←253鞍目 | 254鞍目・やっぱり怒ってるじゃん (2005.5.28 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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さて本日2鞍目のお相手はハイセイコーJR。初心者から馬場まで、オールマイティに使われているJRは1日の仕事量も多いのですが、今日はばたばたと午前中の騎乗予定がキャンセルになったそうで、私が乗るのが最初。午後2時まで誰も乗らないなんて、彼としてはかなり珍しいことです。 13時半ごろ、JRの馬房へ。お昼を食べ終わった後なのに、まだ虫除け馬着を着ていることもまた珍しい。馬房から連れ出して馬着を脱がせ、裏堀りとブラッシングをすませて馬装。時間よりもだいぶ早めに馬装が終わったので、ストレッチなどしているうちに時間になりました。JRを連れて馬場に出て騎乗。この時間はロッキーとダンス、JRの3頭。指導はO先生です。 この時間は乗らない相方が、私が騎乗したJRの鼻をつついて遊んでいます。「やめて、ジェイ(本名ジュニアですが、表記がジェイアールなのでそう呼んでいます)の機嫌が悪くなる」「いいじゃん」「良くない。よしジェイ、そいつを噛め」というと相方がどいてくれたので、JRを常歩で蹄跡へ出します。うわ、重いなー。 常歩でどんどん脚と鞭を使って歩かせていると、ほかの馬も蹄跡に出てきました。自然発生的に先頭を歩いていたら、O先生が「じゃあJR先頭で行ってみようか」ひー。こいつ、部班ではだいたい最後尾につく馬なんですけど。先頭できちんと動かせるかしら。 JRは体が大きくて反動が少ないせいか、メリハリのない動きになりやすい馬なので、軽速歩でがんばって前に出します。でも私が感じる動きとしては、やっぱりだるい動きだなー。と思ったのですが、後ろからついてきているはずの2頭の蹄音が遠い。振り返ってみると、5馬身くらい離してしまっていました。後ろにいるロッキーとダンスもそんなに速く歩けない馬ではないはずですが、JRの巨体だとこの程度の動きでも1歩が大きいからかしらね。 しばらく速歩と軽速歩で動かしていたのですが、「先頭のみ巻き乗り」という号令で最後尾へ。先頭のときは隅角にきちんと踏み込ませることができたのですが、なんだか他馬の後ろについた瞬間にJRが私のいうことに耳を貸さなくなった感じで、隅角に入らなくなってきました。やなやつだなー。 この時間は、私以外の2人は来月3級検定を受ける人たちなので、「これから3級経路の読み合わせをやります。経路はだいたい大丈夫だと思うけど、全部速歩で一度回ってみましょう。KYOKOさんは2級だけど、お付き合いくださいってことで」とO先生。 部班で3級経路を回る感じで、最後尾で経路を回ります。さすがに横木は得意なJRだけど、半巻きの多いこの経路、小回りの利かないJRで回るのはけっこう大変だな。って、1年前に3級とったときはコイツで練習したはずだけど、あのときより乗りにくくなってるような気がするんだけどな。 ひととおり経路を回ってから、1頭ずつ駈歩。発進はスムーズだけど、隅角が甘いな。長蹄跡に向いたところで、馬も私も「行くぜ!」という気持ちになってしまい、思わず歩度を伸ばしてしまいました。O先生に「ちょっと駈歩が速すぎる感じがするよ。ちょっとつめていくことも考えてね」と言われ、次の長蹄跡はつめた駈歩をすることに。とは言っても、手綱でつめようとすると却って怒りだしてがーっと走ったりする馬だし、座骨でつめるしかないのか。外方の拳を譲らず、かと言って固めず、座骨でつめる…私には難しい技だ。 手前を替え、今度は右手前で1頭ずつ駈歩。「E点で巻き乗り」で、巻き乗りに入ろうとしたら、JRに思いっきりハミから逃げられつづけました。えっ、前は座骨だけでも入ってくれたじゃん。「どうしたの、前に乗ってたときの感じと違うよ」「ですよねぇ。今のはあまりにもダサいですよね」やり直したいけど、部班の流れを壊しそうなのでやめました。 もう一度、右手前で先頭から1頭ずつ駈歩させてもらえたので、今度はちゃんと駈歩で巻き乗りしたいな。先生もB点からの巻き乗りを指示してくれたので、今度は手綱に頼らず、座骨と脚で巻き乗りに入ろうとしたのですが、やはり肩から逃げるというか、ハミから逃げるというか、際限なく逃げられっぱなし。 「ちょっと速歩で巻き乗りしてみて」と先生に言われてやってみますが、今度も肩から逃げられて曲がれない。さっきはすいすい巻き乗りしてたのに、なんで? 「速歩で逃げられてるようじゃ、駈歩じゃ絶望的だよ。常歩でやってみようか」常歩でやってみると、やっぱり反抗する気配はあったものの、どうにか巻けました。でも常歩なのにこんなに反抗されるか。きっと今のJR、すごい醜い顔で歯むき出して反抗してるんだろうな。 「巻き乗りの手綱の使い方で、開き手綱か控え手綱かというのがあるけど、一番いけないのは中途半端に使うこと。たぶん控え手綱を使おうとしたと思うけど、自分の外方の肩に向けて使うよね。でもそれを中途半端に使うとただ引っ張るだけになっちゃうよ」 「じゃあKYOKOさん、一回2課目の経路回る?」ということで、3級のおふたりには待機馬場に出てもらい、私ひとりで2課目の経路へ。蹄跡を回って、A点から入場の代わりに中央線に入りましたが、えらくよれてしまって、停止したのはX点よりだいぶ右にずれた地点。「すみません、入場からやり直しさせてください」と申告して、最初からやり直し。 今度はなんとかX点付近に停止、敬礼して速歩発進。C点から右手前で蹄跡に入り、最初の斜め手前変換で鞭を一発。一応伸びたけど、その先の3湾曲はボロボロ。半減却を使ってから座骨の内方・外方を入れ換えても、[知らねえよ]って感じでまるで姿勢を入れ換えようとしないので、ハミで入れ換えるしかない。ハミでやると怒るくせに、扱いづらいヤツ。 よれよれよれ、と手綱を伸ばした常歩のあと、C点から駈歩。…って、速歩じゃないっつの。半減却を使った瞬間に馬が[いちいちうるせーな]と言い出した感じで勢いで前に出てしまい、速歩から駈歩にもできない。さっきはあんなに簡単に出たのになー。 いったん常歩に落とすのも大変でしたが、とにかく常歩にしてから駈歩発進。できたはいいけど、輪乗りのコントロールはギリギリだし、隅角も踏み込めない。長蹄跡は勢いに任せて走り抜け、K点から斜め手前変換のはずが思いっきり逃げられ、走らなくていい側の長蹄跡まで駆け抜けてしまいました。しかもこれ、私止められるのかしら。完全に持っていかれてるし、このまま短蹄跡のラチを飛越しちゃうんじゃないの。 ラチの寸前で内方の拳を外方に向かってがっと控え、跳ばれずにはすみました。でも最低。 もう一度右手前の駈歩発進からやり直させてもらい、今度は長蹄跡をぶっとばさずにつめ気味で駈歩。本当はここは中間駈歩だけど、伸ばしちゃうとコントロールできないんだから仕方ないことにします。 短蹄跡が終わるところから内方の脚と座骨を押し込み、K点より早めに外方に壁を作って、何が何でも曲がるんだよ! と教えてやると、しぶしぶですが斜め手前変換に入ってくれました。すっごく醜い顔してたらしいけど。 でも左手前の駈歩ではそこまでひどく逃げられませんでした。もともと左によれるクセのある馬だし、口向きの関係もあるかもしれません。 ほんとにどうにかこうにかという感じで経路を終え、馬場を3級組に譲って待機馬場へ退場。3級組が経路を回っているあいだ、整理運動として常歩で八の字乗りをします。JRがあまりにも脚と座骨に対して不従順だったし、馬にも私にもおさらいが必要だと思ったので。 手綱は伸ばしたままで、「輪乗りを替え」を連続してやり続けるイメージで脚と座骨を使い続けます。最初の2〜3回は反応がニブかったのですが、次第にわかってきたらしく、座骨だけでもきちんと輪乗りを換えるようになってきました。なんだ、やればできんじゃん。 3級の人たちが経路を終え、私も馬場に入場して中で敬礼し、レッスン終了。はっきり言ってダメダメな騎乗でした。あとでN子先生に「JR、半減却使うと怒るんだけど」というと、「ああ、あいつそんなもん分かってないもん」やっぱりそうか…。JRは物見もしないし、初心者が乗るときは突っ走りもせず非常に優しい馬なんだけど、ちょっと何か要求されるとキレて突っ走ったり、反抗しまくったりするんだよなぁ。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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