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(2005.6.4 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日は11時と14時の予約で倶楽部へ。実は右手親指の腱鞘炎を患ったばかりなのですが、まぁだいたい痛みは治まったし、テーピングで固めておけば乗れないこともないだろう。
今日はN子先生の誕生日なので、ランチタイムを利用して持ち寄りパーティをしようともくろんでいます。前日に買い込んだり作ったりした食べ物を持って、倶楽部に到着。配馬を見ると、11時がグレイトで14時がアルフォンスです。アルフォンスなんて、乗るの1年ぶりくらいじゃないかな、珍しい〜。

まずはグレイトに乗るため着替えをし、馬繋場にひととおり装備品を揃えてクラブハウスに戻ると、N子先生が「KYOKOさん、グーちゃん早く出しな。下乗りしてやるから」と言ってくれました。「ほんと? ラッキー」グレイトに乗り始めた最初のうちは必ず下乗りしてもらっていましたが、ここ2〜3ヶ月は下乗りなしでした。自分でほぐし、自分でハミを受けさせるというのは私にはかなり難易度が高いことなので、たまには先生に乗ってもらえると嬉しい。そうじゃないと、いい状態のグーちゃんを忘れそうになるしね。

すぐにグレイトの馬房に行き、馬繋場に連れだします。蹄の裏堀りをしているとき、右の飛節にわりと大きめの擦りむき傷があることに気がつきました。厩務員Mくんと「立ち上がるときにつけたんですかねぇ」と話をしていたところにN子先生が来たので、「先生、この怪我どう思います?」と見せました。
「運動する分には問題ないと思うけど」と先生、「でも、一度フレグモーネやった馬ってどうしても心配で」「そう、そこなんだよね、あたしもそう思うよ。一応消毒しとこうか」と、先生が脱脂綿に消毒液ラポテックをとって塗布しようとしました。するとグーちゃんはそれがしみて痛かったのか、バタバタと地団駄を踏んだり蹴ったりして暴れてしまいます。ちょっと前まで肢の治療をしていた記憶もあるだろうから、イヤなのは分かるけど。相方に前肢をかかえていてもらい、どうにか塗布しました。
「乗り終わったらさ、スプレーでいいからもう1回塗ってあげてね。脱脂綿でやると危ないから」はい、私も怖いです(笑)。

さっさと馬装して、馬場に出してきなさいということだったので、グレイトを連れて馬場へ。クラブハウスにいるN子先生に声をかけて、出てきてもらいました。
先生は踏み台なしで乗るので、馬の右側から騎乗補助をし、顔の前を通って左側から腹帯を締め直そうとしたとき、グーちゃんの後肢が私のふとももをかすめました。「てめ、蹴るなって言ってんだろ」と蹴って叱ろうとしたら、鞍上から先生がもっと叱ってるし。上からも下からも叱られて、目を白黒させるグーちゃん。だからいつも蹴っちゃダメだって言ってるじゃん。

先生の騎乗を見ながら長靴を履き、ストレッチをします。先週はグーちゃんを受けさせるのに30分かかったけど、今日は下乗りしてもらうんだから、最初から受けなきゃ嘘だよな。
レッスン開始時間になったので、いつでも乗れるようにして、踏み台持参で馬場に出ます。ほどなくN子先生が「いいよ」とうなずいて見せたので、側まで行って騎乗。ひとりで常歩で蹄跡に出て、しばらく歩かせます。
最初からハミをいじっても恐竜になるだけなので、手綱は柔らかめに持ち、内方の脚と座骨をトモの動きに合わせて使います。すると1周もしないうちに、顎をふっと譲ってきました。なんだ、この簡単さ! まだ「受けている」というには足りないけど、こんなすぐに顎を譲ってくれれば、受けさせるのもそんなに時間はかからなさそう。

この時間は4頭部班ですが、私はダンスの後ろの2番騎を指示されました。号令で速歩から軽速歩をとって前に出していくと、すーっとグーちゃんの頭が下がって、ハミの感触が楽になってきます。うわー、自分だけでは30分かかるハミ受けが、先生に下乗りしてもらっただけでこの早さ。やっぱり先生ほどの技術がある人の下乗りって、すごい効果。
でも受けてくれると重くなるのも確かで、「グーちゃん遅い。後ろでジュンヨーが邪魔だって言ってるよっ」とN子先生に怒られてしまいます。鞭を使うと頭上げちゃうかなー、と思いつつ、隅角など要所要所では鞭を使うことに。一度受けてしまうと、頭を上げたとしてももとの位置に戻すのはあまり難しくない。
最近の難関である鏡の前のでこぼこ蹄跡でも、やっぱりハミは動いてしまいましたが、すぐ受けなおしてくれました。

先頭から1頭ずつ、左手前の駈歩。前のダンスが1周終えてから、グーちゃんを駈歩発進。…したつもりでしたが、ちょっと速歩で出てしまったので、そのまま座骨をぐっと入れなおすと駈歩になりました。怒られる前に自分から「すみません、速歩入れちゃった」と言うと「そうだ、常歩からだよっ」と言われつつ、1周駈歩。あとで私の後ろの人が、「きちんと常歩なら常歩から発進しないと、速歩入れちゃうと勢いで出た駈歩だって採点されちゃうよ」と言われていました。そうか、そういうことか。

それぞれ1周ずつして、半巻きして右手前に替え、また1頭ずつ駈歩。今度も2歩ほど速歩を入れてしまいましたが、駈歩を出してからはまぁスムーズ。でも前進気勢が足りなかったようで、先生に「鞭っ」と言われました。グーちゃんは駈歩の最中に鞭を入れると必ず跳ねることがわかっているので、心の準備がいるんだよなぁ。とっさに外方の小指だけサドルホルダーにひっかけ(これが左手前だったら外方は右手だから、腱鞘炎が完治してない右手で持つのは無理だけど、右手前なら大丈夫だと瞬時にそこまで考えた)、同時に鞭を使います。案の定跳ねられたけど、以前ほど腰に来る強さじゃないな。これならサドルホルダーなしでも持ちこたえられたかも。

速歩で隊列を整え、輪乗り。せっかく受けてくれてるし、輪乗りだとグレイトの動きが安定しやすいはずなので、脚と座骨の位置を安定させることに専念することにしました。右手前だと確かに安定するのですが、左がどうも安定しない。
駈歩にしても同じで、これはトモの出方の問題かもな。トモの踏み込みの深さ以前の話で、左のトモがバラバラな感じ。右は一定の深さと位置で踏み込むんだけど、左のトモは歩ごとにバラバラの入りかたをするように感じます。
グーちゃんはもともと右駈歩の方が出やすいし、右トモのほうが踏み込みもいいのですが、先週はフレグモ治療の名残かそれが逆になっていたらしいです。今日は先生があらかじめほぐしてくれたからか、右トモの動きはいつもどおりだったのですが、その分左トモの動きの堅さが目立った感じ。なるほどねぇ、先週Sくんが「右と左が逆」と評した感触、これが逆だったんだろうなぁ。

最後に手綱をすこし許して速歩をし、レッスン終了。下乗りしてもらったグーちゃんはやっぱり乗りやすかったので、ある意味印象に残らない感じでした。でも、このいいときの感じを覚えていないと、悪いときの感触も分からない。
あとでN子先生は、「今日はあたしの誕生日やってくれるって聞いてたから、お返しに乗ってあげたんだよ」と言っていましたが、実はそういうことも考えてくれてたんじゃないかと思います。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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