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(2005.5.28 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日は2鞍乗ることにして、11時と14時の予約。倶楽部に到着して配馬を見ると、11時がグレイトで14時がハイセイコーJRです。ま、どっちもお手馬のようなもの。
倶楽部に着いたのがちょうど朝の厩務が終わりかけのころで、グーちゃんは馬房掃除のために馬繋場に出されていました。厩務員のOさんに「グーちゃんすぐ使うから、出しっぱなしにしといて」と頼んで鞍やプロテクターなどの準備をします。ついでにグーちゃんをかまおうとして、ふと右前肢に目が行きました。「なにこれ、すごい爪」もともとグーちゃんの右前肢は蟻洞ですが、その部分が割れたのか、蹄壁がざくっとはがれたようになっています。なんじゃあこりゃあ、蟻洞のところが割れちゃったのかしら。運動しづらかったらどうしよう。早く装蹄師に見てもらわないといけないんじゃないのかな。
N子先生に「グーちゃんの装蹄って今度はいつ?」と聞いてみると、「今週打ったばっかだよ」ということ。つまり、装蹄師の先生が蟻洞の治療のために悪い部分をはがしてくれたようです。いやー誤解しちゃった。

いつも動かし始めは肩の出が悪いグレイトなので、今日はレッスン前に肩のストレッチを取り入れてみることにしました。以前いたベテラン会員さんに習った方法で、片方ずつ前肢を上げさせて、前に伸ばします(横に広げてはいけないらしい。馬の関節はあまり横向きには動かないので)。グーちゃんは右肩を気にする子なので、イヤがるかなと思いましたが、黙ってやらせてくれました。
装鞍を終えて、時間が来たのでグーちゃんを連れて馬場へ。この時間はジュンヨー、ロッキー(相方)、グレイトの3頭部班です。指導のN子先生に「グーちゃん一番うしろね」と言われたので、最後尾について常歩。

先週、あーちゃんがグレイトに乗った瞬間に秒殺でハミを受けさせていたのを見て、「どうやるの?」と聞いてみたところ、最初の3歩で座骨ぐいぐい使って受けさせてしまうのだということ。私、内方脚(しかも弱い)と外方のハミだけで受けさせようとしてた。「だってあたし今、手綱全然持ってないよ」とあーちゃんが言っていたとおり、手綱をごりごりやることはせず、とにかく外方と内方を教えるつもりで座骨を使っていきます。
でも「グースケはそれでいいのね?」と先生。当然今のグーちゃんの体勢のことを言われているわけですが、ふつーの口調できついこと言うんだから。「よくないですぅ。がんばります」…でも受けないけど。
速歩から軽速歩で前に出します。さすがに蹄鉄を打ち直したばかりなので調子がいいのか、肩の出は悪くないし、跛行はほとんど感じない程度。でも、なかなか受けてきてくれません。かと言ってハミを抜き差しするとか、そこまでして無理に受けさせるのも何だし。
隅角や巻き乗りがチャンスだと思って、半減却と座骨で内方から外方のハミに向かって押し込んでやっているつもりなのですが、「いつまでもそんな首じゃ運動しづらいよー」と先生に言われてしまいます。

先頭からひとりずつ駈歩、まずは左手前から。自分の番が来たので半減却から座骨で発進、さすがにスムーズに出ます。先週ほどとろい駈歩じゃないし、調子よく走れているのかな。「はい、そこで巻き乗り」と言われて巻き乗り。進入はすこぶる楽なのですが、途中で1歩だけ速歩に落ちてしまいました。ま、気合いで駈歩に戻したんだけど、「ダメじゃん。もう1回そこで巻き乗り」次は速歩を入れずに駈歩で回れました。
全員がひととおり左手前の駈歩をして、今度は手前を替えて右手前。半減却から座骨を使うと、速歩が出てしまいました。あれ、珍しいな。もう一度発進しますが、やっぱりなんか速歩が入ってから駈歩になる感じ。「常歩から駈歩って言ってるじゃん」それは重々分かってるんですけど…。そしてグーちゃんだとそれってけっこう簡単なはずなのですが、速歩が出ちゃうなんて珍しい。最近グーちゃんに乗ってなかったから、そんなに私の扶助がアバウトになっちゃったのかしら。

何度か右手前の駈歩をやるのですが、なんかヘン。「なにやってるのっ」とN子先生が近くに来た瞬間に、ばびゅっと駈歩が出ました。駈歩の出がのんびりしているグーちゃんにしては珍しく、飛び出すような駈歩だったので思わず「うわぁ」と言ってしまい、「うわぁじゃないでしょっ」「はい、すみません」先生が近づいたくらいで動きを変えるグーちゃんじゃないので、先生に尻ムチ入れられたかな? ま、駈歩伸びてるし何でもいいや。
「そのまま、短蹄跡で山形乗り」げっ、短蹄跡でぇ? オニ〜。この馬場だと短蹄跡は20mなので、その中で山形乗りをするのはけっこうきつい。10m地点を山形の頂点と想定して、視線を先に先に投げるように気をつけながら山形乗り。「ほら、できたじゃないのっ」いや、できたっていうか、最後の蹄跡への戻り地点が隅角より手前では戻れず、あんまりきれいにまとめられなかったけど。

駈歩を終えて、速歩と軽速歩。駈歩で前に出るようになったからか、グレイトがふっと顎をゆずってきました。よっしゃー、何分かかった? と思って馬場の時計を見ると、ちょうど11時半。30分もかかっちゃってるのか…。
せっかく受けてくれたので、必死で拳を維持しようと思うのですが、難関は鏡付近の蹄跡。いくらならしても地面がぼこぼこしていて、横木通過をしているような上下動があります。あまり座れていない私は、そこを通るたびに拳でもろに影響を受けてしまい、ハミから逃げられてしまうのです。まぁ一度受けてくれていると戻すのは少し楽なんだけど、これはけっこう悲しい。
輪乗りで速歩と駈歩。あれ、なんか安定しないな。グーちゃんの場合、ひたすら輪乗りをしている分には、乗り手の座骨と脚の位置がブレさえしなければ絶対に輪線から外れないような安定感があるのですが、今日はそれがなくて内にもたれてきてしまう。おかしいなぁ、自分の脚が適当すぎるのかしら。今日は内方脚に頼ってきてくれない。

そんな感じで終わったレッスンでしたが、でも駈歩は先週ほど重くなかったし、とりあえず跛行はなかったし、顎も譲ってくれたので、「グーちゃん良かったよ」とSくんに言ってしまいました。でもそのあとSくんは、グーちゃんに乗って常歩3歩で「あいつウソつきやがった…」と思ったそうです。「だって右と左がいつもと逆なんだもん。分からなかった?」分からなかったよ…。
N子先生によると、先日の左後肢のフレグモーネをかばって立っていたせいで、右後肢が固くなっているのかも、ということ。「ふだんはグーちゃん、右後肢のほうが踏み込みいいじゃない」「そうですね、右の駈歩のほうが楽だし」「でしょ。だけど今日は右の踏み込みが悪かったんだよね。なんか動かしにくそうだなとは思ってたんだけど、あたしも見ててすぐ分からなかったもんだから。なんかヘンだと思ったら言ってよね、直してあげるから」「だって自分のせいだと思ってたんだもん…」
なにしろグレイトは「できる馬」だという頭があるので、なにかいつもと違うときに、馬を疑う前に自分を疑っちゃうんですよね。それにしても、それが分からないってことは私はまだまだグーちゃんを手の内に入れてないってことだ。自覚はしてたけど、20鞍も乗っててまだ分からない自分、ダメすぎる…。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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