右手で手綱の真ん中を引きよせて左手で絞り、手綱を振り分けるやり方(全乗振のテキストにも出ています)をやってみせて聞いてみると、「そう、それ。試験には全乗振のやり方しか出ないんだからね」そりゃそうですね。
「先頭から、列へ」で馬場の中央に入り、中央線で停止。なんか停止位置はよれてしまいましたが、停止そのものはまぁ悪くないかな? 挨拶して、下馬するときに「ロッキーくらいでおたおたしないでちょうだい、まったくもう!」とN子先生に言われてしまいました。
確かに私がおたおたしていたので(笑)、ちょっと騎乗がバラバラなところはあったと思うんだけど、折り返し手綱を使ったロッキーは乗りやすかったです。次もこれで乗ろうっと。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


←256鞍目 258鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop